10/10
9 勇者ピリポ、嫁ルチカを家に連れ帰る!
俺は、背にドラゴンの卵を背負い、隣にルチカを連れて家の前に立った。
「じゃあ、本当に俺の嫁ってことになるけど、いいんだな? ルチカ」
「ああ! 別にもう、嘘じゃなくてもいいんだぜ? ピリポ」
「分かった。今から親に紹介するよ」
どうしよう! 俺の方がドキドキ感が強いかも!
玄関のドアをノックすると、うちの母親が出てきた。
「あら! あら! あらあら!」
とても驚いた様子で、俺と卵とルチカを、目をまん丸にして見ている。
「ただいま、母さん。これは戦利品の卵で、それからこっちは……俺の嫁になったルチカだよ」
うおっ! ついに言っちまった!
「えっ、母さんちょっとお父さんを呼んでくるわね。あんたは家でその子にお茶でも出してなさい!」
ばたばたと、母さんが慌てて野良仕事に出ている父さんを呼びに行った。




