表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

追悼・父母の記録

母から叔父への贈り物

作者: 清水悠(Yew)

 補聴器はちゃんと作るとそれなりの値段がする。高齢者に使わせるのは論外な電池式はさて置いて、耳掛け式の充電式となると三年ほど前に某所で見たものではざっくり、15万円ほどの機種からフラッグシップの95万円の機種まである。

 生前母がどうしてもということで作ったのだが、私が勧める下から2番目ではなく上から2番目がいいとのことで、それに従った。その癖、本人は半年も使わないうちに一人暮らしをやめて私との家に戻ってきてしまい、それから入退院を繰り返して結局一年も使えなかった。


 その補聴器を、形見分けとして叔父に委ね2年が経った。

 当時は気づかなかったのだが、iPhoneの音声のストリーミングができるようだ。つまり、ワイヤレスのイヤホンマイクのように直接音声が聞こえるらしい。私が勧めた機種だったらその機能があったかどうか。この春、たまたまスマフォをiPhoneに買い替えた叔父が、補聴器の調整に行った際に設定してもらったようだ。

 それ以来、叔父にとっては単なる補聴器を超えた無くてはならないアイテムになったようで、便利さを伝える様子が電話越しに伝わってきた。


 なんとも嬉しいことじゃないか。


 そして今日は母の三回忌。叔父はコロナ禍を懸念して参加しないと言うことだが、補聴器の話が何よりの手向けだ。


 お読みいただきありがとうございます。Facebookに投稿したものにちょっと書き足した上での投稿です。


 本文でも少し触れていますが、こうした福祉機器というかバリアフリーに繋がる機能ってなかなか知られていないのが現状です。お読みくださった読者の方は、ご自身がそろそろお世話になる世代でしょうか。それとも、親御さんがお世話になる世代でしょうか。何れにしても、少しでも知っていただけたらと思います。


 母と叔父について少々。母は戦前の生まれ。成長期を戦後の食糧難の元で過ごした所為か、最期は多臓器不全のような状態でした。叔父は丁度終戦の月に生まれたので、もう既に後期高齢者となります。糟糠の妻である叔母と、都会を離れてのんびりしているようです。


 宜しければ★を並べて評価してやってくださいませ。あ、いいねもお願いしますね。未だ殆どもらったことがないもんで。

 え? 諸々の創作はどうなった? 頭ん中ではイメージが拡がっているんですがねぇ……

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