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青年、異界へ旅立つ

この作品は全部改訂して投稿し直します。

それに伴ってお話の流れが変わってきています。

お暇な肩はご確認ください。

コズミックファンタジア、現在大人気のオンラインヴァーチャルRPGだ。

このゲームのすごいところはSFも入っているところで宇宙に旅立ち新たな惑星を見つけることもできる。

もちろん欠点もある、ゲームの容量が大きすぎるのだ。そのためこのゲームをするのは新しく専用のヘッドマウントディスプレイを買う必要があった。唯大きいだけではない、全ての物理現象も取り入れた人類が今まで溜めてきた知識がそのままこのゲームの中にある。世界の構成などを除きこのゲームはもうひとつの現代でありゲームであり、そしてファンタジーであった。

しかしいくら物理現象が入ってるとはいえ実際はゲーム、死ぬことは無い。

「・・・あれ?」

一人の青年が、ゲームを始めようとヘッドセットをかぶるが起動しない。

「おいおい、僕のデータ消えちゃった?結構がんばったんだけど・・・」

何度もかぶり起動を試みるが起動しない。だが次の一回は別の反応を見せた。

「お、きたかな・・・なにこれ」

そこに出た文章を読んで青年は姿を消した。残されたヘッドセットはいすを通じて床に落ち乾いた音を立てる。


             『ようこそ、世壊十二劇団の0番様。

            我等、異界の神は貴殿を歓迎いたします。』



目をあける間隔は眠りから覚める感覚に似ていた。移ったものはヘッドセットではなく木で作られた天井であった。丁寧に布団までかけられていることに驚きながら体を起こすと

「うわぁ・・・」

見渡す限りの日本家屋の間取り、庭。それら全てが青年が望んで描いたものに瓜二つなのだ。

「・・・いや、これゲームの僕の部屋じゃないか?」

そこは青年がゲームで所有している戦艦の一室、自分の部屋にとてもよく似ていた。これはもはや似ているというよりそのものであろう。そこまでなら何も疑問はなかった。

「これは・・・どういうことだ?」

網膜投影されるゲーム内画面ではメニュー、時間その他もろもろのアイコンが表示されていた。現在はそれが見当たらない。ここから考えられるのは表示の故障かはたまた本当にあの世界なのか。

(いずれにしても動き回らないと始まらないか)

結論を言ってしまうと青年がデザインした戦艦と内装は一緒であった。

「何が起こっているんだ。そうだ僕の武器!」

この表記バグかはわからないがこのような状況である以上何かがなくなるということも考えたほうがいいと青年は思い自分の武器を取り出した。

「ええっと、ポケット・・・ん?」

ポケットから物を取り出す。それ自体はなんとも無い行為であるが行うには体のどこのポケットに入れたかなどを理解する必要がある。そして今、青年は自分の服にポケットなど存在しないことを理解した。

「まさか・・・」

青年は洗面台に向かう。何故こんなことに気がつかない、そう思いながら。おそらくはあまりにも現実的であったからなのであろう。

「やっぱり」

鏡に映る容姿はゲームの中のプレイヤーキャラクターのものであった。

「角が邪魔だなあ、えい!」

頭を壁にぶつけると傷か付いたのは壁のほうで角には一切の傷が無かった。ここで青年が作ったキャラを見てみようと思う。肌の色は人と変わらず額にある一本の黒い角のみが身体的特徴である。服装は右肩を着崩して露出させている和装である。これらを総合するに鬼である。

