1話「猫の手」
以前、Twitterで更新していた。物語を改めて、一話から載せてみました。
読んだ事がある人はお久しぶり、初めての方は初めまして、どうぞ宜しくお願い致します。
内容的にはあまり改稿しない予定ではあるけれど、元の内容では歌詞に関するガイドラインに抵触する箇所がいくつかあるので、自分で考えて採用されてる歌詞以外の箇所は手直しする予定です。
僕は、中道善児。此の物語の主人公だ。
趣味の日々の日課は、街のゴミ拾い。
今日も今日とて、ごみ袋とトングを片手に街を歩く。
昔から街に落ちているゴミを見ると無性に拾いたくなる。
今日も街を綺麗にしたい。一人で出来る事に限界があって、その全てを綺麗にすることは出来ない。
でも、何もしないよりは良いよね。
一日一膳、僕は、ひと仕事を終えるとご飯をたぶる。
・・・
・・・
俺は、悪童悪次。此の物語の主役でも、脇役でも、唯の通りすがりの通行人ですらない。
趣味の日々の日課は、街のゴミを煙に撒くこと。
今日も今日とて、ゴミを見つけては、それを拾う。
唯の阿呆を眺めて
一言、つぶやく。
「全く無意味な事をしてやがる。」
一日一握の砂を掴むか如く、我は進む。
・・・
・・・
・・・
街のゴミ拾いを終えて、労働の後のご飯は美味しいと。
「いただきます!」の一声を告げ、近場の大衆食堂で、焼き魚の定食を頬張りつつ、そろそろ定職につかないとなぁ。
いつまでもフリーターのままでもな。と、
焼き魚
白飯
味噌汁
焼き魚
白飯
味噌汁
と、
ゴールデントライアングを形成しつつ具をおかずに、飯をかき込む。
ほっぺたにご飯粒をつけるのも厭わずに、実に美味しそうに食べる。
たほたほと、にこやかな表情を浮かべ、残りの白飯を次々と片付けて行く。
「おばちゃん!ごちそうさま!」
そう言って、お代を払いつつ、大衆食堂を離れて、
登録していた。アルバイト先に向かうべく、駅に向かう。
仕事場は、ここから少し離れた場所にある倉庫での荷運び。
ゴミ拾いに使った道具達を手短に大きめのバックに収納して、
予めチャージしていたICカードを手に、改札を飛び出し、
走る…走る…走る
階段を登り、駅のホームに入り。
3番線のホームで、手持ちのスマホを片手に音楽を聴きながら、電子版の新聞に目を通し、
次の電車をほやほやと、待っていると…
隣で、立っていた人影らしき姿が飛び出し…。いや、聞こえて来たのはの低温のハスキーボイスの
「死ね!!!」という言葉。
僕は「えっ?」振り返ると、丁度線路に入ってきた電車に、向かって誰かが駅のホームから飛び出したのか?
電車の急ブレーキの音が当たり一面に鳴り響き、熱せられたブレーキのゴムの焼ける匂いが立ち込める。
一体何が起きたのかも分からない。混乱のまま、当たりを見回すと、
ホームでおじさんが尻もちをついて倒れていた。
一体何が?まさか此の人が、さっきの人を押したのか?そう思い、声をかけようとしても、
身体が動かない。
急な事で、思考が纏まらない....。
僕がそうやって、マゴついていると
駅員や、音を聞きつけて、駆けつけた野次馬に隠れて、誰かの影が立ち去る姿が…
僕は、倒れているおじさんよりも、そっちの方が気になってしまい。その後を追いかける。
追いかけるが、その逃げ足は、早く姿を捉える事もできずに、見失った。
その日は、電車の遅延で、バイト先には遅刻して…
始終、心、ここにあらず。
先輩に、叱咤されつつも、なんとか仕事を終えるも、
「善児、どうした?今日はダメダメだったじゃないか?」
「えっと、ちょっと色々ありまして…」
「おおっと?これは一つ貸しだからな。実は俺の先輩に人手を集めて欲しいって頼まれてるんだよなぁ」
「お前も来てくれるよな?他のバイト仲間にも声かけるしな?」
「良いだろう?俺を助けると思って!!!」
何やら嫌な予感を感じつつ、バイト先の先輩にも迷惑掛けてるし、手伝いぐらい。
良いかな?
と、渋々了承する
「よかったー。今度の日曜に車で迎えに行くからな。頼んだぞ?!」
そして、その日の帰り道にも、不思議な事が起きた。
雑踏の中で、怒号が聴こえる。
ん(。´・ω・)ん?
どうしたんだろう?
「ぶっ殺してやる!!!!!!」
キンッ!何かの金属音が鳴り響く
そう叫んだ誰かの声と、「キャー!!!」という女性の叫び声に、
気を取られ、一体何が合ったのか????!!
