プラナリアン

新真実

「なるほど、十年の間でこんなことが……」

　わかったこと。一、フライングヒューマンと呼ばれる事象があった。二、見つかったフライングヒューマンは恐らく同じ人物。三、プレビューが入院してた病院から出てたっぽい。

「もしかして、空飛べる？」

(え？　おかしい？　ボクはプレビューが死にそうになったとき体内に入り込んだわけだから)

　飛べて当然ってわけですが、それが何を示すのかプレビューはまだ知らない。

「ってか、さっきから暑くないか？」

(ボクはわからない)

　やけに近い太陽。神神の戦争は気候も変えたのか？

「いや、太陽はあっちにある！　あれは！　なんだ！？」

(避けて！)

　ボォ！　火が飛んできた！　あれは人だ！

「はっはー、よく避けたな！　俺は【サリーマン】、【熱】を操る加護を得た者！」

「は？」

　プレビューはわからなかった。神々の戦いで起きた異常は人の【体質】にも影響していた！　そう！　地球はまさに、少年マンガの如く【異能の力】を持った者達の乱世となっていた！！