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最奥の主です6

後半は第三者(?)視点です。ご注意ください


 若が帰っていったことで隠すこともなくなった守護龍様は伸ばしていた根を戻して木の穴を開いた。これで出入りできるようになったわけだ。


「転移先は木の外側、エンシェントエルフの小屋の側に今しがた生やした木のところになる。若ならこの内側にと言っただろうが、陣を使用できずとも、陣から転移先の座標を読み取るスキルもあるのでな。座標がわかったからと転移できるわけでもないが知られぬにこしたことはない」


「はい。理解してます。エンシェントエルフ様も忙しいと思いますが穴は空けていただけるので?」


「固定することはせぬが基本的には常に空いておる。エンシェントエルフ以外に通る者がおらんかったからサイズはそう大きくはないが通れるな?」


「従魔たちはヒメ黄龍カルア(チビーズ)しか無理でしょうがまああいつらは一旦戻せば行けますから」


「ならばよい。広げねばならないとなってもする気はなかったからな」


「ならなんで聞いたんですか……」


「後から文句を言われても知らんからな。念のために聞いただけだ」


「とりあえずエンシェントエルフ様のところにお礼を言いに行って帰ります。すぐに手続きが終わるとは思えませんからもうしばらくはこの里にいるでしょうし、また何かありましたら」


「うむ。しかし何かしらお主と直接連絡できる手段があった方がよいやもしれんな。エンシェントエルフにも話せんことは多い。若より直々に託された使命もあるのだろう?」


「いえ、若からではないですね。まあやることがあるので保留とさせてもらいましたが」


「若からではとなると……わしですら言葉を交わしたのはどれほど前になることか。しかもそれを保留にするなど信じられんな」


「相手がどれだけお偉いさんであっても、それより優先しないといけない事情ってものがあるんですよ。こちらにも」


「深くは追及せん。お主の事情にはかかわらんが、使命のことでわからぬことがあれば寄るといい。わしの知識の中から助言できることがあるやもしれん」


「ええ。その時はお願いします」


 俺はエンシェントエルフ様の小屋の方に向かっている穴にあたりをつけて守護龍様のもとを後にした。





 外に出てくると、小屋の入り口のところにエンシェントエルフ様が立っているのが見えた。先ほど守護龍様から連絡してもらった時にそろそろだと聞いていたのかもしれない。


「エンシェントエルフ様転移陣の敷設許可の件、ありがとうございます」


 小走りでエンシェントエルフ様の側に行き、転移陣の件の礼を言う。エンシェントエルフ様は少し困ったような表情を浮かべてはいたが首を振った。


「あなたがここから出ていくのは決まっていたことですから、何とかして再びこの国に引き込む手段を考えていましたがユウカ・コトブキがいるとなるとそうもいきません。そういう意味では守護龍様のお力で転移陣を作っていただけるなら私としても助かりました」


「国外に転移陣を作るとなると厄介なのでは?」


「守護龍様がそう易々と外敵の侵入を許すような物を作るとは思いませんよ。それに、あなたもそのような奴らをこの地によこすようなことはしないでしょう?」


「まあそうですね、と言いたいところですがずっと仲間だと信じていたひつ姉は敵でもありましたからね絶対にとは言えないです」


「ヒツギ様は例外と言い切れないのが悲しいですね。あぁヒツギ様……」


「ある意味きやすくはなりますから、ぶん殴って連れ戻したらここにも連れてきますよ」


「はい。期待して待ってます」


 その後、仕事が残っていると言うエンシェントエルフ様は小屋に戻り、俺も里の方に戻ることになった。




-----------------------------

 『金の軍団』第三パーティの面々が借りている家の二階、その一室で連絡の水晶を前にパーティリーダークリステラは一人ギルド本部との連絡を行っていた。


「……そういうわけで『白き御旗』の支援による回復が間に合い、数日は動けないような重傷者もおりますが命に別条がある者はいません。不幸中の幸いと言えるでしょう」


『お疲れ様。かなりハードな戦いだったみたいだね。死者が出なくて本当によかった。こういう時用に動くためのメンバーを本部に常駐させておこうか? 今回たまたまそこを拠点に活動していたのが第三パーティだけだったし、何とか第二、第四パーティも送り込むのが間に合ったけれど彼らもたまたま空いていただけだ。大戦を任せるには人数が足りなさすぎる』