声の方へ向かおうとするが、その場から逃げ出した人たちの
波に揉まれて、その場所の様子は良く分からなかった。
逃げてきた人に事情を聞くと、誰かが誰かを刺そうとしたらしい。
「君も逃げたほうが良い!!!」と、一言を告げて脱兎の如く走り去っていた
日になんども、殺人事件に出会うなんて、運が悪い?!
「逃げなきゃ…」
そう呟いた瞬間に、どこかで見かけた人影を見る。
その姿を目で追ったが、次々と通報を受けて駆けつけて着た
警察官たちの姿と入れ違いになって、その姿を見失った…。
次の…日曜日。
朝早く先輩は、家の近所まで、車で迎えて来てくれた。
キョロキョロ周りを見回すが、他のバイト仲間は誰も着ていない???
何を手伝うのかは?分からないけど、どうせ引っ越しの手伝いぐらいだろうと、
深く考えずに車に乗り込んだのが…。
間違いの始まりだった…。
・・・
・・・
・・・
・・・
・・・
・・・
先輩が、先輩に、埋められた。
生きたまま。
一体何が起きたのか?新手の新興宗教か?非合法組織なのか?
僕は、何を言っているか?分からないと思うが。
僕も、何が起きたのか分からなかった。
そして、次は、僕の番だった…。
「どうして…?!」
「こいつに金貸してたんだが?!返せないとか抜かしやがる。」
「代わりに身代わり連れてこいって言われて、お前を連れてきたんだよ。」
「だが、どう見ても金を持っている様に見えねぇ。」
「どうしたものか?お前も埋まるか?」
ひぅッ?!
声も上手く出せずに、空気を吐き出し、どうしようと考える。
ここはどこの場所かも分からない山奥だった。
先輩に連れられて、
「取り敢えず、自分の入る墓穴を掘れ。」
「それからいくら払えるか、言ってみろ。満足できたら助けてやる。」
恐怖に震えて、スコップを持つ手が震える。
先輩の先輩達に囲まれ、逃げ場がない…
「ほれ、さっさと掘れ。掘っちまうぞ?」
次第に大きくなっていく僕の墓穴に、狼狽えながら、祈る。
誰か…助けて…
・・・
・・・
・・・
ブンッ!!!ガッ!!!何かが振るわれ、硬いものが、柔らかい人体にぶつかる音がする。
「嗚呼、そうだな。お前が死ねよ。」
キンッ!どこかで聞いた乾いた金属音聴こえる。
躊躇なく振るわれたスコップが、意識の外から加えられ、先輩の先輩達を吹き飛ばす。
・・・
・・・
・・・
何度繰り返しただろうか?その音が途絶えた後に、
暗がりの中、落ちたライトが誰かの影を写す。
ボサボサ頭の寝癖の付いた、癖の強い髪に、その手に握られたスコップを
適当に放り投げ、
「あ~めんどくせぇ。ここ数日だけで何度目だよ。」
その姿を見て、何かがオーバーラップして行く。
ホームでおじさんが誰かにホームに落とされそうになった時、
押そうとしたその人物を、後ろから逆に押し出して、
ホームに電車が入って来るその瞬間に、
侵入してくる車体の手前をギリギリのところを通過させ、
結局は、反対側の線路まで吹き飛ばした、誰かの姿を
「ぶっ殺してやる!!!!!!」
そう叫んだ、誰かの声に呼応して、
続けて、おかしな声を聞く
「あッ?!」
「そりゃぁ大変だなぁ。だからどうした?」
キンッ
眼の前で子供が、暴漢の刃に倒れ臥すその時に、その後ろから、
ボサボサ頭の寝癖の男が、非常にめんどくさそうに、膝カックンを仕掛ける。
バランスを崩した男が、倒れ、手に持っていた刃ごと踏みつけられ無力化される。
逃げ惑う人々の姿から垣間見え、助けに呼ばれた警官たちが、殺到する。
その時には、その不思議な男の姿が見えなくなっていた。
…
…
…
そして、何故か、その男が目の前でスコップ片手に、フルスイングを敢行し、
その全てを終わらした。
???!?!
不意を付かれて、昏倒した先輩の先輩たち。
その姿を見て、首まで埋められた先輩と僕は、驚き、カッキーンという音と伴に歓喜する。
「あの?助けてくれたんですか?」
そう言葉を紡ぐ僕に対して、本当に心底めんどくさそうに。
「あー渋谷に行くつもりなのに、迷子になってんだよなぁ。なぁあんた達、俺のこと助けてくれるか?道が分からねぇんだよ。」
渋谷…?!
