不死身
「つまり、ここの惑星人は光線銃でも死なない、切り刻んでもその数増える! プラナリアと同じ性質! しかも見た目はただの地球人! これは最強の軍隊を作れるぞ!」
一人盛り上がるプレビューだったが。
「ねぇ!」
「ん? なんだ?」
「ボク【たち】、お日様の光で死ぬよ。ほら」
と、指差した先には分裂しまくったプラナリアンの大群の端っこから蒸発していっている。
「なんてこった! お、おまえ! コレ着ろ!」
プレビューは一人のプラナリアンに宇宙服を着せた。太陽光は段々と面積を広めてやがて朝になった。そこには無限にいたはずのプラナリアンは無く、下着のプレビューと宇宙服を着たプラナリアンが一人。
「うーむ、どうしたものか。そいえばお前名前は?」
「ナマエってなにー?」そこからか。
「個体の名称だよ。俺はプレビュー」
「ナマエはないかなー?」
「ナイカナ? 宜しくな!」
「???」
で、これからどうするか?ナイカナを研究者に売り渡せばそれだけでだいぶ金になる。しかし、プレビューにはある狙いがあった。【世界征服】!
そのための手として不死身のナイカナは捨てがたい。
「とりあえず。発信信号出してここに人類が住める星があることは伝えないとな」
最もであるこの星は隠そうとしてもでかすぎるし、誰かに先を越されたら大変だ。ポチッとな。
「これで地球に知らせることはできた。さて、いよいよナイカナの太陽光対策だが、見た感じ蒸発してるようだったが、ナイカナって水分多いのか?」
「うん! ほとんどが水だよー!」
まあ、人類もそうなんだが。