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ガラハムとのお話です

 ギルドマスターの部屋に入るとガラハムさんが山積みにされた書類と格闘していた。

 しかし、俺たちが中に入ったのを見るとその手を止めてその書類を一旦隅に寄せた。


「今日はどうした? 21層が見つかったのか?」


「いや、18層で終わりでしたよ。20層で終わりだと思ってたから驚いたけど」


「つまり3層分新たに作られていたというわけか…」


「ええ。で、これがダンジョンコアです」


「は?」


 俺はアイテムボックスからダンジョンコアを取り出してガラハムさんに見せる。

 ガラハムさんはしばらくポカーンとしたあと、すぐに受付嬢さんに以前にも使っていた鑑定の宝珠を持ってこさせた。それを待つ間、ガラハムさんはずっとそわそわしていて、なんか面白かった。


 大急ぎで持ってこられた鑑定の宝珠を使うガラハムさん。表示にはダンジョンコアと映し出されている。


「…本物だ…」


「そりゃあ偽物なんか持ってこないって」


「本物だぁあああああああああああああああああああああああああああ!!!!!」


 突然の大声に慌てて耳をふさいだものの、鼓膜が破れるかと思った…。


「おい! 今すぐこのギルド内にいる全冒険者、ダンジョン付近にいる冒険者、領主へ報告だ! 受付は一時閉鎖してかまわん。全職員使え!」


「はい!」


「こりゃあすげえことになった。まさか俺の代でここをクリアできるやつが出るとはな。こうしちゃいられねえ。今すぐ宴の用意をしねえと」


「あのー」


「金に関して言えばたぶんあの領主のことだ。全部は無理でも大半はだしてくれる。ここの街ができたころからずっと領主をやってるおっさんだからな。ここのダンジョンクリアを待ちわびてただろうしな」


「あの…」


「王都にも連絡入れないといけねえな。高ランクのやつを運搬のためによこしてもらわねえと。袋はこっちで用意できるがそれを運ぶ奴は用意できないからな」


「おい…」


「費用は…相談だろうな。うちにはほぼ残る金はなくなるだろうしどうしようもない。なんとか向こうに出してもらわねえと」


「おい」


「交渉は苦手なんだけどな…。しゃあねえ、あいつにも手伝わすか。となると特別給(ボーナス)要求しそうだな…少し高い酒でも飲ませてやればいいか。あとは」


「おい!」


「あとは今後のダンジョンの扱いだな。現状モンスターの分布はだいたい把握してるがコアを回収したことで少し変わるだろうしそれに応じて指示しねえと。指定依頼でやるか、それとも常設依頼として情報を持ってきたやつに褒美を出すって形にするか。それも相談だな」


 まるで俺たちがいないかのように一人でぶつぶつと話し続けるガラハムさんにいいかげんムカついてきた。マナとヒツギも困ったような顔をしてこっちを見ている。

 扉の向こうからは雄たけびのような声がさっきから聞こえてくるからたぶん情報が告げられたのだろう。なんか厄介ごとが起こりそうな予感がする。

 それよりまずはなんとか話をしないと。場合によってはもしかしたら力づくで奪いに来るかもしれない。一応念のためにアイテムボックスにしまっておこう。


「おい」


「!!」


 俺の手加減した威圧に即座に反応したガラハムさんは、こっちを見た。そしてなんか目をそらした。絶対に俺らがいること忘れてただろ。


「ダンジョンコアって売れるんですか?」


「ああ。ギルドが買い取ることになってる」


「いや、ほかのところに」


「できん。もし売ったのがバレでもしたら全国家から指名手配として狙われることになる。当然Sランク冒険者にも討伐依頼がいくだろうぜ。そうなれば魔物の蔓延る山奥に隠れて暮らしたりなんかしない限りおしまいだ」


「それなら金なんか意味がなくなりますね」


「その通りだ。山奥に金なんか持ち込んでもただの荷物だからな」


「で、これはいくらになるんですか?」


「ダンジョンコアの買取に関しては完全に法律で決められている。金貨100枚と魔道具が1つ。これはいくつかある候補の中から選んでもらう形になる。まあ魔道具はすぐに渡せるわけじゃないけどな」


「ここにないんですか?」


「あることにはあるんだ。ただ2日ほどかかる」


「それはなぜ?」


「明日ギルドで使う予定があるからな」


「…」


「いや、言い方が悪かったな。ギルドでこんなものがもらえるんだぞってお披露目をやるんだ。冒険者のやる気が変わるだろ?」


「いや、もうダンジョンコア回収してそれでもらってんだから他のダンジョンに人が流れるんじゃないのか?」


「それがそうじゃないんだよ。金貨100枚に関してはダンジョンコアそのものを持ってきたやつだけに支払われるんだけど魔道具はコアを持ってきたやつ含め最大20パーティまで渡されるんだ」


