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出発のあいさつです

「やっぱりそいつを持っていくよな…」


「あの中で一番ほしいと思ったのがこれですから」


 次の日、俺たちはギルドの中にあるギルドマスターの部屋で金貨と魔道具とお礼をもらっていた。

 俺が貰ったのは当然ハウステント。これがあれば野宿で俺と二人が同じテントで寝ないといけないということはなくなるのだ。だって一軒家だもの。


「で、そっちの二人は魔法袋と解体の短剣だな。魔導書はいいのか?」


「私は魔法使えますし」


「私は魔法使う予定ないですし」


「まあ数が多いのから持ってってくれるのは助かるんだがな」


「そういえばこれらを使うときになにか注意点はありますか?」


「短剣は全体的に量が減るってことを忘れるなよ。文句言われても知らんからな」


「いるんですか?」


「そりゃあな。本来はこれより1m大きい個体のやつだから高く買い取れと言ってきたやつがいたよ。まあ逆にごみ同然の価格で買い取ったが」


「もめてもいいことはないってことですか?」


「わかってるじゃねえか。他に言うこととなるとあと2つだな。1つは魔法袋は容量がそんなに多くないってことだ」


「たしか10×10でしたっけ?」


 俺たちのアイテムボックスは全員これよりでかいので使うかわからないが予備としてある分には困らないだろう。俺は絶対いらないと思うけど。


「おう。一応一般的なアイテムボックスの魔法と比べると大きいものとなるが、実際使うとなると1つじゃ足りないって思うやつは多いけどな。あくまでも補助的な意味あいが強い。依頼の品などの丁寧に扱うべきものだったり、モンスターの素材だったり、食料だったりと人によって違うけどな」


「アイテムボックスや魔法袋の中なら時間が止まってますしね」


「止まってんのはアイテムボックスだけだっつの。時空魔法のかけてある魔法袋はもっと上のダンジョンじゃねえとないっての。まあ実のところ用意してる魔法袋の中で1つだけ時空魔法がかかってるのがあるんだけどな」


「右から3つ目ですよね? まあやめときますけど」


 マナがもらうときに選ばされた7この魔法袋をすべて『鑑定』していったらあっさりわかった。大半の魔法袋は、


『魔法袋:

 所有者:なし

 容量:10×10』

となっていた。しかし、右から3つ目のものだけは


『魔法袋:

 所有者:なし

 容量:10×10

 備考:時空魔法付与済』

となっていたのだ。でも見た目的には全然変わらないから運が良ければこれがゲットできるというわけだ。


「…そうしといてくれ」


「わかってますよ。それじゃあいさつしたい人もいるんで失礼します」


「早いな。まあ馬車が明日朝早くだからしょうがないといえばしょうがないのか」


「朝一で出発ですからね。今日中にあいさつと買い出しを済ませておかないと。昨日はどこの店もやってなかったから食料とか買えてないんですよ」


「そりゃあ昨日はみんな騒いでたからな。酒場と一部の店以外はみんな休みに決まってるだろ」


「そういうわけですので失礼します」


「おう。護衛依頼とかあったらおしつけ…頼んだんだけどな」


「聞こえてるぞ」


「気のせいだ。ほら、2人はもう行っちまったぞ」


「え?」


 振り返ると部屋の中に2人はすでにいなかった。外にいるよね?


