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4話『続、知らない天井だ』

一月ほど更新が滞り申し訳ありません。

こんな更新頻度が続くと思いますがご了承下さい。

  「うぅ〜ん、知らない天井だ・・・。いや、記憶のある天井か」


目を覚まして記憶が戻ると昨晩の事を思い返す。錬成術が楽しすぎて徹夜したみたいだ。んで、いつのまにか寝てしまったようだ、床に寝てたみたいで、あー体が痛い、ギシギシする。


周りを見回せば、鉄、銅、銀の鉱石は全てインゴットになっている。


「鉱石は全て終わらせてしまったみたいだな。」


あれだけ大量に残っていたものが全て片付く。どれだけ嬉々として取り組んでしまったのかと、今更ながらに思う。


「次は何をしようか・・・」


辺りを見渡す。キョロキョロ、キョロキョロ、キョロキョロ、木材、繭、草・・・


「草か!薬草の処理が良いか!」


薬草と思わしき草を手に取り『解析』を使う。


『太陽草:太陽光を取り込み、僅かに傷を癒す成分を生み出す。』


「RPGの初期にある薬草だな。でも、どやって下処理するべきものか?」


辺りを見渡すと薬草類が安置されている棚に何か冊子のような物が吊るされているのが目に入った。

中を確認すると、薬草類の下処理方法のレシピ集のようだ。


「そりゃ、処理する人も全て覚えるの大変だし、担当者が変わる度に教育するのも時間の無駄だしなぁ。レシピ集は必須だよね。」

「えぇ〜っと、太陽草の処理工程はっと。何々?水分を完全に取り除いた後、粉末状になるまですり潰す。」

「これは、手作業でしてたら大変だな。錬金術士でも多少の錬成魔法は使えるけど、大量に処理するには錬成術士が必須だよな。やれやれ、何で有用な錬成術士を自殺に追い込んだのやら。ランク偏重主義の弊害かな?ま〜お陰で自由気ままに出来るから良いけどさ。」


「早速やるか、『乾燥』、『粉砕』っと」


風に吹かれパラパラと散らばり手元には何も残らない・・・


「しまった!窓閉めてないし、手に持ったまますると散らばる。何か容れ物の中でしないと・・・」


窓を閉め、ボウルを確保し、ボウルの上で太陽草を手に持ち再度チャレンジ。粉末化した太陽草はボウルの中に降り注ぎ収まる。太陽草を持ちボウルの上で乾燥、粉砕を繰り返すこと10度・・・


「効率が悪すぎる!一度に複数対象を指定出来ないものか?ボウルの中を指定して魔法をかける?範囲を認識してかけてみる?・・・やってみるか!」


一度、ボウルの中に出来上がった太陽草の粉末を瓶に入れ、ボウルの中に大量の太陽草を放り込む、ボウルの外側にも囲むように太陽草を並べる。範囲指定を失敗した際の確認のためだ。


「さて、やってみよう!範囲指定ボウル内、『乾燥』、『粉砕』っと」


ボウルの中には、大量の粉末化した太陽草。ボウルの周囲に配置した太陽草は変化なし。見事に成功である。本人は気付いていないが、範囲指定はジョブを授かったばかりの者が出来る事では無い。本人の思考が地球の前世で培った経験や考察、記憶などの影響があるからこそ至った考えである。


「よし!この調子で太陽草を全部片付けるか!」


元々、太陽草が安置されていたスペースには封をされた大量の瓶が並べられている。その数124個、最早太陽草の在庫は空である。やらかした当の本人は、次の獲物を探す。キョロキョロ、キョロキョと棚を物色する。ふと視線が吸い寄せられる、とある花に、数は少なく30輪しかない。無意識に『解析』を発動させ情報を読み取る。『月夜華:月の魔力をふんだんに含み蜜には魔力を回復し活性化させる作用がある。』


「欲しいな。」解析の表示内容を見ながら呟くと、表示画面に変化が起こる。


『月夜華:月の魔力をふんだんに含み蜜には魔力を回復し活性化させる作用がある。月光の降り注ぐ泉に浮かぶ睡蓮の様に水面に咲く。』


「えっ?何これ欲しいと思った情報が追加された?良いの?凄いじゃん!しかも今までの経験や記憶を流用して分かりやすく説明してくれてるじゃん!便利じゃん!水の上に花が出てるっれ状況が簡単に想像出来るじゃん!」


大興奮である、解析の凄さが理解出来た瞬間であった。この後は、加工処理をせずにひたすら色々な素材を解析し続けた。その日の授業時間終了までずっと・・・


授業終了の鐘が鳴り、我にかえる。昨日は寮を無断外泊してしまっているだけに今日は帰らないとマズイ。寮長は良い人なので心配させるのは忍びない。素材処理がと言うか、魔法を使う事が楽しすぎて後髪を引かれる思いがするが、振り切って帰路につく。


「戻りました。」


寮長室の扉を開け、頭を下げ挨拶をすると視界が急に黒く塗りつぶされる。そして何より硬いものに押し付けられるし、臭いし苦しい。


「無事だったか、心配したぞ!また前のようになってしまったのかと・・・グスッ」


凄く心配させてしまった様だ、状況的に抱き締められているんだろう。そろそろ意識が・・・


眼が覚めると、どうやら自分の部屋の様だ。寮長に抱き締められて意識を失い、部屋に運ばれ寝かしつけられた様だ。窓から見える景色は暗く、夜である様だ。時計の無いこの世界では今が何時なのかが分からない。


「このまま寝ても良いんだけど、昨日は見れてないからステータスでも確認するかな。ステータスオープン」


言葉に出さなくても呼び出す事は出来るのだが声に出した方がイメージし易いのである。魔法の詠唱は厨二病っぽくて勘弁だが、魔法名は唱えた方が魔法は使い易いのだ。


『ステータス』

名前:シン

年齢:10歳

種族:人族

職業:錬成士(D)Lv3

スキル:P品質限界突破(S).P超速回復(A).P並列処理(B).P胆力(C).A錬成術(D)


「あれ?職業レベルが上がってる。確か10まであがるんだっけか?んで、10まで上がったら上位職に変更できるんだっけかな?」

「まぁ〜上がった分の確認は明日にでもするか。今日はもう寝よう・・・って夕飯食って無いな、まぁ仕方ないか腹は減ってるけど、流石にこんな時間には食えないだろうし、休日になったら携帯食料とかも調査しないとなぁ〜。はぁ・・・寝るか。」


こうして入学式より3日、授業開始より2日目が終了するのであった。






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