 クリステラの目の前に置かれた水晶の向こうには、机に置かれた報告書を囲むように椅子に座る数人の男女の姿、そして同じように机に置かれた水晶が映っていた。クリステラの報告に真っ先に応えたのはギルドマスターであるSランク、セント・ゴールド。クリステラを含めた第三パーティのメンバー全員が尊敬するその偉大な守り手は、彼らに欠けた者がいないという報告に心から安堵している様子だった。


『常駐させるにしても送り込む転移魔法使いが足りないじゃないのさ。魔力酔い覚悟でがぶ飲みさせて無理矢理使わせるか、それとも『魔法学園』に常時派遣でも頼むつもりかいマスター?』


 ゴールドの意見に悔しそうな表情で異を唱えたのは彼の対極の位置に座った女性だ。ギルドの誰もかれもが頭が上がらない鉄壁の経理担当ゼロ。4大ギルドほどではないとは言えど日々メンバーも増え、組織として大きくなっているこの『金の軍団』の財政を一手に担う女傑だからこそ、自分が言った言葉が現実的ではないと言うことがわかっているのだろう。しかし、彼女もまたゴールドと同じようにメンバーの無事を確認できたことの安堵と、重傷者が出たと言う事実に対して苦々しい表情を浮かべていた。


『転移魔法使いを探しますか? それかうちに今いるメンバーで適合者を見つけて、教育に回すとか』


『転移魔法の教育をとなると結局『魔法学園』に頼むことになる。トーチ殿は今別のことにかかりきりと言っていたけれど向こうの転移魔法使いは先日の事件で数を減らしているからね。囲い込まれてしまいかねない』


『魔王軍もそれほど大胆に攻めて、結果的に大敗した形になったんだ。すぐに同じような規模で戦争が起こるとは考えにくいのではありませんかな?』


 各地に派遣されているためクリステラ同様に連絡用の水晶越しではあるがこの会議に参加している幹部であるパーティリーダーたちからも意見が上がる。

 クリステラと同じように戦場に立った第二、第四パーティのリーダーたちは怪我の回復に専念するために参加を見送られたが、今回の軍団定例報告会には後の幹部たち全員が参加している。それだけ魔王軍が仕掛けた戦争への『金の軍団』全体における警戒心の強さが現れていた。



どうもコクトーです。


『刈谷鳴』

職業

『最大

 ビギナー(10) 格闘家(50) 狙撃手(50)

 盗賊  (50) 剣士 (50) 戦士 (50)

 魔法使い(50) 鬼人 (20) 武闘家(60)

 冒険者 (99) 狙撃主(70) 獣人 (20)

 狂人  (50) 魔術師(60) 薬剤師(60)

 神官  (50) 剣闘士(60) 重戦士(70)

 龍人  (20) 死龍人(20) ローグ(70)

 魔導士 (90) 精霊使い(40)舞闘家(70)

有効職業

 聖魔??の勇者Lv23/?? 大鬼人 Lv26/40

 上級獣人Lv18/30   魔人  Lv15/20 

 探究者 Lv42/99   狙撃王 Lv15/90

 上級薬師Lv10/80    上級龍人Lv4/30

 死霊術師Lv24/100   アーマーナイトLv1/99

 剣闘騎士Lv1/99

非有効職業

 呪術師 Lv1/80    死龍王Lv1/30

 盗賊王Lv1/100    大魔導士Lv1/100

 上級精霊使いLv1/50』

書きあがって時計を見てみたら日付変わってました…

こんなはずでは…


ではまた次回

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