ここは渋谷とは、反対方向の山の中なのに??
何十キロも離れてるよ?!
「あーそうなのか?」
「悪いな、それなら案内してくれるか?」
うんうん!と、頷きながら、あっ首まで埋められた先輩も助けないと?!
いそいそと、それまで自分の墓穴を掘っていたスコップを使い、
先輩を掘り返す。
始終、「助けてくれ~」と、泣きそうな先輩の声が暗闇に響く。
そこに心底めんどくさそうに、ボサボサ頭の男も、歩き近づいてくる。
・・・
・・・
・・・
先輩を掘り返し、ほうほうの体で、その場を辞して、
先輩の車でその場を離れる。
「なぁ、あいつらに止め刺さなくていいのか?あんたなら出来るだろ?」
「ん(。´・ω・)ん?しらんがな…俺は、しがない探偵だ。ボランティアで人殺しなんてしねぇよ。」
「めんどくせぇ」
「殺りたかったら、自分の手で殺れよ。俺は、関知しない」
「適当に縛って来たから、後は警察でも何でも通報すれば良い。」
「あっありがとうございます。僕は...」
「嗚呼、そういうのは良い、俺もお前らに関わり合いたくないしな。面倒事はゴメンだ。」
シュン...(´・ω・`)ションボリルドルフ...
暗い夜道をひた走り、車は、都心へと向かう。
暫しの時間が過ぎ、先輩は言われた様に警察へ向かい
「お前も一緒に来てくれないのか?」
そう心細そうに、声を掛けてきたが、ボサボサ頭の男が間に入ってくる。
「あー悪いな、依頼人との待ち合わせ場所を案内して貰いたいから、
どっちか一緒に来てくれ。」
「あんたでも良いが?話的に今回の事に巻き込まれたのはコイツだし、事情を知ってるのはあんただけだろ?」
「じゃぁ、警察に行くのはアンタだ。だったら俺の道案内をして貰うのはコイツできまりだな。」
(´・ω・`) ショボーンと哀しそうな顔をして、荷馬車に揺られて
売られていく子牛の様に…去っていく。先輩、ドナドナ先輩...然様なら、また逢う日まで....
と、ハンケチをフリフリ、先輩と別れ。
待ち合わせ場所である駅前にあるハチ公の銅像前をキョロキョロと
見回すが…時既にお寿司…
目当ての人物は見当たらない。
「待ち合わせの相手って友達かなにかですか?」
「いや、仕事の依頼主だ。
事務所で会うと自分を監視してる男に、バレると怖いから外で会いたいって、
言われて、今日の15時に、ここで、待ち合わせしてたんだがなぁ…」
「えっ今22時過ぎですよ????!!」
「流石に、待ってないんじゃ?」
「そりゃそうだなぁ…まぁ仕方ない。時既にお寿司だし、お寿司でも喰って帰るか?」
「道を案内してくれた礼に、あんたも喰っていけ。」
・・・
・・・
・・・
都内某所
寿司屋「銀次」
店構えは、純和風、どこにでもあるようでいて、粋な香りを漂わせる。
こじんまりとした、狭めのカウンター越しに、寿司屋の大将が話しかけてくる
・・・
カッカッカッ、悪次くん、まぁ~た、依頼人との待ち合わせすっぽかしたんだなぁ?
大将が、漬けマグロをカウンターに置いて、笑う
また...なんですか?
ひょぃッパクっと、ボサボサ頭の男が、寿司を頬張る。
「あの~よくあんな分かりやすい場所なのに、迷いますよね?」
「あーなんか良く道に迷うんだよなぁ。」
「それで依頼とか今までどうしてたんですか?」
モグモグと咀嚼し答える
「あーそうだな、今までに事務所以外の場所で、会えた試しないな?」
「えっ?!」
「それでどうやって今まで?」
「あーなんかわからんけど、その後、なんだかんだ言って、依頼人には会えて、
依頼も達成できてるから、まぁ、今回も大丈夫なんじゃねぇかなあ?」
「まぁ、そんな気がする。」
「えっそれってどういう意味?」
まぁ、その話はどうでも良い。
今日の依頼も、可也きな臭い話だったしな。
ん(。´・ω・)ん?きな臭いって今日あった他の事件の方がきな臭い様な...
