2話 『入学』
まだまだ公私ともにバタバタしていて執筆する余裕がないです。申し訳ない
『職業聖別の儀』も若干の精神的ダメージを受けつつも無事?終了した後、『学園』へと入寮手続きに向かう。
今日は『花吹雪ク月』1日、天の日。地球で言う4月1日(月)となる。
1年は12ヶ月で1月に28日の336日らしい。週についても、日曜日に当たる聖の日から始まり順に聖→天→冥→地→水→火→風の7日間となる。月の名前は神々に関する事が付けられている。まあ、日本でも『睦月』や『如月』等の名称が在るのだから違和感は余り無い。その内に覚えるだろう。
『学術都市ルータム』都市と名が付くだけありかなりデカイ。端から端まで大人の足でも1日程かかるらしい。宿屋のオヤジ情報なので正確か分からんが・・・なので移動は公共のバスである馬車が運用されている。商業ギルドが国から委託されているらしい。
乗合馬車にて学園へ到着、受付に座るお姉さんにステータスプレートを提示し、学生証、入寮案内と校内地図を蔑みの視線と共に戴きました。
その手の性癖は皆無なので、御褒美にはなりませんよ?
校内を地図片手にうろちょろし、やっとの事で寮を発見。色々な物が無駄にデカくて回り道を余儀なくされ時間がかかりました。もう朝の鐘4つ目(正午の鐘)を過ぎてます。
寮1階のロビー横にある寮長部屋にて寮長に挨拶。ロドニーさんと言う強面スキンヘッドのオッサンでした。元Bランク冒険者らしいですね。(本人談)学生証とステータスプレートを見せると憐憫の表情・・・いえ、寧ろ目端にキラリと光るものが・・・強面親父の憐憫顔なんて誰得ですか?
あの後、職業についての説明も受けました。なんでも専門職は(C)等級が殆んどであり(D)等級の職業は『錬成士』のみとの事。
過去に『錬成士』の入寮者は凄絶な苛めにあい精神を病んで自殺しているとの事。
本来なら他職との繋がりを推奨する学園ではありますが、過去の事件の対策として、個室を与える方針になった様です。部屋は日本のワンルームマンションよりやや狭い?誤差程度の範疇です。
まあ、外見10歳ですが中身は40歳のオッサンですから大丈夫でしょう。因みに強面親父な寮長、ロドニーさんですが38歳らしいです。年下だったことに驚きです。まだまだ働き盛りだと思いますが冒険者を引退・・・膝に矢でも受けたのでしょうか?
夕食後、部屋にて訓練開始です。女神の部屋?でスキル選択をしていた時に確認した事を試します。
女神曰く『スキルは訓練によっても身に付きます。本来なら長く厳しい修練によって得るものですが貴方の体は神が直接造り出したホムンクルスです。人とは違う結果になる可能性は否定出来ません。』
なら訓練の価値アリです。狙うスキルは『魔力操作(C)』と『体術(D)』です。『魔力操作』が緻密になれば消費魔力も抑えれるでしょうし、生産品質にも関係しそうです。
『体術』については、ファンタジー世界ですし身体を思い通り最高のパフォーマンスを発揮した方が良いに決まってます。
この2つとのどちらかと所持スキルの『胆力(C)』で悩んだ程です。選択基準は取得の困難さで『胆力』を選びましたが・・・『胆力』(動じない心獲得までの精神的ダメージが嫌過ぎます。)
思えば今日の嘲りにも『胆力』さんは効果を発揮してたと思います。ダメージ0でした。苛め対策の為に選んだ訳ではないですが。
現代日本人に斬った張ったの世界を無事に過ごせる訳がありません。恐慌状態中に切られて終了が容易に想像出来ます。
さて、訓練に戻りますが、『体術』を得るのに体幹を鍛えてみようと思います。馬歩站椿を行いながら、『魔力操作』も同時進行で鍛えます。
『魔力』については、元々存在が証明されていない地球出身の自身としては、操る事が出来るのか?と不安もありましたが杞憂でした。
此方の世界の身体なので体内の魔力を感じる事が出来ます。身体の一部に集めたり逆に隅々まで行き渡らせたりと動かします。
良いですね、『超速回復』のお陰で疲れ知らずで何時間でも出来ちゃいます。
気付けば昼4つの鐘が鳴っておりました。
入学式は6日後の(聖)の日です。取り敢えず入学式までの間は、この訓練を行いつつ『錬成術』についても検証出来る範囲で確認をしておきましょう。
関係無いことですが入学式が安息日に行われるのは、親御さんが見学する為でしょうか?
6日後、7日(聖)の日。入学式にて
長い学園長の挨拶も終わり割り当てられた教室での出来事です。学部は『生産学部』科は『錬魔学科』です。錬金術や薬学等を学ぶクラスの様です。
余談ですが、やはり親御さんが見学しておりましたよ。貴族や大商人とかでしょうか?富裕層な方々がいましたよ。
教室へ移動後の自己紹介での出来事、席順の関係上、最後でしたので手短に名前と職業のみを伝えました。
1拍を置いて後の嘲り、嘲笑、罵倒のオンパレード。10歳ならそんなものかも知れませんが、教師までもが嘲っております。幸い直接的な暴力を振るわれる事はありませんでしたが寮部屋に帰るまでしつこく弄られました。
今や日課に成りつつある訓練を終わらせ寝ましょう。
明日は学園で初めての授業です。真面に授業を受ける事が出来る環境になるか?は疑問ですが・・・
気軽に読めるように1話あたり2000〜3000文字を目安に書いていこうと思います。