フレア協会入会試験開幕
フレア王国の王城近くには、大きなコロシアムがある。
日々、剣闘士の戦いや、運動イベント等で使われているそうだ。
観客も大人数入れる事が出来るこのコロシアムは、今日は活気に満ちている。
年に一度の、フレア協会入会試験があるからである。
「さあさあ!!フレア協会入会試験が、今年も始まるぞ!!観客の皆様、準備はよろしいかー!!」
・・・・うおおおおおおお!!!!!・・・・
「素晴らしい声援だ!!ありがとう!!今年も審判を務めさせてもらう、フレア協会所属広報担当!エイル・プレスリー!!だ!!よろしくう!!」
・・・・エイルー!!!!!!!!・・・・
・・・・今年も頼むぞー!!!!!・・・・
・・・・ひっこめー!!!!!!!・・・・
「うむむ、なんか、マイナスな言葉が聞こえてしまったが、関係なし!!」
「ではでは!!今年もご紹介させていただきましょう!!審査担当!!“協会五強”!!」
空中に、画面が表示される。
コロシアムの真ん中にある、特等席を映している。
そこには、フレア協会で最も強いとされる四人が座っている。
「まずは、一人目だ!歴戦の経験と、あらゆる魔法の知識を習得した者!!智賢のビト!!」
ビトは、座っていた椅子からゆっくりと腰を上げ観客に手を振る。
「二人目だ!!協会に最も忠誠を誓い、協会の守護者とも言える男!!番人ジョー!!」
ジョーは、大きく唸り声をあげる。
周りは耳をふさいでいる。
「相変わらず凄まじい雄叫びだ!皆、気を取り直してくれ!」
「そして、三人目!!戦場を駆ける姿は、正に美の如し!!戦乙女ヴァルナ!!」
今日一番の大歓声が沸き起こる。
ヴァルナは、観客に向けて投げキッスをする。
観客席からハートが飛び散る。
「四人目!!五強の最年少にして、常に正しさを大切にする者!!遂行者アリア!!」
アリアは、観客に向けて丁寧にお辞儀をする。
「最後に、五人目!!・・・と言いいたい所だが、今日は、多忙な故に欠席であります!!」
「以上、計四名が審査を担当するぞ!!よろしくう!!」
・・・・うおおおおおおお!!!!!・・・・
「それでは、協会五強を紹介したところで、この方達のお言葉を頂きましょう!迎賓席をご注目下さい!!」
特等席の更に上の席、迎賓席の様子が画面に映し出される。
迎賓席と呼ばれる場所には、二人座っていた。
「我らが統括者!!グレン会長!!|そして!!フレイア王国第二王子!!ベガ王子!!」
二人は、席を立ち、笑顔で観客に手を振る。
「えー、コホン。」
グレンは、コロシアム内に自分の咳払いを鳴り響かせる。
観客達は、段々と静かになっていく。
「ありがとうございます。では、協会の代表として挨拶の言葉を少しだけ。
今日も、こうして、協会入会試験を開催する事が出来るのは、国民の皆様方の応援もあってこそです。
そして、協会の会員の尽力はあって勿論の事、王族の方々による協力もあって成り立っています。
近年、魔獣が活発化しているだけでなく、暗殺教団など、反王国的勢力に動きがある状況です。
しかし、その脅威から我々は決して屈服しません。
王国の平和を守る為に、このグラードを開拓する為に、フレア協会は更なる会員を求めます!
そして、今日この時!試験に集った勇敢なる戦士達を!皆様、応援して下さい!!」
・・・・うおおおおおおお!!!!!・・・・
観客の大声援が起きる。
グレンは微笑む。
「ありがとうございます、皆様。では、早速始めるとしましょう。ベガ王子。」
グレンは、ベガ王子に会話のバトンを渡す。
「ああ・・・では、皆の者!始めるとしよう!
本試験は、魔法あり!武器あり!素手あり!一回限り、一対一の戦闘試験だ!
ただし!殺しは許されない!
己の力で、相手を戦闘不能にする、もしくは、相手を降参させるのだ!
我々は、君たちの力が、協会に相応しいか否かを全力で判断する!
戦士達も、全力で己の力を見せてくれ!
では、協会に入会を志す戦士達よ!!試験開始だ!!」
ベガ王子の言葉で、試験開始のラッパが響く。
観客は大盛り上がりを見せる。
コロシアムの下にある左右向かい合う二つの扉が開け始め、一人ずつ扉から出てくる。
左の扉からは、ハンマーを持った大男。
そして、右の扉からは、ナイフを持った青年。
「それでは、審判のエイル・プレスリー再登場!両者、準備はいいな!いくぞ!協会入会試験、一回戦の開始だ!!」
一回戦が始まる。
青年は、微笑む。
「見せてやるよ、俺が出せる全力!」
青年は、自信に満ち溢れた言葉で戦いに挑む。
特等席にいるアリアは、じっと彼を見つめる。
「ルパートさん、頑張って。」
協会5強は、強さ、実績、人望などによる総合判断で認定されます。
最終決定権はグレン会長、任命権は国王が持っています。




