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「おかえりなさい」
自宅に帰ると、ジャラジャラと鎖に繋がれた美少女が出迎えた。
俺が気に入って監禁している美少女だった。
俺はすぐに美少女を繋いでいる鎖を外した。美少女は不思議そうに首を傾げる。
「出てけ」
自分が監禁しといて、この言い草である。今更、優しい言葉をかけるのは間違ってる気がして。
「どうして?」
美少女が信じられないというように、問いかける。
「出てけ。俺の気が変わらないうちに」
美少女は嫌だという風に外された鎖を自分につけた。
「私はあなたの物」
美少女は綺麗に笑った。
しまった。調教は既に完了していたか。
「出てけ」
「どうしてもというなら、私を殺して」
美少女は綺麗に笑っている。俺がどんなに逃がそうとしても、笑い続けていた。