表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
15/15

変化

蓮「そう、だな。///」

奈美「・・・照れないでよ。本当のことなんだから」

蓮「ハハ。ごめんよ!・・で、早速だけど何で死んだの?」

奈美「直球ね。・・私、やっぱり友達がいないとやっていけないみたい」

蓮「それって?」

奈美「自殺よ。両親には悪いけど」

蓮「自殺・・俺も、かな。」

奈美「本当に?」

蓮「ああ。しかも、友達がいたのに」

奈美「なんで・・・!!」

蓮「友達がいれば何でもやっていけるってわけじゃないんだよ。」

奈美「友達が可哀想じゃない。」

蓮「大丈夫。友達も死者だから」


 尚輝・・。今頃どうしているのかな

 元気でやってるといいけど。


奈美「・・・もしかして、蓮君の友達って死者しかいなかったの?」

蓮「そうなんだ。てか、蓮でいいよ」

奈美「わ、わかった。」

蓮「また、きっと会えるんじゃないかな・・・なんてね。」

奈美「会えるわよ。その人も幽霊なんでしょ?」

蓮「そうだけど?」

奈美「きっと、違うチームにいる。」

蓮「ああ!!そうか。確かに」

奈美「手がかりない?」

蓮「その前に、あいつら呼んだほうがはやく済むだろ」

奈美「それもそうね。・・・サナ~!!」

サナ「はいっ。お待たせしました」


 はやい・・・。


奈美「かくかくしかじかで・・・。」

蓮「尚輝を探してほしいんだ。」

奈美「尚輝って・・・。お兄ちゃん!?」

蓮「え、そうだけど。」

奈美「なんだ~。そうだったんだ」

サナ「なるほど!尚輝さんですね!」

蓮「知ってんのか!?」

サナ「うん!ボスのご家族様なら!」

エル「だがしかし・・・。」

サナ「他のチームなんだけど・・・。」

蓮「ああ。構わないさ、尚輝に会いたいんだから」

奈美「・・・実はね。私もあってないの」

蓮「え、どうして?」

奈美「なんか、お兄ちゃんが亡くなってからしばらく経つじゃない?」

蓮「ああ。」

奈美「なんか・・・。変わったお兄ちゃんを見たくなくて。」


 変わったお兄ちゃん・・・か。

 俺は一人っ子だからわかんねえけど、尚輝が変わってたら確かに嫌だな・・


蓮「でも、尚輝は変わってないと思う。」

奈美「え?何でそんなこと言えるの?」

蓮「奈美のお別れ会やった時、尚輝ってばお父さんのように

  『大きくなったなあ』って泣いてたぜ?笑」

奈美「へえ・・・。」

蓮「尚輝は、確かに俺より年上だけど、おっとりしてて。まるで弟みたいなんだ」

奈美「じゃあ、変わってないってことなんだね。よかったよ」

蓮「じゃあ、尚輝に会いに行けるな?」

奈美「うん。ちょっと怖いけどね」

蓮「大丈夫。」


 俺はそれだけ言って尚輝のもとへ向かった。

 実は少し気まずかったが、奈美のため。尚輝のため。そして、俺のためにも。

 行くしかなかったんだ。


 

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