「どんな依頼だったんですか?」
「それは言えないなぁ。守秘義務があるしなぁ。」
【猿の手って知ってるか?】
【ん(。´・ω・)ん?確か、海外の短編ミステリー小説の話ですよね。3つの願いを叶えるって?】
【あーそうだ、その猿の手だ。所謂、都市伝説に近い存在だが、現実にも存在する。但し、それは、同じ名前を冠する何でも屋だがな?】
【姿は2mを超える大男で、夏場でもコートを着て歩く変人で、話では、そいつも依頼人の願いを捻じ曲げて叶えるらしい。その事実を相手に隠してだが...】
【最悪、殺される以上の惨状を撒き散らしながらな...だから奴は何でも屋でもなんでもない唯の殺し屋だ。】
【それと今回の依頼の話と何が関係あるんですか?】
【そうだなぁ、今回の依頼人の女性は、ストーカーに付きまとわれていて、その相手がどうやら思いを遂げる為に、その猿の手に依頼をして願いを叶えようとしているらしい。】
【それって、今日会えなかったの可也不味いのでは?】
【そうだなぁ、巻き込まれたら死ぬかもしれなぁ。俺には関係ない話だが。】
「兄ちゃんも余り深く聞いてやるなよ?探偵には守秘義務があるからな。」
「すいません...」
・・・
・・・
・・・
一通りのネタを食べ勧め、そろそろ終電の時間だし、支払いを済ませて帰ろうか?となった時、
善児は、財布を、取り出し....あっ?今日は助けて貰ったのは僕の方なので、
支払いは、僕にさせてください。
そう、申し出るが...
んにゃ?此の店を選んだのも誘ったのも俺だしな、気が進まないなら、ここは割り勘って事で。
と、寿司屋の大将と目配せをして、大将も心得たと、会計を済ませる。
あー食べた食べたと、店を出て、それじゃぁアンタともここでお別れだな...
と言いかけた瞬間に、
何かに追われてカモシカの様な脚で全力疾走する誰かが、視界の端に映る。
その姿は、黒地のハーフパンツに、動きやすそうなスクエアネック、薄手の上着、更にサングラスと野球帽を被った。
隠そうとしたそれから、漏れ出る整った顔から想像出来ない。ラフな格好の女性だった。
あーなんだもう始まってたか?...そうポツリと呟き。しかして劇場の幕が上がる。
カモシカ見たいな脚をしてるなぁ?そんな呑気な感想を吐きながら、
それって女性に対して失礼では?
あっ?いやそういう意味じゃねぇ。
俺にそいう意味で誰かを品評する趣味はねぇ。
此の場合多分、あれだな恐らく現役か元かはわからんが、あの脚は、恐らく陸上競技の経験者だな、
おかげて勝ち目があるかもしれん?という、単なる感想だ。
えっなんの勝ち目ですか?
それはな、多分見てれば理解る。
女性が走り去った。数十秒後に、ドカドカと地鳴りを立てて、遥か彼方から、
何者かが、近づいてくる。
遥か遠くに見えるのは...
推定2m超えのベージュのコートと中折れ帽を被った厳つい大男が、こちらに向かって疾走してくる。
「じゃぁな。ここからは別行動だ。」
そう言って探偵さんは、女性が走り去っていった方向へ駆け出していた。
「えっ?!」
ちょっと?!
そう言って、次の瞬間には、二人は併走していた。
ん(。´・ω・)ん?
なんだ?
「ちょっと?!此の儘、放って置けないでしょ?」
「さっきの女性、恐らく依頼主ですよね?追われてるから?!」
息を切らせながら、僕は問いかける。
あんなのに女性が捕まったら...
「やれやれ、お前も苦労性だな、放っておきゃぁ良いのに?
まぁ、俺は仕事だからな、めんどくさいが、やるだけやってみるさ。」
先程女性が走り去ったのは寿司屋を出て右から左へと流れて行った。
この先の道はどうなってるのか僕は知らないけれど、
一向に追いつかない...?!脚が早い。
道々には、所々木箱が積み上がってる。一部荷物を搬入して倉庫として使ってる場所が
あるみたいだ。
「嗚呼そうだが、逃げていく方向が悪い。あの先は住宅街で行き止まりだ?!」
しばらくすると、前方で戸惑う女性を見つける?!
「おい!そっちは行き止まりだ!こっちから抜けるぞ?!」
と、猫のように、入り組んだ家と塀の間をするりと抜けて、穴が空いた塀の切れ間へと先導して行く。
後ろも振り替えぬまま、女性に話しかけ。
「あんた、今日、探偵と会う予定じゃなかったか?」
「えっ貴方?!誰ですか?」
「恐らく俺はその待ち合わせ相手の探偵だ。話は大体理解ってる。」
「どうして待ち合わせに着てくれなかったの?!私?!何時間も待ってたんだから?!
