探索
私は惑星開拓者。人類が宇宙に出て千年が経つが未だに地球外生物を発見できず、また、地球は人間が住めない環境になってしまい、私のような開拓者【ビーガンズ】が宇宙を散策している。
ビーガンズ、ナンバーゼロゼロエイト、【プレビュー】は地球を立って三ヶ月しか経ってない。
「……。飽きた。宇宙つまんない。でもなー、環境のいい星を見つけられたら一千万ドルだもんな!」
ビー! ビー! 惑星を知らせるレーダーの音が狭い宇宙船に響く。
「やった! 着陸! 自動操縦!」
『了解』コンピューターがそう応えた。
ぷしゅー……。宇宙船は大地に降り立った。
「酸素さえあれば!」そこへ!
「ねぇ!」がばっ! 宇宙船のハッチを強引に開けた宇宙人。
「わわわ、宇宙人だ! 殺される!」
「?」
慌てたプレビューは光線銃を浴びせる。これは弾丸がなく、有機物を破壊するモノだ。
「ふー、悪く思うなよ。人類のためだ」
「ねぇ!」
「わっ! 光線銃を浴びて生きてるのか!? あれ、数が増えてないか?そうか! 光線銃じゃダメか! なら!」
プレビューは大剣を取り出した。
「切り刻むまで!」
ヒュンヒュン、ズバッ! ズバッ!
「ふっ! 小間切れにしてやったぜ!」
「ねぇ!」
「わっ! あれ? また増えてる? も、もしかしてプラナリアみたいな生物なのか?」
「ねぇってば!」
「な、なんだよ!?」
「空から飛んできたの?」目を少年のようにキラキラさせた地球の少年みたいな問いに。
「空って言うか、宇宙な」つい答えてしまった。
「おい! 俺が答えたんだからお前も答えろ!」
「なに?」
「お前は、その、死なないのか?」
「うん!」
(ヨッシャー!)っと、ガッツポーズ。
プレビューは思った。不老不死は人類太古からの望み、住める惑星と不老不死の謎解きのヒント、これは一億ドルくらい儲かるのではないか?と。