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計画と準備、それぞれの決意、そして冒険者ギルドでの誓い

 (さて、と、これで準備は万端かしら?)


 レイアは、ギルドに戻ると、新しい装備を身につけた。革製の胸当てと腕当て、脚甲。そして、腰には、あの時買った銀色のナイフが、静かに、輝いていた。ピンクのパーカーを上から羽織ったが、いつもより身軽になった気がした。そして、その姿は、以前よりも、ずっと、自信に満ち溢れているように見えた。そして、その自信は、決して、傲慢さではなく、彼女が、自分の力で、未来を切り開いていくという、強い、決意の表れだった。


 (……けど、本当に、この先の道は、一体、どうなっていくのだろうか?それに、あの囁きは、一体、なんなのだろう? ……なぜ、私は、こんなにも、心が、騒ぐのだろう? ……そして、この力が、私を、どこに、導いていくのだろう?)


 レイアは、そんなことを考えながら、ギルドのロビーで、ルイスを待っていた。

 

「レイアさん、お待たせしました!」

 

 ルイスが、少し息を切らせながら駆け寄ってきた。彼の頬は、興奮で、少しだけ、赤く染まっていた。

 

「ああ、別に急がなくてもよかったのに」

 

 レイアは、そっけない口調で言ったが、内心では、少しだけ、ルイスのことが、心配だった。

 

 「レイアさん、次の遺跡の情報を調べてきました。どうやらそこには、強力な魔力と、そして、古代文明の秘密が、眠っているようです。それに、今回の遺跡は、沈黙の谷よりも、さらに、危険な場所だと、ギルドでも、噂になっている。そして、もしかしたら、今回の遺跡は、あなたの心の奥底に眠る、力を、呼び覚ますための試練なのかもしれない」

 

 (……ああ、もう。本当に、どこまでも、魔術のことばかりなのね。けど、そのひたむきさこそが、彼の、本当の強さなのかもしれない)

 

 「……ふーん。で、あなたは、何をすればいいわけ?まさか、また、私を囮に出すような、無茶な作戦を立ててるんじゃないでしょうね?」

 

 「……いいえ。レイアさん。今回は、ちゃんと、計画を立てました。そして、私は、この巻物を完全に解読し、そして、あなたの力を、最大限に引き出すための方法を、見つけ出してみせます。」

 

 ルイスは、力強く言った。その瞳は、まるで、未来を、見据えているかのように、輝いていた。


(……本当に、あんたはそればかりね。けど、その力は、きっと、私を、未来へ導いてくれると、信じたい)

 

 「わかった。もう、とことん付き合うよ。出発しようか。」


 レイアは、わずかに微笑んだ。そして、その瞳には、以前のような、冷たさはなく、温かい光が、宿っていた。

 

 「……あなたが、闇に迷いそうになったら、私があなたの光になる。そして、その光は、決して消えることはない。そして、それはきっと、私たちの未来へと繋がっていると信じています」


 ルイスは、レイアを、見つめ、そう言った。そして、それは、レイアへの、信頼と、そして、友情を、誓う、力強い言葉だった。

 

 ……レイアは、その言葉を、しっかりと受け止め、そして、ルイスと、共に、新たな旅へ、歩み始めることを、決意した。

 

 

 

 ……そして、その時、彼女は、心の奥底で、静かに、誓った。

 

 ……私は、この力を、未来のために使う。そして、もし、それが、私自身の、悲しみを、癒すことになるのなら、私は、その道を選ぼう。そして、それは、きっと、ルイスと、共に、歩む、道となるだろう。

 

 

 

 ……そして、彼女の赤いポニーテールは、まるで、未来への希望を、象徴するように、鮮やかに、そして、力強く、揺れていた。

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