全然着てくれなくて大変だったんだから!?!」
「あー悪い悪い、道に迷って道草ならぬ寿司を喰ってたんだ。」
「なんですって?!信じらんない?!この人?!寿司を食べてたの?!私を放っておいて?!」
怒り心頭で、怒りながら次々と障害物を超えて、抜け道を通っていく。
「あの~お怒りもご尤もだけど、このまま行けば、あんな大男なら、この道は通れないし振り切れるのでは?」
「あなた誰よ?!」
「えっと...」
「ああさっきまで寿司を一緒に喰ってた奴だよ。」
「くぁwせdrftgyふじこlp」
「ちょぉおおおおおお探偵さん余計な事言わないで」
塀と住宅が入り組んだ、道を抜けて、通りに出ると道を左折して…
「まぁ、此のまま振り切れれば...安全に...」
と呟いた瞬間、
前方からメリメリ、バキバキと何かが割れて砕ける音がして、
住宅の壁が爆発する。
見ると、コートを着た中折れ帽の大男が、一直線に壁を突き破って、先回りをしてきた。
エッ?!ゑ?!あーあ
三者三様のつぶやきを残して、
「探偵さん探偵さん?!武器武器ブヒィブヒィブブヒィブヒィブブヒィブヒィブブヒィブヒィブブヒィブヒィブブヒィブヒィブブヒィブヒィブブヒィブヒィブブヒィブヒィブブヒィブヒィブブヒィブヒィブブヒィブヒィブブヒィブヒィブブヒィブヒィブブヒィブヒィブブヒィブヒィブブヒィブヒィブブヒィブヒィブブヒィブヒィブブヒィブヒィブブヒィブヒィブブヒィブヒィブブヒィブヒィブブヒィブヒィブブヒィブヒィブブヒィブヒィブブヒィブヒィブブヒィブヒィブブヒィブヒィブブヒィブヒィブブヒィブヒィブブヒィブヒィブブヒィブヒィブブヒィブヒィブブヒィブヒィブブヒィブヒィブブヒィブヒィブブヒィブヒィブブヒィブヒィブブヒィブヒィブブヒィブヒィブブヒィブヒィブブヒィブヒィブブヒィブヒィブブヒィブヒィブブヒィブヒィブヒィィーーーーーーーーーーーーーーーー銃かなんか無いの?」
「テンパりすぎて豚になってんぞ?」
「あー俺をなんだと思ってるんだ。探偵が銃なんて持ってる訳ないだろ?!」
「あんなん、素手じゃ無理よ?!猟銃でも持ち出さないと?!」
「取り敢えず、逃げるぞ?!」と反転して脱兎の如く、逃走に入る。
かに見えた瞬間に、懐から、長い棒状の何かを取り出し、組み合わせ、シャコっと、伸ばすと右手に持ち、先に行けと言葉を残し半回転。
走り始めた二人の背中を押して、
伸ばした棒状の何かから、電光がバチッっと瞬く、
無言で接近してくる、猿の手に向かって威嚇する様に、構え、苛立ち紛れに、軽口を叩く。ドアをノックするかの様に、
猿の手は、目の前に居るその男を眺め、なんの障害にもならないなと、一笑に付する
何やら護身用の獲物を持って、立ちはだかるつもりだろうが、いつものように排除し、
依頼主の望みを...愉悦を持って押し通すのみ。
それだけが、自分の喜び。
振り下ろす剛腕が、細身の身体のボサボサ頭の奇妙な男へ向かって降ろされる。
「違う!!!!そっちじゃない!!!!」
眼の前の男以外の若い男の警告の声が響く。
ピタッと狙いすまして振り下ろした右腕の攻撃が、相手に命中する前に、
その声に静止されたボサボサ頭の男の動きがブレて、狙いがハズレる。
その隙に差し出された。棒状の何かが身体に触れて、バチッっと火花を散らす。
身体が一瞬、痺れるが...その程度では、止まらない。
向かって左側、拳がない方向へ回避した男へと、向き直り、更に右の手で掴みかかり、
偶々側にあった道路標識を掴み。そのまま握りつぶす。
猿の手である自分自身には、2mの巨体から繰り出される膂力以外にも、
ゴリラなみの握力で鉄の棒すら握りつぶす事が出来る
その一撃の寸前で前転して懐に潜り、ガコンッ゙と、何かが装填される音がして
何かの炸薬が炸裂し、腹部に猛烈な衝撃を受けて後退する。
男の持つ棒から濛々煙が立ち上る。一体何をされたのかがわからないが、ダメージは少ない。
この男に少し興味が出てきた....
「お前は、誰だ…?!」
・・・
・・・
・・・
「お前は、誰だ…?!」
漸く眼の前の猿の手が、話しかけてきた...。
俺の特技、俺はその特技をギフテッドと呼んでいるが、
それには二種類ある。
何故か毎回、迷っても依頼人に最終的には出会い謎の結果がつきまとう奇妙な運命と、
更には、もう一つは...
