プロローグ
誤字脱字等、アドバイス、感想があればコメントくれるとうれしいです。
いろいろな方から指摘、アドバイスをいただきかなり修正しました。修正というより書き直しに近いかもしれませんw
少し過剰に書き過ぎたところがあるかもしれませんそこはご了承ください。
2030年7月
「よしお前ら準備はいいか」
「うっす!!」
俺らは監督に対し大きな返事をした。声から分かるように皆はいつも以上に気合いが入っている。そう今日は全国中学バスケットボール大会決勝の日だ。今日の試合は俺ら青陽中学3年最後の試合でありさらに先輩たちが築きあげてきた6連覇目が今日の試合に掛かっていることもあり、今日の試合はとても大事なのである。
「お前たちは強い。俺が見てきた中で1番強い。今日は思いっきり暴れてこい」
「うっす!!!」
監督の激励の言葉に返事をしベンチ入りしてる選手全員で円陣を組む。その中心にいるのはキャプテンである俺、柳川純がいる。
「俺たちは強い。俺は思う今なら誰にも負ける気がしない。絶対に6連覇して帰るぞ!行くぞ!青陽!」
「おう!!!」
俺らは1つになった。このチームでなら勝てる。そう思っていた。だがこの後あんな展開になるとはだれも思っても見なかった。
「ただいまより青陽対東葉の試合を始めます」
いま試合が始まった。ジャンプボールは俺らが取った。すかさず速攻をかけゴールを決める。俺たちはノリに乗り相手のシュートをことごとくブロック1点も決めさせず俺たちはどんどんシュートを決めていき第1ピリオドを終えた。
「よしお前ら24対0でいい試合が出来てるぞ。次も攻めの手を緩めずガンガンいけ!この試合100点ゲームにするぞ!」
「おう!!」
第1ピリオドは相手に1点も許すことなく終えれた。第2ピリオドもこの調子でいける。そう俺は確信した。だがこの自信はいとも簡単に崩されるのであった。
「東葉、メンバーチェンジ」
相手が選手を交代してきたな。どんな奴がこようとも俺らには勝てない。そして第2ピリオドが始まった。俺らは最初同様攻めの手を緩めずどんどん攻める。だが俺がレイアップを決めようとしたらブロックされた。こぼれたボールはチームメイトのもとにいきそのままスリーポイントシュートは打つ。放たれたボールはきれいな放物線を描きゴールへと吸い込まれていった。
「ナイスシュート」
俺はチームメイトに声を掛けディフェンスへと切り替える。東葉の攻撃のリズムは第1ピリオドと変わらでず進んでいったがあの男にボールが渡った瞬間攻撃のリズムが変わった。一言で言うならば速いそれ以外の言葉は出なかった。俺は1歩も動けず抜かれた。
その後も俺はあの男にすべてのシュートを止められた。ディフェンスはあの男のスピードによって1歩も動けなかった。スピードだけじゃないかもしれない。俺は味わってしまった恐怖を同じ中学生相手に。そして俺は第3ピリオドで交代した。
「すいません。監督」
「謝るな。お前はよくやった。残りの時間しっかり応援してやれ」
なんでだなんで俺はあの男に対して恐怖を感じているんだ。あいつも俺と同じ中学生だぞ。
「56対59で東葉中学の勝ち」
俺ら青陽中学は負けた。
「青陽の5番お前がシュートを入れてれば勝てたんだよ」
「そうだそうだ、この足手まとい6連覇がかかってたのによ」
「6連覇出来なかったのはお前のせいだ」
俺のせいで勝てなかっただと。中学生じゃ誰もあの男には勝てない。何も分からないくせしてよく言いやがる。
「○○出版の米倉と申します。青陽中キャプテンよろしいですか」
「何ですか」
「今日の試合第2ピリオドから東葉の八柳くんにシュートをすべてブロックされましたがあそこでシュートを入れてれば勝てたと思うのですがどう思いますか」
こいつも俺のせいで負けたと思っているのか。なんで俺がここまで言われないといけないんだよ
「悔しいですね。それだけです」
大会後俺はいろんな人にお前のせいで負けたんだと言われたが俺はそこまで気にしなかった。だが大会後からは同じ夢を何度も見る。それはあの日あの男に恐怖を感じた時のことだ。夢のせいで俺は寝れず体調を崩してしまった。
このとき思ってしまった。バスケをやってなければこんな思いをせずに済んだ。だから俺は2度とバスケをやらない。そう誓った。
――9か月後――
「君たちは今日から高校生として、凛陽高校の生徒として生活していくことになるのです。……」
なんで校長の話ってこうも長いんだ。寝るか。
こうして1人の男が凛陽に現れたのであった。今は誰もこの男が多くの人の希望になるとはだれも知らない。それはもう少し先のお話し。
To be continued
指摘してくださった方ありがとうございます。