【2回表裏】
まだまだ序盤戦です。
スポーツ興味無し男&無し娘さん…ガンバ♪
私は値札を見ることなく、必要な商品を次々に買い物カゴに放り込む。これは買い物中に考えごとをしてしまう私の、常態化してしまった悪癖である。
その様子を見た同姓の友人に『そういうところ直さないと、男に結婚相手として見られないわよ?』と私は度々注意される。
しかし何よりも仕事の比重が大きい今の私は、結婚にそれほど執着していない。というよりは結婚にベクトルを向ける心理的余裕が、今の私にはないのかも知れない。
ただアラサー女というだけで、私は自動的に結婚も、ギリギリ崖っぷちの立場に立たされてしまっている。
完全に思い違いだが、余裕しゃくしゃくに見えるのが癇に障るようで、結婚の話題になると同年代の未婚女性に、私は度々しつこく絡まれる。
そんなとき私は『あなたの人生で結婚以外に重要なことは他にないの?』と口走りそうになる。
ただし言ってしまったら最後、女の友情はあっけなく崩壊する。だから決して私は口にしない。
必死にスポーツジャーナリストにしがみついている私にとって、今は仕事よりも結婚の優先順位が低いだけである。
ただそんな私の態度が、彼女たちを苛立たせるらしい。
私は結婚には縁遠い人間かも知れないけれど、買い物は無駄なく最短ルートを通り、すぐさまレジに到着する。
店内の時計は午後三時を少し回ったところを指していた。
中途半端な時間の割には混み合うレジ。
しかし女性店員のテキパキとした無駄のない仕事ぶりによって、さほど待つことなく私の順番が回ってきた。
近い将来、人が携わっている仕事の多くが、AIに取って代わられると言われている。しかし私の前でテキパキと働く女性はスーパーマーケットの店員として生き残れるように思えた。
そんな優秀な女性店員によって、私が買い物カゴに放り込んだ商品が次々にスキャンされていく。
ピッピピッピとリズム良く、バーコードが読み込まれる。
全ての商品がスキャンされた後、私はレジ係の彼女にこう声をかけられた。
「お客さんラッキーですね?…何か良いことがあるかも知れませんよ?」
レジに表示された支払い合計額は1717円だった。
私の後ろには会計を待つ人が連なり、じっくり女性店員に話を聞くことができない。
私は彼女が話した言葉の真意がどうしても知りたくて…会計後、レジの真横に陳列されたガムを手に取り、再びレジに並んだ。
そして私は心の内を、包み隠すことなく彼女に打ち明け、名刺を手渡した。
単なる私の勘違いかも知れない?
そもそも話を聞かせてくれるかどうかも分からない。
けれど私は日用品が包まれたビニール袋を手に提げ、店の外で彼女を待つことにした。
なぜならば・・・
二刀流の彼の背番号が17だからである。
海の向こうで輝く彼は、普段野球に興味を示さない人々の関心をも集めているように私には感じられた。
ひょっとしたらスーパーでレジ係をしている彼女が、私の納得できる答えを持ち合わせているかも知れない?
そんな漠然とした予感があり、彼女の率直な意見を待った。
読者さんが多い時間帯は…
当然、投稿者も多く、すぐに埋没してしまう。
ので…
今のところミッドナイトに出没しております♪
どちらがより多くの人達に読んでいただけるか?は…正直分かりませんが…。
まぁ翌朝でも翌日でも読んでいただければ幸いであります♪