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広場ができました


 『悪の洞穴』に挑み始めて十日が過ぎた。

 一日既存のルートを巡っては一日まだ見ぬルートの踏破に挑む。それをもう一セット繰り返して丸一日休息日。そんなサイクルを繰り返した結果、ついに昨日の探索でおそらく第一層を踏破できた。『探知』と『自動マッピング』により作成された地図を紙に書き起こしてユウカとキャラビーと確認したし、地図と実態の乖離がないかどうか全部ではないが実際に行ったから抜けはないはずだが、『善の洞穴』に転移トラップでのみ移動可能な広場があったのだ。その上位ダンジョンである『悪の洞穴』にもあるのだろう。その正体としてはモンスターハウスだから行こうとは思わんが。


 第二段階のダンジョンで難易度が高い場所というのもあるのかもしれないが、ここ数日の探索でいくつかのスキルのレベルが上がっていた。『罠察知』などはレベルMAXだ。キャラビーの罠感知範囲には遠く及ばないからまだまだだけど。攻撃の手段を増やすためにもスキルレベルが低めの物も積極的に使っていた効果だろう。『グラビティプレス』と『死霊操作』、『骨死体操作』の組み合わせはここのダンジョンだと鉄板かもしれない。

 その一方でスケルトン系やゾンビ系統の上位アンデッドたちを相当量狩っているにも関わらず職業レベルが上がっていないのは不満で仕方ない。ヒメの頬をむにむにしながら問い詰めたけど無実を主張していた。嘘をついたらヒメのお肉をみんなに配ると宣言した上でのことなのでほんとに無実なのだろう。アーマーナイトや剣闘騎士はレベル1しかないんだからレベル上がってもいいと思うんだが……。



 休息日でも冒険者たるもの装備の整備に買い出しにとやることは色々あり、キャラビーとユウカの二人は今日はガンダさんのところに行っていた。

 昨晩ダンジョンから帰ってきてからの相談の結果、明日からは第二層に挑むことにしたのだ。さすがに第二層も踏破しようとまでは言わないが、ずっと第一層を回り続けるよりも宝箱の期待ができそうだしな。


 俺はと言うと、ブラウニーたちと協力しながら館の掃除をした後、アンナに呼ばれて倉庫に来ていた。

 守護龍様から頂いた苗木。その設置候補としていた広場の整備が終わり、必要な種族の検討、そしてそいつらを生み出すところまでが完了し、実際に苗木を植える段階になったとのことだ。

 森の中を抜け、地下倉庫への階段を下りた先は以前とはまるで様子が変わっていた。数体のアントたちが魔法を使って何かを育ててたり、生物は見当たらないが池が出来上がっていたりと自然を作っている感じだ。


「随分様変わりしたな」


『はい。そもそも地下ですから完璧にはいきませんが、最低限は環境を整えられたと思います。これでも足りなさそうであればもう少し考えましょうか』


「ぱっと思いつくのは太陽光、風とかかな」


『花や他の木を植える方向で考えています。一部の畑を奥に作ってますからそことつなげて空間自体を広げることもですね』


「この間はなかったと思うが畑って何を育ててるんだ? 薬草とか野菜はたしか外で作ってるよな?」


『どちらかと言うと品種改良などを試みている畑です。興味本位で植えている物もありますよ。土属性の魔法に強い種類も生みましたから、せっかくなので』


「あんまりやばそうな物は育てるなよ? 依存性がある物とか」


『さすがにそのあたりは心得ております。土壌に影響を与えてしまって、木が枯れてしまうようなことがあれば目も当てられません』


「わかっていればよろしい」


 ミルメコレオなんて謎種族を生み出していた辺りマッド気質はありそうだし、定期的に釘は指しておかなければな。心外だと言いたげな様子は昨晩のヒメを思い出す。まあ主従だしな。


 アンナの号令で作業にあたっていたアントたちが整列した。

 新顔のモデルクイーンアントを筆頭として、ソイルアントにハイウッドアント、ウィードアント、ポンドアントなんかの明らかにこの環境を作り出すためだけに生み出されたと思われる個体たち。ソーラーレイアントやブリーズアントのような環境を維持するためと思われるがそもそもどうやって生み出したんだと言いたくなるような不思議な個体たちもいる。『アントホーム』や、行ったことはないが他のアント系のダンジョンであっても絶対にいないであろう個体たちがわんさかだ。

 ここに来られる人間はそもそも限られるから『マツノキ』のメンバーに見られる分には問題ない。アンナとその配下たちが見知らぬ個体を生み出していたところで今更だし、俺たち以外では転移してくるのはエンシェントエルフ様くらいだろうしそちらも問題ないかな。狩られる可能性は考えないようにしよう。


『主様、こちらに苗木をお願いします』


 アンナに言われて、広場の中央に開けられた小さなくぼみに守護龍様から頂いた苗木を植える。守護龍様の魔法で少量の土ごと持ち運んでいた苗木だったが、その窪みに置いた瞬間に地面に根をはりだした。

 あっという間に広場を埋め尽くすほどの巨木に、なんてことにはならなかったがすぐに成長し始めて、アンナの背を少し超えたあたりで止まった。


「これは成功でいいのか?」


『及第点と言ったところではないですか? 人であれば十分に移動できるくらいの大きさですし、すぐに枯れたりするような状態ではなさそうです。一応土の状況を調べさせますが、土壌の栄養を喰いつくしたりもしていません』


「そっか、ありがとな」


『これでダメでしたなんてことがあれば彼の方に笑われてしまうところでした。この程度も用意できないのかと』


 いきなり試練だとダンジョンに叩き落したり、圧をかけて立てないようにしようとしていた守護龍様のことを思い出しながら、そんなことはないとは言えず、苦笑いしか浮かべることができなかった俺をよそに、アンナは配下のアントたちに命じて木の状態とこの広場への影響を調べさせるのだった。





どうもコクトーです。


『刈谷鳴』

職業

『最大

 ビギナー(10) 格闘家(50) 狙撃手(50)

 盗賊  (50) 剣士 (50) 戦士 (50)

 魔法使い(50) 鬼人 (20) 武闘家(60)

 冒険者 (99) 狙撃主(70) 獣人 (20)

 狂人  (50) 魔術師(60) 薬剤師(60)

 神官  (50) 剣闘士(60) 重戦士(70)

 龍人  (20) 死龍人(20) ローグ(70)

 魔導士 (90) 精霊使い(40)舞闘家(70)

有効職業

 聖魔??の勇者Lv23/?? 大鬼人 Lv26/40

 上級獣人Lv18/30   魔人  Lv15/20 

 探究者 Lv42/99   狙撃王 Lv15/90

 上級薬師Lv10/80    上級龍人Lv4/30

 死霊術師Lv24/100   アーマーナイトLv1/99

 剣闘騎士Lv1/99

非有効職業

 呪術師 Lv1/80    死龍王Lv1/30

 盗賊王Lv1/100    大魔導士Lv1/100

 上級精霊使いLv1/50』

ちょっとロスタイムの更新です。


オヤブンで図鑑番号順に並べたボックス作るの楽しいんじゃぁ…ゼルダ無双発売までにストーリー終わるかな?

ではまた次回

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