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動龍の若木です1


 アンナが配下に命じて木の成長によって生じた影響を調べさせている間、暇になった俺は改めて育った木を見ていた。

 植える前の、土ごと持ってきていた時はただの苗木となっていたのだがこうして成長した今は動龍の若木に変わってた。守護龍様が作りだした移動するための木だから動龍の木ということなのだろうか。


 動龍の若木は木の幹こそ外の森の木となんら変わりないがその葉は銀杏を思わせるような黄色に染まっており、見る限り果実が実ったりはしていないようだった。


「特に穴が開いているとかはないんだな。てっきりうろとかから移動するもんだと思ってたよ」


『主様方はそれほど大きくはありませんが、入ろうと思うとかなり大きな木が必要になりますよ。少なくともこの程度では無理かと』


 木を見ていたらアンナがすぐそばに来ていた。確かにかがんでくぐるんだとしてもそれなりのサイズの穴が必要になるよな。俺の従魔達は魔力に戻すことができるが、仮にそういうやつ以外がいればそのモンスターのサイズに応じた穴が必要だしな。


「もういいのか?」


『ある程度は私も見ればわかりますから。念のためにソイルアントたちに調べさせてはいますが、そこまで影響が出るとは思っておりません。そもそも周囲の魔力や栄養を喰いつくすような物をよこすようなへまはしないでしょう』


「それはばれるとかそういう意味で?」


『かの龍が昔のままであれば多少周囲の人間が騒いだところでそれがどうしたと鼻で笑うところでしょうが、今は人間、いえ、エルフの国の守護者として君臨していらっしゃるとなればそういう常識も身につけているはず。魔力を、土地の栄養を吸いつくして不毛の土地を生み出すなどとてもとても。ヒメ様が安心して穏やかに生活するためにもつながるというのに厄介な物を引き寄せかねない真似はしないでしょう』


「たとえやんちゃな龍であっても人の近くで長い年月を過ごせば人の常識に染まると?」


『その地を守ることに何かしら別の目的があるとは思いますが概ねそんなところですね。例えばそうですね……サイコロ状にカットされたステーキ肉。塩コショウで味付けされたあれをヒメ様は好んでお食べになりますよね?』


「あいつは肉ならなんでもうまそうに食べるよ」


『その姿も愛らしいのですが、そもそも白虎としてあの地に生きていた間、ヒメ様は料理などという物を食べたことはないはずです』


「そりゃそうだな」


 言葉にはしないが、己の命が脅かされた状況で意識が飛び、本能に支配されかけるほどの飢餓状態であっても配下のことを喰うようなことはしたくないと断食し続けていたようなやつだ。誰も来ないあのダンジョン最奥で料理を食べる機会があるとは思わない。


『そんなお方が調理されたお肉という物に染められてしまったわけです。まあ新しい命として主様の下に生まれなおしていますから少し違うかもしれませんが』


「ある意味肉を食うことにためらいがなく、というか積極的になったのも染まったと言っていいのかもしれないな」


『そうですね。かの龍は何百年と時間をかけて染められてきたわけですから。大丈夫ですよ』


「そっか」


 どことなく楽しそうに語るアンナの姿に安心し、何気なく木に手を置いた。元気に育ってくれよと願いを込めて。


『主様!』


 次の瞬間、急激に魔力が動龍の若木に吸われ始めた。周囲の環境から吸うのは我慢してやるからと言わんばかりに、俺の『再生』などの回復スキルによる回復量を上回る速度でガンガン吸っていく。


『スキル:リジェネレイトLv7 を習得しました。 』


 十秒二十秒と続き、少し体にだるさを感じ始めた頃に『リジェネレイト』のレベルが上がり、それに合わせるように魔力を吸い上げる感覚が止まった。


『大丈夫ですか!?』


「魔力をもってかれただけだ。すぐ回復できる」


 あまりここで戦いたくはないが、『アイテムボックス』から魔剣グラウコスを取り出していつでも魔法を使えるように備える。守護龍様が意図した効果であればいいが、何者かが干渉しているのだとすれば何が起こるかわからん。

 アンナもすぐにモデルクイーンアント達に環境維持用のアントたちを下がらせる。同時に別の広場で待機していたのであろう戦闘系の上位種アントたちがこちらに向かっているのが『探知』で分かった。



 木の幹のすぐ目の前に光の輪が浮かび上がり、そこからぴょこりと小さな角が出てきた。そしてそのままするすると細い黄緑色のモンスターが姿を現す。


「繋がるまで随分と早かったですね。私、伝令役兼調整役として任を受けましたミニフォレストドラゴン。どうぞよろしく」


 木の根元に蜷局を巻いて降り立った、五十センチほどの小さなドラゴンは、二本の腕を上げて何もしないとアピールしながらそう名乗った。

どうもコクトーです。


『刈谷鳴』

職業

『最大

 ビギナー(10) 格闘家(50) 狙撃手(50)

 盗賊  (50) 剣士 (50) 戦士 (50)

 魔法使い(50) 鬼人 (20) 武闘家(60)

 冒険者 (99) 狙撃主(70) 獣人 (20)

 狂人  (50) 魔術師(60) 薬剤師(60)

 神官  (50) 剣闘士(60) 重戦士(70)

 龍人  (20) 死龍人(20) ローグ(70)

 魔導士 (90) 精霊使い(40)舞闘家(70)

有効職業

 聖魔??の勇者Lv23/?? 大鬼人 Lv26/40

 上級獣人Lv18/30   魔人  Lv15/20 

 探究者 Lv42/99   狙撃王 Lv15/90

 上級薬師Lv10/80    上級龍人Lv4/30

 死霊術師Lv24/100   アーマーナイトLv1/99

 剣闘騎士Lv1/99

非有効職業

 呪術師 Lv1/80    死龍王Lv1/30

 盗賊王Lv1/100    大魔導士Lv1/100

 上級精霊使いLv1/50』

先週はすみませんでした。新作ゲームを開けてしまうとついついのめり込んでしまう…。ゼルダ無双は初めてですが、これはこれで楽しいねぇ!


ではまた次回

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