表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
576/592

出立です



 久しぶりにモンガさんと飯談義をしながら昼食を楽しみ、仕事に戻るために分かれた後はのんびりとあちこちの商店をひやかして回り、古着やロープなどを買いあさった。

 武器は不壊の効果を持つ魔剣グラウコス。防具は片方は防具と呼んでいいのか疑問はあるが、自己修復能力のある豊??地のガントレットに、実は壊れても俺の魔力から復活させられる聖魔??のゴーグル。これらは替えが効かないものの、1つあればその部位の装備は他にいらない。しかし服はそうもいかず、ストックできる時に買っておかないとかなり在庫が減ってきていたのだ。



 風の館に戻ってきたのは夕方になってからだった。予定では夕飯まで食べてから戻ってくる予定だったのだが、予算不足でやることがなくなってしまったのだ。あそこでモンガさんおすすめのパフェを注文していなければ!


「おかえりなさいませ。長より戻られたら執務室に来てほしいと伝言を承っております」


「ただいまです。執務室って昨日のところであっていますか?」


「残念ながら私たちはそろって昨日お休みでしたので……。場所が不安でしたら中にいる者にお尋ねください」


「わかった。伝言ありがとうございました」


 門番の二人にお礼を伝えて俺は館の中に入る。すぐに使用人を見つけられたので執務室の場所を尋ね、そのまま執務室に向かった。



 執務室にやってきたが、用事というのは明日の出立時間の確認についてだった。

 用意していただけたのは午後二時発の乗合馬車で、日程としては以前グリムの町からここに向かった時と同じように一週間程度の予定。他の客は四人で、それに加えて冒険者ギルドに出された護衛依頼を受けたパーティがともに行くことが決まっており、ここからまだ増える可能性はあるみたいだ。

 時間も時間ということで昼食はこちらでいただき、館を後にすることになった。あと三食おいしいご飯を頂きます。



 夕食後、いつものごとく出てきたヒメと黄龍が次代の風龍様と遊んでいる様子を先代風龍様と一緒に眺めながらのんびり過ごし、最後は遊び疲れておねむな3体が出来上がる頃には日付が変わりつつあった。


「今回はこれでお別れですな」


「ちょっと次の予定が続くのですぐには遊びにこれそうにないですがまた顔を見せに来ますよ」


「グリムの町への移動手段を報酬として要求していたので薄々感じていましたが、以前持っていた転移の魔法は失ったのですね?」


「事情がありまして。代償に支払いました」


「代償……。あまり無暗に支払うものではありませんよ?」


「あの時は仕方なかったんですよ。後悔はしてません」


「ならよいでしょう。しかし、年寄りの話として片隅に置いておいてください」


「いろんな方から言われてますよ」


「代償を得なければ大きな力を得られないと考える人は多い。しかし、そうして得た力というのはいざという時に役に立たないことも多いのです。地道に鍛えて手に入れた力の方が身についているものなのです」


「人は龍と違って寿命が短いですからね。短絡的に力を求めてしまうんですよ。俺もこの瞳の『力』に頼りまくってますからね。それを自分の力として落とし込むために努力は惜しんでないつもりですが」


「人も我々()も変わりませんよ。……かつて、期待の大きさに押しつぶされ、悪魔との取引に応じた結果、悪魔に身を乗っ取られてそのまま悪に堕ちた同族がいました。何十年も経つというのに今でも彼にとどめを刺した時の感触が、この手に残っています」


 先代風龍様は懐かしむような、苦しむような表情を浮かべながらぽつりと言葉を漏らす。しかし、こくりこくりと船をこぎ始めたちびっ子たちを前にする話ではなかったと口を閉じた。彼女を部屋に戻すために立ち上がったのを見て俺も2体のちびーずを戻す。


「それではおやすみなさい。よい夢を」


「おやすみなさい」


 風龍様はそのまま部屋から出ていった。




 次の日、風の館で最後の昼食をいただき、ガッフさんに見送られながら風の館を後にした。

 南門の側にある乗合馬車のところまでくると、客と御者、そして護衛と思わしき集団が既に待っていた。時間まではまだ少しあるが、冒険者らしくない面々は7人ほどいる。一人は御者として昨日ガッフさんから聞いていた後で増えたのだろう。

 護衛を務める冒険者含めて見知った顔はおらず、特に何事もないまま時間になった。

 そして馬車はゆっくりとグリムの町へ向けて走り出した。


どうもコクトーです。


『刈谷鳴』

職業

『最大

 ビギナー(10) 格闘家(50) 狙撃手(50)

 盗賊  (50) 剣士 (50) 戦士 (50)

 魔法使い(50) 鬼人 (20) 武闘家(60)

 冒険者 (99) 狙撃主(70) 獣人 (20)

 狂人  (50) 魔術師(60) 薬剤師(60)

 神官  (50) 剣闘士(60) 重戦士(70)

 龍人  (20) 死龍人(20) ローグ(70)

 魔導士 (90) 精霊使い(40)舞闘家(70)

有効職業

 聖魔??の勇者Lv23/?? 大鬼人 Lv26/40

 上級獣人Lv18/30   魔人  Lv15/20 

 探究者 Lv42/99   狙撃王 Lv15/90

 上級薬師Lv10/80    上級龍人Lv4/30

 死霊術師Lv24/100   アーマーナイトLv1/99

 剣闘騎士Lv1/99

非有効職業

 呪術師 Lv1/80    死龍王Lv1/30

 盗賊王Lv1/100    大魔導士Lv1/100

 上級精霊使いLv1/50』

先週はすみませんでした。日曜夜勤だと書ききるのは厳しいのです…。

プロ野球開幕しましたね!今年も阪神のことばかり呟いてると思います(笑)

花粉にやられたのかやたらしんどくて早速3戦目は見られませんでしたが…


ではまた次回

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