第二の人生とエルフの村、固定概念の崩壊
前作と同じくクオリティが低いです。
世界観に入り込んで楽しんでいってください。
気がつくと俺は、どこかの家のベッドに寝かされていた。あの性悪女に魔方陣で飛ばされた後のことは、全く覚えていない。というか、思い出したくない。嫌なことしかなかったような気がする。
でも、始まったことはどうこうしようと変わらないので、俺は異世界生活を堪能しようと決め、ドアを開けようとした。
……あれ?開かない。Why?どれだけ押しても引いてもびくともしない。
「はぁ…なんなんだよ。もう。」
と俺が半ば諦めの境地に入り込んで、ドアにもたれ掛かったとき、勢いよく横にスライドして開いた。そして俺は盛大にすっ転んだ。
「あ、気がついたんですね!人間さん!」
開け放たれたドアの向こうには、朗らかに笑う耳の尖った可憐な少女が立っていた。容姿から推測するに、この少女はエルフだろう。
「あ、こんにちは。あと、俺は人間なんて名前じゃない。ソータだ。覚えておいてくれ。」
俺が床に伏せた状態から挨拶(?)と自己紹介をした。すると、
「そうですか。私の名前はエリオスと言います。よろしくお願いしますね。」
「よし。エリオスか。覚えたぞ。で、時にエリオス、ここは?」
俺は一番気になっていることをエリオスに聞いてみた。全く知らない世界で放浪して結果的に死んだりするとか、一番最悪なパターンだからだ。
「あ、はい。ここはエルフの村で、人口約5万くらいの中規模な村です。」
「へぇ、エルフの村ねぇ。女ばっかりなんだろうなぁ。」
と俺は想像する。
「いえ、ちゃんと男もいますよ。」
と完璧に否定されたところで俺の固定概念が、1人の少女によってバラバラに砕かれた。
俺の固定概念がバラバラに砕かれてから1分後、俺はエリオスの案内もありながらエルフの村、正式名称“イスタルク村”を案内してもらった。
イスタルクは自然に関するものを使った産業を営むらしく、回復ポーションなどを主に作っているらしい。俺は道中、エリオスの付き添いだと思われたのか、
「これ、持っていきな。」
と道行く人々からエリオス宛の荷物を何十個も持たされた。何でこんなに慕われているのか訪ねてみると、なんとエリオスはイスタルクの村長の娘らしい。だからか。と俺は易々と納得してしまった。
エリオスの1日目の村案内を終え、疲れたのか俺を送ってすぐに俺が寝かされていたベットに横たわり、すぅすぅと寝息をたて始めてしまった。俺は横たわるベッドが無いため、仕方なく床に寝そべった。
が、あまりにも木製の床になれていなかったので、すぐに起き上がり、ベッドに腰かけた。俺の横では可愛らしい寝息をたてながら眠るエリオス。やはり、こうやって見ると改めて可愛いと思う。そして俺は、ベッドに腰かけた勢いでエリオスと共に眠ってしまった。
どうでしたか?楽しめたでしょうか。楽しめたと思ったら、次の話も期待しててください。