悪の洞穴です7
久しぶりの職業レベルアップに困惑混じりに喜びながらダンジョン攻略を切り上げて帰ってきた翌日、冒険者ギルド経由で『魔法学園』にいるはずのマナ宛に連絡を試みた。
残念ながら、別にそこを本拠地としているわけでもなく、ほんとにそこにいるかどうかわからない一冒険者宛の手紙を届けるなんてことはできない。だから表向きはユウカからトーチさんへの連絡にはなるのだが、その中身はマナ、そしてコルクについての状況を聞く内容だ。
まだ確定はしていないが、マナとコルクが何かしら大きな戦闘に巻き込まれて勝利を納めたと仮定した場合、向こうもこのタイミングで連絡が来たら大体察するだろう。これまでほぼ触れてこなかったコルクのことを聞けばマナもコルクを経由して何かしら俺に伝わったと理解してくれるだろう。つながりが切れている状態でどうやって? という疑念はあるだろうが。
手紙を冒険者ギルドに預けて以降は、休みのタイミング以外にも冒険者ギルドを訪れるようになった。いつも通り朝一の込み合う時間帯は避け、それまではまとめて売却していた前日までのダンジョン探索で手に入れた素材の売却と、納品のみなどついでにこなせそうな依頼の確認だけだが、こうして顔を出していれば返事が来た時にすぐに伝えてもらえるのではないかという打算だらけだな。
ダンジョンに向かう前に冒険者ギルドに寄るようになり、ダンジョン探索の時間は少し減ることになった。それまですぐに向かっていたのが、混みあう時間を避けるために少し遅めに冒険者ギルドに寄ることになったのだから仕方ない。
しかし、その分というわけではないが3人で話し合った結果、鍛錬のために踏破済みの通路のみに挑む日をなくすことになった。午前中は移動もかねて踏破済みの通路で鍛錬、午後は未踏破の通路の探索と一日の中で分けるようにしたのだ。第二層に挑み始めた頃にも一度上がった話ではあったが、未踏破の通路に挑むと言ってもそこにたどり着くためにはある程度踏破済みの通路を進まなければいけず、転移陣が二層ごとにある以上は最短距離を選ぶとしても第一層を踏破した上で第二層に挑むことになる。そう遠くない日に第二層の地図埋めも終わり、第三層に挑むことになる。
以前『アーキテクト』にもらった地図は一、二層だけであり、第三層は一からの探索となる。転移陣は第二層に上がってきてすぐのところなので、第三層への階段まで進むのにある程度時間はかかるし、ひとまずの目的地である階段や転移陣の位置がわかっていた状態で始めた探索と、何もわからない状態で始める探索とでは別物になるだろうというのもあった。本来は一、二層もそうなるはずだったとか言ってはいけない。
冒険者ギルドに寄って、ひたすら未踏破の道を進む攻略に切り替えて一週間。一つ一つの広場の敵が厄介だったり、通路で壁抜けモンスターに襲われる回数が多かったりと第二層の地図埋めがようやく終わった。残念ながら苦労に見合うような魔剣や聖剣の類のような大当たりな宝箱はなかったが、キャラビー用の防具として使える物はいくつか見つかっており、動きを阻害しないまま以前よりも防御力を上げることができた。理想としては俺の使う豊??地の手甲のような壊れない装備だったり、ジョーさんの纏うケンポーギのような魔装具が見つかってくれるとよかったがそれは高望みが過ぎたようだ。
第三層の攻略に切り替えてから四日が経ち、今日も今日とてダンジョン探索の前に確認タイムをと冒険者ギルドにやってくると、お目当てとも言える『魔法学園』のトーチさんから返信の手紙が届いていると連絡をもらった。ダンジョンに行っている場合ではないと急遽館に帰りすぐに全員で手紙の中身を確認することにした。
たった三枚の手紙の中にマナを『魔法学園』にくれという文言が七回も入っていた。どうやら『魔法学園』で長年未解決だった難題を解決したり、臨時講師として入ったクラスの生徒たちの実力の大幅向上に役立っていたりと大活躍だったようだ。
一方で、『ベスティア獣神国』での問題には直接は関わっていないとの回答を得た。獣人の能力を活用した敵の感知のための新しい魔法の開発に携わり、それを使いこなせるようになった梟獣人の部隊長がダンジョンを大氾濫させる魔道具を発見。『赤の団』団長のSランク冒険者、リエーフ・ベスティア・レルドとの協力の元破壊に成功したとかは書かれていたが、戦闘には一切出ておらず、あくまでも魔法の開発だけの関わりのようだ。
ではあのレベルアップは別の要因だったのかと思ったが、戦闘がないわけではなかったようだった。
マナとトーチさんが共同でこなしていた『ベスティア獣神国』国王からの依頼の報酬で訪れた禁書庫にて、トラブルに巻き込まれていたらしい。
本人も巻き込まれた結果真相は闇の中になってしまったそうだが、魔王とも違う何かの指示を受けて暗躍していたとある貴族がいたそうで、封印されていた禁忌の魔導書の封印が解けた。その魔導書に飲み込まれていた過去の『ベスティア獣神国』の魔法師団及び解決のために派遣されたと思われる高ランクの魔法使いたちの亡霊。そしてモンスターと化してその魔導書に取り付いていた禁忌の魔導書の製作者との戦いがあったようだ。その戦闘にどうやらコルクも参加していたとのこと。ちなみにコルクについては『あのやばいの何?』と若干震えた文字で書かれていた。マナを守ってくれたのはありがたいが何やったあいつ?
魔王軍の暗躍による『ベスティア獣神国』のダンジョンのスタンピード問題も解決し、国王からの依頼も終わった。引き留めるために出していた無理難題も含めてひとまずマナが抱えていた物はすべて終わらせたことで、本当に残念ながらマナをこちらに帰すことになったと最後に書かれていた。『魔法学園』はいつでも受け入れる所存であると力強く書いているあたり、本当は帰したくないのだろうが、マナの意思を無視して縛り付けるようなことをして敵に回したくないという思いもあるようだ。
具体的に帰るのがいつになるかは書いていなかったが、ようやくマナと再会できる。居場所がわかっているのに会えないという状況から、ようやく再会が現実味を帯びてきたことに俺たちは大いに喜び合った。
どうもコクトーです。
『刈谷鳴』
職業
『最大
ビギナー(10) 格闘家(50) 狙撃手(50)
盗賊 (50) 剣士 (50) 戦士 (50)
魔法使い(50) 鬼人 (20) 武闘家(60)
冒険者 (99) 狙撃主(70) 獣人 (20)
狂人 (50) 魔術師(60) 薬剤師(60)
神官 (50) 剣闘士(60) 重戦士(70)
龍人 (20) 死龍人(20) ローグ(70)
魔導士 (90) 精霊使い(40)舞闘家(70)
有効職業
聖魔??の勇者Lv26/?? 大鬼人 Lv29/40
上級獣人Lv20/30 魔人 Lv18/20
探究者 Lv47/99 狙撃王 Lv21/90
上級薬師Lv21/80 上級龍人Lv6/30
死霊術師Lv49/100 アーマーナイトLv14/99
剣闘騎士Lv14/99
非有効職業
呪術師 Lv1/80 死龍王Lv1/30
盗賊王Lv1/100 大魔導士Lv1/100
上級精霊使いLv1/50』
新年あけましておめでとうございます!今年も本作をどうかよろしくお願いします!
ではまた次回




