突然の出会い
ある朝、俺は異変を感じた。
「なんか、右手が・・・重っっ!」
ガタガタ・・・ドッシャ~ン!」
母「な、な~に?今の音!!」
俺「な、何でもないから・・・来ないでくれよっ」
俺は、母に来ないよう伝えた。何故かというと・・・
死者「僕は死者だよ。・・・お、驚かないでくれ~っ!!」
俺「はあ?何言ってんの?驚くわけねぇだろ」
死者「え・・・?驚かないの?」
内心ドッキドキだけど、びっくりしすぎてそれどころじゃねぇんだよっ!
死者「初めてだ・・。こんな子!」
俺「あっそ。だったら、さっさと消えてくんない?」
死者「・・・そうはいかない。君には来てほしい所があるんだ。お願いだ!!きてくれっっ!」
俺「っはあ!?ふざけんな!嫌だよ!絶対に!」
死者「なぜそこまでして、嫌がるんだい?」
俺「それは・・・」
今日は、大好きな由美の「引っ越す会」があるんだ。とは・・言えねえよなあ。
死者「なんだ。それならそうと、口に出せばいいのに。」
俺「な・・・っ!」
死者「えっへん。僕は人の心をみることができるんだ。恥ずかしい?」
俺「当たり前だろ!見られてる身にもなってみろ!」
まじかよ・・・!ますます一緒に居たくなくなってきた!
死者「そんなこと言わずに、さあ。行こうよ。」
俺「口に出してねぇし!・・あ、じゃあ後からそこに行くってのはどうだ?」
死者「む~。それでもいいけど・・・。」
俺「じゃあ、決まりな!急がなきゃ!」
死者「あっ、ちょっと」
たったったったっ・・・・・
死者「学校に行くの?」
俺「違ぇよ。由美ん家に・・って、なんで居んだよ!!」
死者「いいのいいの。他の人には姿見えないから!」
俺「それなら、別にいいけど?。・・・フゥ。ついたぜ。」
死者「・・え。君、僕が行きたかった場所知ってたの?」
俺「は?ここは由美の家だぞ。何言ってんだ?」
死者「なるほど~。君と僕の行きたかった場所は、最初から一致していたようだね。」
俺「一致・・?だとしても、なぜお前はここに行きたがっていたんだ?」
死者「それは・・・ここが妹の家だからさ。」
俺「妹・・・!?」
俺は思ってもみなかった。
今喋っている人物が、自分の・・・
友達だったなんて。