「俺が?誰かって?教えてやろう。唯のしがない探偵だ。」
「お前こそ誰だ?」
お互いの隙を伺いながら対峙し、雑談へと話の帆を進めるべく言葉を紡ぐ。
「俺カカカ、俺は猿の手。依頼人の望みを叶える何でも屋だ。」
「あの女を殺す。」
「それがお前の依頼人の望みだって?はんッ゙?違うね。」
「それはお前の願望だ。調べは既についてる。」
キンッ!何かの金属音が鳴り響き、一瞬こちらに襲いかかって着そうになる
猿の手の動きが一瞬止まる。
電話で一度話して事情を聞いた
依頼人、皆星薫21歳。都内にある青峰大学、3年生、源氏名、蛍
都内のキャバクラ、俺にはとんと関係のない店でNo1と評される女性だ。
最近、調べたところでは、客にしつこく付き纏われて居るようだ。
恐らく、その相手が、猿の手...コイツに自分のモノになるようにと依頼して、
その結果、望みが歪んだのだろう。猿の手については、俺たちの業界では有名な話だが、
素人にとっては知らない奴も居るだろう。
「殺す!殺す!殺す!あの女も、邪魔をする貴様も殺す!あの女は俺(私)のモノ(モ”ノ”)だ」
キンッ!
「ああそうか?お前が殺すなら俺は俺の仕事させて貰おう。」
ん(。´・ω・)ん?微妙に声に別の声が重複して聞こえてくる。
もしや意識が依頼者と混濁してるのか?ならば...やりようはある?!
キンッ!
三度の攻撃を言葉の弾丸で止めて、言の葉を繋げる。
相手は、埒が明かないと、思い至り、別の手を行使するに至る。
右手を掲げて、「俺は猿の手、ならばお前の願望を運命を捻じ曲げ叶えてやろう。」
「拒否権は無い。」
俺の願望...それは....
有名な猿の手の話には、死んだ息子を生き返らせると願い....
死体が舞い戻って着た話がある。
ならば、そういう事であれば...最悪の幻想を幻視して。
俺はその問に言葉で反論する。
売られた子牛の様に物悲しく、それに答える。
「依頼人の願いを歪曲するのは?」
「望みを叶えると、吐いて、その実、自分の欲望を叶え、愉悦を満たす為の行為。」
「希望を与えて悲劇に陥れる。」
「それで、良く願いを叶えると言えたな?」
パリッ゙ン
「俺は猿の手、運命を捻じ曲げるならば、その代償は、支払わなければならない。」
「どんな奇跡にも代償は、大小なりに必要だ。」
「代償を払う奇跡なんて、奇跡じゃねぇ!」
パリッ゙ン
「奇跡を謳うなら、なんの代償も払わずに、奇跡を起こせ!」
パリッ゙ン
硝子が割れるような音と伴に、どこかで何かが砕ける音がする。
何もない空間が割れ砕け、我はそれを行使する。
俺には軌跡の様な奇跡も何も起こせないが…
繰り出される猿の手の奇跡と力技の攻撃が、
言葉の弾丸に撃ち抜かれ、堕され、撃墜し、無効化され、
其処には何も起きない。
・・・
脳裏に、いつも口の悪い。彼女の姿がチラつく、
はッ俺なら、君の為に、悪にでもなろう?なんてな?
そう言って差し出された手を小さな手が掴む
先ずは、親に隠れて、お菓子ぱーちぃだ!
・・・
だが!今こそ、詭弁を語り、君に一歩、近付こう。
神様を気取るなら、その力、今一度見せてみろ、その尽く斬って堕として、解析、分解、解体してやる。
振るうは、言丿葉の弾丸。それが例え的外れでも、必ず当てて俺は、あの日の君宛の…願いを告げる。
次々とその攻撃を阻まれ、
可笑しい?!自らの中から何かが捻り出されるこの感覚はなんだ?
分からないが、猿の手は、その言葉を捻り出す。
「あの女には、1000万も貢いだんだ。あれは俺のモノだ。」
「どうしようと俺の勝手だ。殺す。殺す。殺す。殺す。殺す。殺す。殺す。殺す。殺す。
殺す。殺す。殺す。殺す。殺す。殺す。殺す。殺す。殺す。殺す。殺す。殺す。殺す。
殺す。殺す。殺す。殺す。殺す。殺す。殺す。殺す。殺す。殺す。殺す。殺す。殺す。
殺す。殺す。殺す。殺す。殺す。殺す。殺す。殺す。殺す。殺す。殺す。殺す。殺す。
殺して俺も死ぬ。」
ん(。´・ω・)ん?これは、あいつの意識か?
いや目が虚ろで、意識が混濁している。これは自らの思考なのかヤツの依頼人の思考なのか?
