表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ANZA-アンザ- 次元放浪者  作者: 有裏 杉
< 第一章 超大陸グラード編 > 

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

11/24

暗殺教団

森で、激しい戦闘音が鳴り響いている。


「クソ爺!とっとと、くたばりやがれ!!」

「ここで、くたばる様な年寄りでないわ!」


絶えず魔法による戦闘が続く。


「木魔法‟木の針(ウッド・ニードル)”!」


無数の細長い木の針が、ビトに目がけて飛んでいく。


「土魔法‟|大地の壁(ガイア・ウォール)”!」


その攻撃をいとも簡単に硬い土の壁が防ぐ。


「ああ!きりがない!!俺の魔法と爺の魔法の相性最悪だ!!」

「相性が悪くても、それに対応するのが大事だぞ、お若いの。」


激しい戦いであるようだが、‟智賢のビト”は手を抜いているようだ。

暗殺者リスキーは、隙があれば屋敷を何度も見ている。


(マークの野郎、来ている様だが・・・。いくら何でも遅すぎやしねぇか?流石に仕事終わらせてるはずだろ!?)


攻撃を仕掛けてくる暗殺者に対して、ビトは違和感を感じる。


(さっきから、キョロキョロと屋敷を見つめておる・・・。もしや、仲間が来ているのか?そうだとしたら、マズイのう・・・、ならば・・・。)


「戦闘終了じゃ!」


唐突の攻撃姿勢にリスキーは、攻撃に構える。


「やべぇ!くっ!!」


だが、攻撃は数秒ビトが早い。


大樹(ビックツリー)!!」


大地に根付く大樹が、リスキーを目掛けて、目にも止まらない速さで突き出る。

並みの生物には、避ける事は不可能な攻撃。


「ぐおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」


リスキーは、空中に突き飛ばされ、遠くへ飛んでいく。


「ちと、飛ばしすぎたのう。やれやれ。」


老体は、一瞬で屋敷に移動。


(!)


ビト爺は、屋敷から出てくる魔力に気づいた。


「・・・もしや、このオーラは。」


屋敷のドアから、誰かが出てくる。

目に映ったのは、女性を抱えた青年だった。


「おお!無事であったか!」


ビト爺が駆け寄る。


「ええ、なんとか。」

「2人共、多少の怪我はあるが、無事だな。良かった、良かった。」


ほっ、と安心する、ビト爺。


「中で、何があったんじゃ。しかも、ルパートさんや。その魔力は、」

「ああ、気づいたんですか。実は、」


屋敷の地下で起きた出来事を話そうとすると、突き飛ばされた暗殺者が戻ってきた。


「・・・次元放浪者。」

「え。」


突然、声をかけられ、驚く。

しかも、睨みつけられているから。


「屋敷の中に、もう一人、暗殺者がいたはずです。」

「!・・・いた。・・・だけど、俺が、・・・殺した。」


(!)(!)


ビト爺、リスキーは、驚く。

それも、そのはず。

ルパートから魔力は感じとれるが、異常に小さいのだ。

ほぼ、0に等しい程に。


「魔力が、ほぼ無い、あなたが、あいつを殺した?・・・ふふ。」

「成程・・・ルパートさんが。・・・そりゃ!!」


ビト爺は、地面から壁を作りだしリスキーを挟み込もうとする。

が、直ぐにリスキーは回避する。


「ふはははははははは!面白い!楽しくなってきた!愉快だ!次元放浪者ルパートよ!!」

五月蠅(うるさ)い奴じゃのう・・・。」


再び、戦闘。

戦闘音でアリアが起きる。


「ルパート・・さん?」

「起きましたか、もう大丈夫です。」

「え、え?どうなっているんですか?んひゃああ!!」

「ど、どうしました?」


アリアさんの顔が、真っ赤になる。


「は、はわわ、お、おろしてください!」

「あ、はい。」


ゆっくりと、彼女を降ろす。


「ふ、ふう。・・・い、いったい何が起きているんですか?地下にいた、暗殺者は?」

「実は、」


“ドゴーーン!!”

話が巨大な戦闘音で遮られた。


「ここまで、すばしっこい奴は、久方ぶりじゃ!腕が鳴る!!」

「ふはははははははは!ふはははははははは!」


なぜか、お互い楽しんでいる。


「ビト様!?」


アリアさんが気づく。


「お~、アリアよ。気づいたか。もう少し待て。後、もう少しで奴を捕まえる!!」

「誰が捕まるか!爺に!!ウッド・ニードル(木の針)!!」


リスキーの攻撃をビト爺が防ぎ、戦闘が止まる。

両者、向かい合う。

屋敷側には、ルパート、アリア、ビト爺。

森側には、リスキー。


「次元放浪者、ルパートよ。我々、暗殺教団“死神(リーパー)”は、あなたの魔力覚醒を祝福する。」

「暗殺教団?てか、次元放浪者って何だよ?」


前にも言われてたよな、協会で。


「次元放浪者は、異なる次元を放浪した者の名称です。ルパートさんは、表次元から、この別次元にある世界”グラード”に来たので。我々から見れば、「表次元から放浪して来た異世界人」なのです。」


アリアさんの説明は、ちょっと難しいが分かった。


「次元放浪者の、魔力覚醒は素晴らしい!わざわざ、アリア嬢を誘拐した甲斐があった!」

「何が目的じゃ、お前らは。暗殺が目的のはずじゃろ?」


ビト爺が尋ねる。

確かに、誘拐したいのか殺人をしたいのか目的が謎だ。


「我々の目的は!・・・おっと、危ない危ない。興奮して、口が滑りそうになりました。」


とりあえず、真っ当な目的ではないな。


「ではでは、暗殺教団第5位リスキーを覚えて下さいませ。また会いましょう、ルパート。」

「逃がすか!!」


ビト爺が魔法を使おうとすると、何かの道具を取り出しリスキーは消えていった。


「魔道具か・・・。最後に、なめおって。」


暗殺教団、死神。

どうやら、厄介な組織に目をつけられたらしい。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