変化
蓮「そう、だな。///」
奈美「・・・照れないでよ。本当のことなんだから」
蓮「ハハ。ごめんよ!・・で、早速だけど何で死んだの?」
奈美「直球ね。・・私、やっぱり友達がいないとやっていけないみたい」
蓮「それって?」
奈美「自殺よ。両親には悪いけど」
蓮「自殺・・俺も、かな。」
奈美「本当に?」
蓮「ああ。しかも、友達がいたのに」
奈美「なんで・・・!!」
蓮「友達がいれば何でもやっていけるってわけじゃないんだよ。」
奈美「友達が可哀想じゃない。」
蓮「大丈夫。友達も死者だから」
尚輝・・。今頃どうしているのかな
元気でやってるといいけど。
奈美「・・・もしかして、蓮君の友達って死者しかいなかったの?」
蓮「そうなんだ。てか、蓮でいいよ」
奈美「わ、わかった。」
蓮「また、きっと会えるんじゃないかな・・・なんてね。」
奈美「会えるわよ。その人も幽霊なんでしょ?」
蓮「そうだけど?」
奈美「きっと、違うチームにいる。」
蓮「ああ!!そうか。確かに」
奈美「手がかりない?」
蓮「その前に、あいつら呼んだほうがはやく済むだろ」
奈美「それもそうね。・・・サナ~!!」
サナ「はいっ。お待たせしました」
はやい・・・。
奈美「かくかくしかじかで・・・。」
蓮「尚輝を探してほしいんだ。」
奈美「尚輝って・・・。お兄ちゃん!?」
蓮「え、そうだけど。」
奈美「なんだ~。そうだったんだ」
サナ「なるほど!尚輝さんですね!」
蓮「知ってんのか!?」
サナ「うん!ボスのご家族様なら!」
エル「だがしかし・・・。」
サナ「他のチームなんだけど・・・。」
蓮「ああ。構わないさ、尚輝に会いたいんだから」
奈美「・・・実はね。私もあってないの」
蓮「え、どうして?」
奈美「なんか、お兄ちゃんが亡くなってからしばらく経つじゃない?」
蓮「ああ。」
奈美「なんか・・・。変わったお兄ちゃんを見たくなくて。」
変わったお兄ちゃん・・・か。
俺は一人っ子だからわかんねえけど、尚輝が変わってたら確かに嫌だな・・
蓮「でも、尚輝は変わってないと思う。」
奈美「え?何でそんなこと言えるの?」
蓮「奈美のお別れ会やった時、尚輝ってばお父さんのように
『大きくなったなあ』って泣いてたぜ?笑」
奈美「へえ・・・。」
蓮「尚輝は、確かに俺より年上だけど、おっとりしてて。まるで弟みたいなんだ」
奈美「じゃあ、変わってないってことなんだね。よかったよ」
蓮「じゃあ、尚輝に会いに行けるな?」
奈美「うん。ちょっと怖いけどね」
蓮「大丈夫。」
俺はそれだけ言って尚輝のもとへ向かった。
実は少し気まずかったが、奈美のため。尚輝のため。そして、俺のためにも。
行くしかなかったんだ。