「金を貢いで、尽くしても、振り向いてくれない、だから相手を殺して、自分も死ぬ。」
パリッ゙ン、暴力の暴風がキャンセル
「だったら、お前は、愛する誰かが、例えば俺が金をやるから振り向いてくれって謂ったら、
その誰かに振り向く、そんな愛が欲しいのか?」
パリッ゙ン、次の攻撃も…
「そもそもお前が相手を好きだったとしても、相手がお前を好きになってくれるとは限らないんだぞ。」
パリッ゙ン
次々とその思想、その思考を分解して、解体する。
動きを止めている間に...致命的な一撃を与えれば....
だが、いま一歩足りない。何かのキーワードが足りない...
そこに、「探偵さん!!!!」
のほほんとした、青年がその場所に舞い戻ってくる。
何故、戻ってきたと訝しむが...
「さっきの女性は警察に保護して貰いました!!!もう逃げましょう。」
【だが...コイツを完全に止めないと?!奴には他人の願望を捻じ曲げて実現する力がある
ここで止めなければどうにもならん?!】
【もはやRe:Wordするしか無い!!だが最後のキーワードが足りない。
やつの存在を書き換えるその言葉が?!!必要だ!】
なにか無いか、なにか無いか?!と考え思考する。
ん(。´・ω・)ん?Re:Wordなんの事だろうと?!疑問に思う善児を他所に悩む探偵眼の前に、一匹の黒猫が横切る(ΦωΦ)
【俺は猿の手、願望を叶える存在だ!!!どこの馬の骨とも知らない名も無い貴様らにその邪魔はさせない。】
ん(。´・ω・)ん?
どゆ意味?
【名前だ。その存在を変える(蛙)名前が必要だ....】
【お前たちは何者だ?!】
「ん?じゃぁ誰かの手助けをする(僕らは)猫の手だ!なんつって!猫の肉球かわいいからね」
「!?!?!それだ!!!」
《理を読み解き、汝の断りを省き、我は難事を成す。》
《汝の名は、「猿の手」、されど、その名の定義を今一度変える。》
《蛙の子は、孵る。》
《ならば、汝の名は、「猫の手」!!!!Re:Word(リ:ワード)!!!!》
《我は悪童悪次!!!悪事を成す!!!》
渾身の力を込めて、言霊を放つ。
世界が一瞬、暗く儚く、染まり、空が晴れる。
夜なのに黒と青のコントラストが、混ざり、
何かが決定的に変わる。音がする。
必死の言葉に、力尽き、膝を落とす探偵に、
向かい。猿の手が、その剛腕を振り下ろす。
「探偵さん!!!!!」
その手が探偵の側頭部にめり込む。
絶対のピンチに鳴り響く....
ぷにゃーん…
ぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷに
ぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷに
ぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷに
ぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷに
ぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷに
ぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷに
ぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷに
ぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷに
何やら可愛らしい音が鳴り響く。
ん(。´・ω・)ん?
あれれおかしいな?
「なんだこの感触は?!一体何が起きてる?!」
なんかかわいい。
ほっこりして、にやける善児。
腕がダメならと、丸太の様な脚で探偵へと回し蹴りを叩き込むが
ぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷに
ぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷに
ぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷに
息も絶え絶えに探偵は告げる。
「猿の手、いや改、猫の手。貴様の振る暴力、運命を捻じ曲げるその力全てを猫の手の肉球へと変えた。もう二度と、その暴力で人は傷つけられない!!!!」
「にゃん?だと?!きさにゃ?!(なんだと、貴様?!)」
「どうやら、思考が同期していただろうお前の依頼人にも、影響があるはず」
「恥ずべき願いを胸に、可愛らしく眠れ」
「黙れにゃ!!」
「これならどうにゃ!!」
いやいやをするように身体を振り回し、周囲の倉庫の近くにあった木箱や材木をぷにょぷにょとなぎ倒し、投げつけ散乱させるも、それも猫の肉球の様に
ぶにぶにする。当たっても気持ちイイイ!!
「探偵さん!!なにこれかわいい!!!」
善児が不思議そうに走りよってくる
猿の手あらため猫の手が投げて横した、木箱が地面にぽにょぽにょと
跳ねて、組み上がる。
「おい、手を貸せ!手を組め」
「えっ?!何?」
とっさに身体の眼の前で、腕を組み、其処を足場に飛び上がり
ぷにょぷにょと跳ねる。木箱を足場を一気に駆け上がる。
その先にかわいらしく立つ「猫の手」に向かい。
渾身のシャイニング・ウィザード
「猫の手」の顎めがけて飛び膝蹴りを繰り出し、命中させる
ガスッ!!!
