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新世紀の殉教者

抱きしめた掌は別の顔

作者: keisei1

 情婦の煙を 吹かせる煙管が

 肩越しに揺れる 胡蝶のタトゥーを辿る


 涙の痕に残された軌跡は

 私の心のもやに消えゆく

 誰かに愛された肌の温もりよ どうか そのままでいて


 胸の傷痕は あなたを見つめてる

 だけど 抱きしめた掌は 別の顔



 燃えて 溶けて 消えゆく その柔肌

 私の琴線に触れるのは 秘密の鍵言葉

 

 言の葉 私が投げた その切れ端は

 あなたに届かず 落ちていく

 誰かに愛撫された肌の熱よ どうか このままでいて


 瞳の涙模様は あなたを見つめてる

 だけど 切なく握り締めた両手は 別の顔なの


 信じる愛は宝の箱の中

 あなたに秘めたまま 蝶々は頂きに舞う



 狂おしいほどに あなたを想う

 悩ましいほどに あなたを見つめる

 切なくなるほど あなたを感じる


 あなたの寂しさよ そのままでいて

 私を抱いて 一夜限りでもいいから



 バタフライの小さな涙が (しとね)に零れ落ち

 あなたを切に見つめる 瞳は快楽に墜ちていく

 それでも想うのは 全てはあなたの横顔


 信じているのは あなたの一瞬の優しさ

 この満たされぬ孤独よ どうか このままでいて

 私を連れ出して あなたのもとへ


 許されるならば どうか 夢痕へ

 だけど 抱擁された 私の首筋は 別の顔



 愛されていたい ずっと あなただけに

 愛されていたい いつまでも あなただけに

 愛されていたい 本当は あなただけに

 愛されていたい 黄金は あなたの前では 溶けゆくだけ



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