「失礼します」


 慌てて外に出ると、2人は待ってくれていた。よかった。


「ようやく来たね。どっちから行く?」


「遅いよー」


「悪い。少し話しててな。ムウルマルのおっさんたちのところに行くと飲まされるかもしれないし先にカーマスさんたちのほうに行こう。場所わかる?」


「さっき受付の人に聞いといた。こっそりと教えてくれたよ」


 まあ誰がどこに泊まってるなんて情報をペラペラと話すわけにもいかないだろうしな。つかどこからそんな情報仕入れているんだろうか。

 そんなことを考えながら俺たちは『瑠璃薔薇の太刀』のメンバーが泊まっている宿に向かった。






「お、メイとマナとヒツギじゃないか。今日はどうしたんだ?」


 カーマスさんが割とラフな格好で出てきた。聞くところによると、昨日の騒ぎで数人が酒を飲んだらしく、今日は酔いを醒ます意味合いもあって休みにしているらしい。


「実は明日ここを発つつもりなんであいさつに来た」


「ずいぶんと急な話だね。あんたらここに来たの最近だろ?」


「他の町に用事ができたんだよ」


「この時期だと武闘大会に出るのか?」


「知ってるのか?」


「そりゃああたしたちはアライエの町のほうから来たからね。前回の武闘大会にも参加してたんだよ」


「へえ。どうでした?」


「全然だめだったよ。うちのメンバーも3人でてたんだけどね全員予選を突破できずに終わったよ。あたしは同じブロックに優勝者がいたし、ほかのメンバーは全員同じブロックになっててね」


「そんなこともあるんだな」


「一応途中までは3人で組んでがんばってたんだけどね。結局バラバラになって力及ばずに負けていたよ」


「予選ってどんな試合だったんだ?」


 3人で組んでということはある程度の人数ごとに闘っているんだろうということはわかる。でも経験者に聞けるのは大きいと思う。何も知らないしね。


「ブロックごとに全員でバトルだよ。全部で8つのブロックになる。ただ、推薦されたやつがいたら7になったり6になったりするけどね」


「推薦?」


「ああ。王都の貴族からの推薦状を持ってくるやつがいてね。そいつらは予選が免除になるんだよ。あたしのときはいなかったけど」


「どんな人が推薦されるんですか?」


「王都の上位騎士だとか上のほうの貴族様である程度実績のある方々だとか、相当上のランクの冒険者が王都で貴族に仕えてるような人だね。あたしたちには無縁の話さ」


「ならなんとかブロックで勝ち上がらなきゃいけないんですね。がんばってよメイ」


「お、やっぱりメイが出るのか? あたしたちも応援に行こうかな」


「まあ頑張るよ。勝てるかはわからないけどな」


「そこは『絶対に勝つ』くらい言ってくれよ。男なんだからさ」


「いやー勝てる保証もないしな」


「夢がないねぇ」


「そこはまあいいじゃねえか。カーマスさんたちはいつまでここにいるつもりなんだ?」


「あたしたちはしばらくここに滞在して装備を整える予定なんだ。キングアントの甲殻で作った防具を全員が得るまではここで粘る予定だ」


「キングアントか…」


「15層のボスからとれるものだ。聞くところによると16層以降なら普通に出るらしいからまずは15層突破を狙わないとね」


 キングアントの甲殻、というかキングアントの死体そのものが今アイテムボックスの中に10体分くらいある。なんて言ったらどうなるだろうか。言わないけど。


「がんばれよ」


「おう。あんたらも頑張りなよ」


 そうして俺たちはカーマスさんたちのもとを去った。






 それからムウルマルのおっさんたち『脱土工房』が泊まってる宿に行ったのだが…全員二日酔いでダウンしていたのだ。朝方までずっと飲み続けていて、今は全員が寝ており、宿の主人が対応してくれた。起きてきたらよろしくと言っていたと伝えておいてもらうことになったが…どんだけ飲んでんだよ!!


 そのあとは食料を多めに買って宿に戻った。ついでに鍋や包丁などの調理道具も一式買ってきたので、料理もできるようになるのだ。3人ともある程度はできるからこれで焼く以外の調理ができる。まあどれだけやるかはわからないけど。







 次の日の朝、俺たちのほかに数人を乗せた定期便の馬車はイリアスの街を出るのだった。

どうもコクトーです


『刈谷鳴』

職業

『ビギナーLvMAX

 格闘家 LvMAX

 狙撃手 LvMAX

 盗賊  LvMAX

 剣士  LvMAX

 戦士  LvMAX

 魔法使いLvMAX

 冒険者 Lv69/99

 武闘家 Lv47/60

 薬剤師 Lv35/60

 鬼人  Lv18/20

 ????の勇者Lv10/??

 狙撃主 Lv32/70

 獣人  Lv8/20

 狂人  Lv1/50

 魔術師 Lv1/60

 ローグ Lv1/70

 重戦士 Lv1/70

 剣闘士 Lv1/60 』


これにて第3章は終了になります!

ちょっと別の話をやって、それから4章にはいります

まあ誰とは言いませんが別の人の話かな?

まだ決まってません


ではまた次回

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