脳を揺らすその一撃に、巨体がブレて「にゃぁ~ん」と叫び声を上げて
かわいいぷにぷにという音を立てて、地面に倒れ伏す。
倒れた「猫の手」と、なった「猿の手」が、かわいらしく寝転ぶ。
語呂にゃァーん...
・・・
・・・
・・・
もはや、かわいらし事しかできなくなった。「元猿の手」を無害と判断して、
そのままに、放置して、
無害なら最後のシャイニング・・ウィザード要ら無くない?と、疑問に思う善児を他所、二人は、警察に保護されている依頼主、皆星薫の元へと急ぐ、
もう危険が無くなった事を告げに。
...
...
...
警察が何事だと?確認にでたが、其処には破壊された家屋と塀の残骸が、
散乱して、すわ大事件かと?思われたが
その事象を起こしたであろう。元猿の手は、その時には、綺麗さっぱり姿を消していた。
まぁ、もう可愛いことしか出来なくなってるし良いか?
警察で事情を聴かれても、素直に今までの事を話す。猿の手についてのことは上手く濁して
猿の手なんて存在が居ること事態。説明しても分からないだろう。
あの大破壊を起こしたのは、どうせ監視カメラにでも写ってるだろうし、
説明的には通る筈。
色々詮索されたものの翌日には解放され。
皆星薫は、探偵と善児にお礼を言う。
「助けてくれてありがとうございます。
なんで待ち合わせに来てくれないでお寿司食べてたのだけ意味がわからないけど?」
「あ~仕事だからな。あんたを狙ってた。元猿の手と依頼していたストーカー、二人共無害になって
あんたに危害を加える気概も失ってるだろう。もう安心だ。」
(なんか探偵さん、説明下手だな。全然説明になってない。なんか理由、絶対にありますよね?)
【一応、後で念押しで、脅しておくが、其の事は今は伝える必要は無いだろ】
「そうですね。これ、謝礼と私のプライベート用の名刺です。」
「お店に着たら奢るので、絶対着てくださいね?」
「ああ、理解った気が向いたらな。」
・・・
・・・
・・・
・・・
「とんだ、事件に巻き込まれたな、青年よ。まぁ、助かったよ。お陰で切り抜けられた。」
「なんかすっごい聞きたい事とか、謎があるんですけど?それはまだ話してくれないんですよね。」
「それは、おいおいだな。まぁ、お前との関係もここまでだ。話すことも無いだろう、お前は日常へと帰れ。」
警察からの帰りにトボトボと、なんとなく探偵さんの後をついていく、
僕は、なんとなくこの不思議な探偵さんとの関係が、終わるのが、名残惜しく思えてならない。
向かう先は、悪童悪次の探偵事務所。寂れたビルの2階にある。
看板には、堂々と貴方の悪事お受けいたします。と書かれている。
一体どういう謳い文句なんだ?
ん(。´・ω・)ん?と思いついて、スマホを確認する。
【警察の事情聴取を受けてて、バイトに全然行けてなかったな?】
【と思ってたら、突然の解雇通知が…。理不尽だ...一日休んだだけなのに...】
どうしよう...
ん(。´・ω・)ん?
「どうした?」
「それが…。バイト首になっちゃった(´・ω・`)」
「はぁ~、ツイて無い奴だなぁ~。」
「かぁぁ~仕方ねぇなぁ、ウチでバイトするか?金はそんなに無いし、危険だらけだが?」
「エッ良いの?探偵さん?!」
「まぁ、受付とか、道案内してくれる安い労働力が必要ではあるからなぁ?」
「えへへへ。(僕ら)猫の手だもんね?!よろしくお願いします!」
これが、ボサボサ頭の奇妙な男と、僕との出会いの物語。
これから、僕らは…。
更に奇妙な事件に巻き込まれ?いや、違うな自分たちから巻き込まれに行くことになる。
が、それはまた別の話。
僕は、中道善児。此の物語の主人公…の筈だ…?
少し自信が無くなったけど、多分、間違いない。
趣味の日々の日課は、街のゴミ拾い。
今日も今日とて、これから相棒になる彼と街を歩く。
今日も一日一膳、僕は、ご飯をたぶる。
・・・
・・・
俺は、悪童悪次。此の物語の主役でも、脇役でも、唯の通りすがりの通行人ですらない。
趣味の日々の日課は、街のゴミを煙に撒くこと。
今日も今日とて、特大の大きなゴミを見つけては、それを拾う。
唯の阿呆な己を眺めて
一言、つぶやく。
「全く無意味な事をしてやがる。」
一日一握の砂を掴むか如く、我は進む。
今まで一人で歩んで着た道を今度は二人で…。
全く、面倒で、無意味な事をすることになる。
おしまい。
そして...つづく