「最大?」


「パーティ全員に配られるからな。お前らの場合は3人だから3こだが、パーティは最大7人だろ? まずありえないが、もし1人で踏破した奴が20人続けば20パーティってことになる。一番少ない時は3パーティにしかいきわたらないが、20人までもらえるんだ。大したことないものからいいものまであるが魔道具ってだけでもほしがるやつは多いんだ」


「なるほどな」


「てわけだ。リストを渡すから考えておいてくれ。明後日には道具は渡せる。金もその時でいいか? あるパーティーからのお礼も」


「今すぐいるってわけでもないんでいいですよ」


「あの、一ついいですか?」


「どうした?」


 話のきりもついたので飯をくいに行こうと言い出そうとしたところで、マナが手を挙げた。


「罠を見つけて、解除できるような人を仲間にしたいんですけど」


「それならその辺で声をかければいくらでも集まると思うが?」


「そうではなくて、これからもあちこち渡り歩くと思うので…」


「そういうことか。土着じゃないやつがいいってことか。まあ大半がそうだが…奴隷を買えばいいんじゃないか?」


「…奴隷ですか?」


「ああ。俺の想像通りならお前らはずいぶん秘密を抱えてそうだ。それを外部にばらしたくない。違うか?」


「…続けてください」


「肯定とみなすぜ。その辺にいるやつなら金を積まれれば普通に話すだろう。たとえどれだけ秘密にしろと言われててもな。それどころか自分から情報屋とかに売り込みにいく可能性もある。だが、奴隷ならそうはいかん」


 ガラハムさんはあたりまえのように『奴隷(・・)』といったが、俺にはどうにもそのまま受け入れることができなかった。マナも同じようだ。

 たしかに、一度はダンジョンの中では奴隷を買おうという話にはなっていたが、他人から聞くとなんか嫌な感じがする。


「このあたりだとどこか売っている場所はありますか?」


 ヒツギが小声で「私に任せて」と言って俺たちの代わりに聞いた。


「このあたりだとアライエの街に奴隷商館がある。ただ、20日後にアライエの街の少し向こうにあるキーンの街でオークションが行われる。そっちに行ったほうがいいだろうな」


「オークション?」


「いい奴隷だとかいい魔道具、武器、アイテムは普通に売るよりオークションのほうが高くつくからな。定期的に開かれるんだ。前回のは昨日あったばっかりだが、馬車で2日も行けばキーンの街だ。こことキーンの街のちょうど間にアライエの街がある」


「馬車は定期便とかがありますか?」


「あるぞ。アライエの街までのが5日に一回。アライエの街からキーンの街までのも5日に一回だ。近いのだと…3日後にあるな」


「ならそれにでればいいかな。ありがとうございます」


「ついでにアライエの街で武闘大会に出てみるといい。いい訓練になるだろうぜ」


「武闘大会ですか?」


「10日後に行われる大会だ。一般の部と使役魔物の部にわかれてるが…詳しいことは現地で聞いたほうがわかりやすい」


「考えときます」


「上位に入れば賞金もでる。オークションの前の金稼ぎだ。お前らならたぶんはいれるだろう」


「そうですかね?じゃあそろそろ失礼します。いこっかメイ、マナ」


「お、おう」


「お、お邪魔しました」


 俺たちはヒツギの後について部屋を出た。









「結局どうするの? オークションと大会」


 1時間くらいあちこちの露店で料理と食料を買い込んで腹を満たした俺たちは、宿に戻ってきて今後について話をしていた。


「大会に出るのは賛成だ。使役魔物の部ってことはヒメも出られるだろうし」


「2人とも奴隷を買うことに抵抗があるでしょ?」


「「ある」」


「即答しないでよ…。そうだな…じゃあ私の昔の仲間のことでも話してあげよっか? 奴隷もいたし、その話を聞いてから決めても遅くはないんじゃない?」


 ヒツギはどこか嬉しそうに話し始めた。

どうもコクトーです


『刈谷鳴』

職業

『ビギナーLvMAX

 格闘家 LvMAX

 狙撃手 LvMAX

 盗賊  LvMAX

 剣士  LvMAX

 戦士  LvMAX

 魔法使いLvMAX

 冒険者 Lv69/99

 武闘家 Lv47/60

 薬剤師 Lv35/60

 鬼人  Lv18/20

 ????の勇者Lv10/??

 狙撃主 Lv32/70

 獣人  Lv8/20

 狂人  Lv1/50

 魔術師 Lv1/60

 ローグ Lv1/70

 重戦士 Lv1/70

 剣闘士 Lv1/60 』


昨日は風邪で頭回らず投稿できませんでした

少しは書いたんですけどね…

体調管理はしっかりね!


ではまた次回

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