「これ、壁直るのかな・・・」

さて想像してほしい。傷ついた壁に向かって鬼が沈んだ表情でうなだれている。シュールなことこの上ない。

「ま、まあ何とかなるよね。うん」

青年もとい鬼は自分が起きた部屋に戻ろうとする。

「あなた、起きたんですか」

そう声をかけてきたのは白いワンピースを着て背中のわっかから3対の翼を生やして洗濯籠を持っている天使であった。

「そうか、ここがその世界ならいても不思議ではないね」

「?何かございました」

「うんにゃなんとも」

「そうですか。で、いかがいたします?」

「いかがいたします、とは」

「これからどうします?という意味合いが強いですね」

これから、自分の体がゲームの中のキャラになっていることは理解した。であればやってみたいことは何個かある。

「僕が今までどおりに生活できるかどうかが知りたいかな」

「?・・・今までどおり、ですか」

「ん、わかり難かったね。のんびりすごしたいなーとかそんな感じ」

「わかりました」

「あれ、いいんだ」

「ここはあなたが作ったあなたの家です。家主がきめたのですから従いますよ」

天使と思われる何かはそういって僕の元を離れた。

じゃあまずは出来ることを検証してみよう。腕を回したり走ったり・・・

人のころ出来たことは基本出来るみたい。じゃあゲームの中で出来てた技とか出来るのかな。

・・・できるね、簡単に。これはいいや、僕も男だしこういうの、なんかいい。

後は五感とか同じなのかな?その確認はまた後でしようかな。

「・・・パパ?」

「・・・?」

入り口の端からこちらを見ている女の子がいらっしゃる。かわいい。

「僕はシンカイだよ」

「やっぱりパパなんだね!」

「うーん、僕は子供を持ったことないんだけどなあ」

この女の子の目は本当に子供のようで・・・

「うしうし、じゃあ僕が何かしてやろう」

「ほんとう!?じゃあ一緒に遊んで!」

「いいよ、何して遊ぶ?」

「えっとねー、武器もってちゃんばら!」

・・・んんん?

「そういうのは危ないんじゃないかなー」

「でもママがパパならだいじょーぶっていってた!」

「うーん・・・ママは誰なんだろう」

きになる、というかかわいい子供にそういうことさせてはいけないと思う。僕の子供か知らないけど。

「とりあえずこのパパの船には演習場だってあるし、いこいこ」

「あーあー、そんなに引っ張らないの。服が伸びちゃうでしょ」







「ここでえす!」

「ひろいもんだねー」

「パパが作ったんでしょ!」

「まあそうだけど」

本当にこの物騒なちゃんばらやるんだろうか・・・。万が一傷をつけちゃうとなぁ。

「いっくよぉおおおおおお!」

「あ、もう?」

女の子が飛び込んでくる!・・・と思ったけど。

「そんなに早くないね、その辺は女の子なのかな」

ちょっと失礼して、肩を横から押させてもらう。

「わあああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・」

「・・・んんん?」

お、女の子が壁まで吹っ飛んで要ったぞぉ、どうしたんだぁ。

・・・え、死んでないよね。

「パパすごぉぉぉぉぉい!」

「ああ!いきてた!よかった!」

「最近ママも付き合ってくれなくなっちゃったから・・・またいっくよおおおお!」

・・・遅いなぁ、と思ったんだがちょっと不思議なことがあるんだ。

あの子は今壁までふっ飛んでいった、んでもう僕の近くまで来ている。この速さは遅い何でものじゃない、速過ぎる。なのに僕は遅いとしか感じない。つまりだ、この体に合わせて脳が処理しているということなのか。じゃあもう一つ実験ををば

「ちょいと失礼」

「ひょああああああ」

走ってきた女の子の後ろに回って羽交い絞めにしてみた。

「ちょっとこれ抜け出してみて」

「え、無理だよぉパパの力にかなうわけ無いじゃん」

・・・なるほど。僕の立ち居地がなんとなくだけど読めた。

僕は戦っちゃいけないな。

「じゃあおしまい。ママのところ案内してくれるかい?」

「えー、うん。こっちだよ」

とりあえず、決まったことは一つだけあるなー

この女の子、自分の子供ならメッチャ甘やかそう。



「あら、パパに相手してもらってたの」

「うんー」

先ほどの天使さん、やっぱりこの人がママなのか。でもこの人と関係を持った記憶はゲームでもないなあ。

「不思議ですか?」

「うん、正直に言うとよくわかってないね。君は誰だい?」

「寝乗ることは出来ません、私はまだあなたに名前をもらってないのです」

「確かに君に名前をつけたことは無いけど」

「だからなので無いのです、しかもこの子はあなたと性交渉して出来た子ではないですからね」

「あれ、そうなの?」

「私のエネルギーとあなたのエネルギーが合わさって出来た子ですよ」

エネルギーで子供出来るんだ。

「うーん、名前は僕がつければいいの?」

「ええ」

「じゃあ君はファウンデーション、そのこは椿。どう」

「ファウンデーション・・・土台ですか。」

「椿ー、お花の名前だねー」

ネーミングセンス、ほしいなぁ。

「有難うございます、あなた。おかげで存在を確立できました」

「わたしもー、パパ有難うね」

・・・まあ喜んでるし良しとしよう。

「で、これから何しようか」

「パパがやりたいことをやろうよ」

「そうですね、それがいいです」

そうか、なら・・・

「僕は惑星一つを自分の足で旅してみたい!」

「お、いいね!じゃあここいらにいい星は~あった!ここなんかどう!?」

見た目は地球とまったく変わらない、でもなにか知らないことが待っていると思うと僕は遠足前の幼稚園児のような気分だ。

「では実際に明日行ってみましょうか」

「さんせーい!」

いつの間にかゲームの中に移っちゃったけど、これからの旅は楽しそうです。

かんちぇい

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