気分が悪い
ども。ゆーです。
病んでました。サーセン。ほかの作品も登校していきますが取り敢えず一品目。
ガタンと音を立てて試験官が落ちる。が、床に落ちる寸前で受け止められる。
「雨守君。」
「はい。」
「僕は今、とぉーても気分が悪くなったんだがね。なぜだかわかるかい?」
「はぁ、私も困りますよ。その出来立ての万能薬を落とされでもしたら。取り敢えず、天笠さんいつものです。」
そういうと彼はクッションを出してくれる。いつものようにそのクッションに身体をしずめると、
「ふむ。雨守君はこの状況をどう見るかね。」
そう。自宅で研究中、突然空間がゆがみ(無論、恐ろしくなる程の光であった為、普通の者なら目をつぶっていただろう。)中世ヨーロッパ風なこれまた古風な城の恐らく謁見の間であろう場所にいた。
「さあ?私にはわかりかねます。それよりも天笠さん、もっと周りを見てください。他にも人はいますからね。」
「おっとそうか。」
その瞬間、白衣をびしっと着こなし、髪の整った若い少年の姿が現れた。
「はぁ、天笠さん襟が曲がっています。」
「む、それぐらい良いではないか。それよりもこんな仕事今日の予定に入っているなら教えてくれればよかったじゃないか。」
「誰がこんな予定入れますか。これは恐らく俗に言う異世界転移というやつではないでしょうか。」
「ふむ、そうか。」
そう。こんなにのんびりしているがこのおかしな二人組とその他数名は異世界に飛ばされているのである。他の者は腰を抜かしてしまっており、転移先の人間とみられる者たちはこの二人にあぜんとしていた。
「あ、あれ?ここはどこ?」
「君、さっきから言っておるだろう別世界だよ。全く人の言うことは一回で聞きたまえ。」
「誰だお前?ガキが何言っているんだ?ん?なんか見覚えがあるような。」
バシッ!俺が投げた試験管を雨守君がそいつの目の前でキャッチした。
「チッ」
「何やってるんですか。塩酸なんかこんな高校生に投げたら死にますよ。」
「死なん。顔面を溶かすだけだ。」
「それ人生アウトです。」
すると、手帳を持った男が「あっ!」と驚いたような声を上げてものすごい勢いで近づいてきた。
「もしや天笠先生ですか!?」
周りの者が驚いている。
「そうだが?雨守君、誰だねこのジャーナリストは?」
「おそらくですが、これから会う予定でした牧場耕一さんかと。」
「あーきみか。ではそろそろあの話したそうにしている賢帝の話でも聞くとしようか。」
「エッ」
突然話を振られた皇帝は少し驚いたあと、
「皆さん驚かれているようですがまずはそこにおかけください。」
「そんな。恐れ多い。」などと周りが言う中、
「じゃ、そうさせてもらうよ。」
のんきに座ったのは言うまでもない。
「じゃあ後は雨守君、よろしく。」
「はい。皆様もせっかくの賢帝からご厚意です。座りましょう。」
全員が座った後、
「皆さんには大変申し訳ないと思いますがこの世界が今魔王によって侵略を受けているのです。もう打つ手がなくなり、伝承であった召喚魔法を使い、遠い異世界のあなた方を召喚させたいただきました。残念ながら返す方法はありません。こちらの都合に巻き込んでしまい本当に申し訳ございませんがどうか魔王を倒していただけないでしょうか。勿論、魔王討伐までできる限りのことは致しますし、討伐後の地位も補償いたします。どうかお願いいたします。」
ゴンという鈍い音とともに目の前の賢帝が机に頭をうちつけている。
「エッ」
「そんな」
「でも魔法は使えるんですか?」
「ええ。その説明も後でさせていただきます。どうかお願いいたします。」
「そういうことなら」
「ここにいてもなにもはじまらないしね。」
みんなが賛成する中、またひねくれたやつが、
「断る。」
と一言冷たく言い放ったのであった。
どうだったでしょうか。取り敢えず。週2投稿ぐらいでやってこうかな~って考えてます。
それじゃ、バイバイ。