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トーナメント表を決めます

 俺たちが入ってきたのとは反対側の入り口のところから推薦を受けた人たちだろう3人が出てきた。


『さて、まず最初に紹介するのは王都からほど近い町、『バロック』の領主であるバリエル様の推薦を受けたこの男、前回大会では決勝に進出し、準決勝で敗退した後3位決定戦に勝利して強さを示したことで知られる現在はバリエル家所属の冒険者、『鉄拳』フェイグラードだぁ!』


 今紹介されたのは一番左の、背中に大きな紋章の入ったマントを翻し両手にはめたメリケンサックを高くかざしながら出てきた男だ。見るからに近接戦闘に特化したやつだろう。なんとなく戦ってみたい。


『次に紹介するのは、王都に本店を構え、この町でも大通りに支店を構えており、この町の発展にもご助力いただいている『パラザ魔道具』のオーナー、パラザ様からの推薦を受けたこの方、大会では女性でありながら決勝進出、上位入選を繰り返す、『微笑みの魔女』アイ!』


 一番右の背の高い、杖を持ったきれいな女性がそうだ。魔法使いというのはわかるがどの属性を使ってくるのかわからない。当たったらこれまでの大会の情報をどっかで調べたほうがいいかもしれないな。魔法は基本効かないけど痛いことには痛いのだ。ファイアとかアクアみたいに相殺して防げるようなものならいいけど知らない魔法は効果が怖い。念には念をって奴だな。やたらこっちを見てきてるからたぶんあれがワグーサじゃないって気づいてるな。面倒な…。


『そしてそして、大会を5度優勝したものというほぼ不可能と思われていた条件を見事前回大会を優勝することで果たし、クライン・アライエ様からの推薦とこの二つ名を勝ち取った、『絶対勝者』ベルセル・ファングだぁああああ!』


 2人から少し遅れて歩く、紋章こそないものの、フェイグラードと同じようにマントを背につけ、特徴的なとんがった耳と鋭い爪、そしてにやりと笑った口元から覗く鋭い牙をもつ、狼獣人(・・・)

 そいつが現れた瞬間にこれまでとはけた違いの声量の大大大歓声が上がった。あいつら(天上院とバラーガ)はめちゃくちゃ驚いた顔をしてるが、すぐそこまで近づいてきた途端、2人と俺以外の初参加の数人がそいつから無意識にあふれる魔力を感じて自然と臨戦態勢になっていた。初参加じゃないやつは「またか…」とでも言いたげな顔をしていた。これもしかして挑発か?

 やつは立ち止まると突然口角を吊りあげた。


「ニシシ。やっぱこれ楽しいわ。構えたのは全員初参加の人たちだね。まあ警戒を解いとくれよ。毎回やってんだけどね、毎回何人かはやってくれるんだけどね、それだけ危機管理ができてるって証拠でもあるからね。恥じることじゃないよ」


 それだと俺は危機管理できてないってことじゃねえか。


「まあこれで反応しなかったからってどうこうってことはないんだけどね。俺のことはベルセルって呼んでほしいね。さて、抽選に入らせてもらおうよ。みんなが待っ――」


 ベルセルは観客席を見渡そうとして、その動きが止まった。それどころか額から珠のような汗を滴らせ始めた。何事かと初参加組全員もその視線の先に目がいく。

 そこにいたのは鬼…じゃなくて一人の女性だ。観客席の最前列でニコニコしてる。きれいな人だ。でも俺はすぐさま目をそらす。だって怒ってるときの2人(マナとヒツギ)の顔が重なるんだもの!


「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」


 ベルセルは体を抱えて震えだした。あ、こいつも俺と一緒なんだな。いや、俺の場合は2人からだから俺のほうがきついかも。


『全員が出そろったところで、さっそく抽選に入ります!』


 アナウンスがかかり、1つの箱を持って係員がやってきた。


「皆さまには入ってきた順にこちらの箱からくじを引いていただきます。1~8まで数字がありまして、同じ数字を引いた方が対戦相手となります。その後の対戦はトーナメントに従っていただきます」


 簡単な説明があって、すぐにくじが始まった。1人ずつ引いていき、結果は、


1 天上院古里 VS 仮面男

2 ハイス   VS バラーガ・グーテン

3 勘助    VS メキン

4 ハオ    VS フェイグラード

5 ルーブ   VS ベルセル・ファング

6 シャドウ  VS アブサーラム

7 ナユイベラ VS ルー

8 ワグーサ  VS アイ


 となった。第6試合。ブロックとしては3ブロック目だ。巨人種の男が1回戦の相手。どう攻めるかな。どうせならいろいろ試すか。どれくらい耐えられるのかとか。


 決まったトーナメント表を覚えて、選手が全員広場から出ると、観客も次々とコロシアムから出ていき、完全に全員が出たところでコロシアムは閉鎖となった。






「あ、メイお疲れ様」


「やったねメイ、決勝進出おめでとう」


「ああ、ありがとう。いやー結構強そうなのが多いな。楽しそうだ」


 コロシアムを出た俺はさっさと宿に戻っていた。町の中にいるとすごい見られるんだよ…。


「それにしてもあの攻撃はすごかったね。前にやってた『黒槍の雨』の逆バージョン?」


「『黒雷』って魔法になった。たぶん今日やったやつほどの威力だすには今まで通り何個も同時に使わないといけないだろうけどな」


「そうなんだ。で、一回戦はあの巨人種の人だよね。勝てそう?」


「今のところ力技しか浮かばないんだよな…。ちょっと試したいことがあるからそれはやる予定だけど」


「試すって何するの?」


「それはお楽しみってことで」


「むー、しょうがないなあ」


「そうだ、メイの決勝進出のお祝いをしようよ!」


「いや、明日もあるし今じゃなくても」


「そうだね、そうしよっか!」


 そう言いながら部屋の扉の前を陣取るヒツギ。なんで棺桶で扉の前を固めたわけ?


「メイも疲れてるだろうし私たちが癒してあげるね♪」


「ちょっと待て、お前らここ宿だぞ!?」


「気にしない気にしない。どうしてもあれならテントの方でもいいよ?」


「お前らなんかコロシアムの熱気にあてられてない!?」


 その後、なんとか小規模ワープを多用して逃げ切った。結局その日俺は自分の予約してる部屋に入って鍵をしっかりかけ、扉を俺の持ってる大量の武器であかないようにして、ハウステントの中の家の2階の一番奥の部屋で鍵をかけて休んだ。ヒメを抱き枕代わりにしたからか、めちゃくちゃよく寝られた。これからもこっちで寝ようかな…。





 そして次の日、俺は荷物をしっかり回収して、宿からヒメを頭の上(定位置)に乗せてコロシアムへ向かった。


どうもコクトーです


『刈谷鳴』

職業

『ビギナーLvMAX(10)

 格闘家 LvMAX(50)

 狙撃手 LvMAX(50)

 盗賊  LvMAX(50)

 剣士  LvMAX(50)

 戦士  LvMAX(50)

 魔法使いLvMAX(50)

 冒険者 Lv69/99

 武闘家 Lv47/60

 薬剤師 Lv35/60

 鬼人  Lv18/20

 ????の勇者Lv10/??

 狙撃主 Lv32/70

 獣人  Lv8/20

 狂人  Lv1/50

 魔術師 Lv1/60

 ローグ Lv1/70

 重戦士 Lv1/70

 剣闘士 Lv1/60 』

トーナメント表を作るうえで名前を考えるのがつらいです

登場人物が多すぎます(10:0で自分が悪いです)


次回はまだヒメの試合は始められないと思います


ではまた次回

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