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キャラビーとユウカの物語です20

今回もキャラビー視点です。ご注意ください。



 会議が終わった後王都にあるユウカ様のお屋敷にて一晩を過ごしました。ご主人様やマナ様からの連絡が王都に来た時の対応をシーラさんたちに任せ、朝一で活動する冒険者たちでにぎわう時間帯から少し遅れた時間になって私たちは冒険者ギルドに向かいました。


 冒険者ギルドにつくと、みぃちゃんも一緒に中に入ったことで若干のざわめきはありましたが、すぐに奥の部屋に案内されました。私たちが今日転移でグリムの町へ帰ることは伝えてありましたし、一緒に中まで来ても構わないとは言われていましたが、それでも絡まれないかと少し緊張しましたね。


 奥の部屋に通されて少し経つと、王都に来た時にお世話になった魔法使いの方がやってきました。来る時と違って王都の端の方、騎士団の詰所からというわけではなく、この場から転移の旅が始まるようです。


「これから数回中継地点を経由してグリムの町へ向かいます。中継地点はどこかの冒険者ギルドの中で、休憩のために時間が空くことはありますが外に出ることはできませんのでご了承ください」


「うむ。まあ行きもそうだったからの。また苦労をかけるが頑張ってくれ」


「こういうお役目ですからね。がんばらせていただきます。この通り魔力回復薬の備蓄はばっちりですので」


 ポンと肩にかけたカバンを叩きながら笑顔で告げる彼女の転移魔法で私たちはグリムの町へ向かって移動を開始しました。




 転移の度に魔力回復薬を流し込み、吐きだしてしまいそうになりつつもぎりぎりで耐えきり、無事私たちはグリムの町まで戻ってくることができました。その後、冒険者ギルドから今回の会議への参加の報酬としてSランク冒険者に対してと考えると少ないと思える額のお金をいただいて館に戻ることになりました。

 昼の冒険者ギルドが混みあう前には到着することができましたが、ここ数日姿を見せていなかったユウカ様が私と何よりもみぃちゃんを連れて冒険者ギルドの奥から出てきたことは多少混乱を招いていました。私たちはすぐさま冒険者ギルドを後にして、館の方へと向かっていきます。


 時間的にもちょうどよかったこともあり、転移でグリムの町に到着してすぐはそのままお昼も済ましてしまおうかと話していました。しかし、思わぬざわめきによりゆっくりもしていられなさそうでしたのでそれは諦めることにしました。館に帰った後ありものにはなってしまいますがそれで済ましましょう。





「くわー」


『おかえりなさいませ。こちらは何も問題はありませんでしたがそちらはいかがでしたか?』


 何事もなく館に帰宅すると、アンナとカルアが玄関でお出迎えしてくれました。


「留守番ありがとう」


「ご苦労様じゃな。会議自体にはそれほど有益な情報はなかったが、メイとマナ、二人の居場所が判明したのじゃ」


『なんと! お二人ともやはり生きてくださっていたのですね』


「そうじゃ。マナは『ベスティア獣神国』にある『魔法学園』というギルドに世話になっておる。メイは『ヤカリ森国』で大いに暴れておったよ」


「ユウカ、それはちょっと語弊を生みませんか?」


「ちょっとした冗談じゃよ。メイは『ヤカリ森国』で起きた戦争に国側の戦力として参戦して、魔王軍の主力級のモンスターどもを討ち取って回ったそうじゃ」


『さすがですね。しかし、距離がそれほどまでに離れているから魔力の線も切れてしまうということだったのでしょうか? それともヒメ様に何かが……』


「その辺はわしらにはわからん。じゃが、近いうちにあやつから何かしらの連絡が来るのはおそらく間違いないと思っておる。じゃからそれまでわしらは鍛えて待つことにしたのじゃ」


『なるほど。帰還されたのであれば次に目指すは魔王の膝元。そこにキャラビーも随行できるだけの力をつけるということですね?』


「頑張ります!」


「そうじゃの。手始めに明日は『善の洞穴』でボス戦と行こうかの。取り巻きはまたわしとカルアでなんとかしてやるから」


「くわー!」


 ユウカ様のスパルタ宣言に、頑張ると握った拳を下げてしまいそうになりましたが、ぐっとこらえて私は明日からの激戦に備えて体を休めるべく、館の中へ入っていきました。

どうもコクトーです。


今回もキャラビー視点のため職業レベルは無です。

ついついうたた寝してしまい0時を回ってしまいました……投稿はしたからユルシテ!

時期的に仕方ないとはいえあまりにも寒い!皆様も風邪などひかぬようお気を付けください。


ではまた次回

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