表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
52/592

ダンジョンの説明です

 次の日、朝起きるとそこには一糸纏わぬ二人の姿が……なんてことはなく普通に一人でした。

 ぐっと背伸びをしてのんびりしていると、扉がノックされて二人が入ってきた。さて、朝飯の時間だな。

 下の食堂に降りていくと、それなりに人がいた。冒険者らしい人が多いな。その中には昨日ギルドに入っていくのを見かけたパーティもいた。まあ気にせずに飯だ飯。ここの食堂ではバイキング方式を採用しているようで、自分たちで好きなように取ることとなった。


 30分後


 うん、うまかった! 量も申し分ないし満足だ。まあ量に関しては自分でとるから当たり前といえば当たり前だが。あ、とんでもない量食べたわけじゃないぞ? 普通に1.5人前くらいだからな。

 食べ終わる頃には他の冒険者たちはもう出ていってるようで宿にはいなかった。まあ数人はまだ宿にいるみたいだけど。

 そして俺たちはいろいろと買うものを買いに町へでた。




 特にこれといった出来事もなく買い物は終わった。呪いの装備を薦めてくるおっちゃんとかいなかったしな! 今の時刻は13時ごろ。飯は外で済ましたからこれからギルドに行こう。

 ちなみに買ったものは

・桶×2

・タオル×5

・歯ブラシ×2

・服(下着とかも込み) 俺2セット マナ5セット ヒツギ6セット

・ランプ×3

・木のコップ×3 ガラスっぽい素材のコップ×3

・テント×1

他いろいろ。

 ガラスっぽいコップは見つけてつい3人分買ってしまった。宿にもあったものだが、ガラスのように透き通っていてなかなか丈夫。便利そうだし問題ない……よな?

 大きな収穫としてはテントだ。テントを手に入れたぞ! なんとか説得して一つ購入したのだ。なぜ4人ぐらいが入れる大きなものなのか疑問はあるけど。まああったのがこれと1人分の中古品だけだったからしょうがないといえばしょうがないのだ。俺以外が使うこともあるだろうものなのに中古というのはなんか怖い。予算はオーバーしてしまったので今日頑張らないといけないな。



 道具は全てアイテムボックスに入れているので宿に置きに行く必要もなく、すぐに冒険者ギルドに向かった。

 ギルドの中はコロイドの町とそんなに変わっていなかった。受付があって、酒場があって、依頼掲示板がある。とりあえずまずは受付でダンジョンの話を聞かないとな


「依頼の受付ですか? でしたら掲示板から紙をとってきてくださいね」


「いや、依頼じゃなくてダンジョンについて教えてほしくて来たんだけどいいか?」


「ダンジョンですか? いいですよ。といっても今はそんなに大きな儲けは期待できないと思いますよ」


「どういうことですか?」


 一攫千金を夢見てダンジョンに挑むやつは多いように思える。それなのに儲けが期待できないとはどういうことだ?


「つい先日になりますが、王都にて召喚された勇者様のご一行がここにあるダンジョン『アントホーム』のボス、キングアントの討伐に成功したんですよ!」


 受付の人は興奮気味に答えた。顔が心なしか赤くなっているようにも見える。

 早口で捲し立てながら説明を続けていく受付嬢。正直興味ないし話に違和感があるんだがそこに触れたら長くなりそうだしやめとこう。

 結局話をまとめるとこうだ。ほんとについ先日、勇者一行6人がここイリアスの町にやってきた。その日のうちにここでダンジョンの話を聞くと、すぐにダンジョンに向かおうとした。が、絡んできた男たちとなぜかこの受付嬢を賭けて戦うことになった。ここですでに訳がわからないが、あっさりと男たちを下すと6人でダンジョンに向かった。

 その日は6人とも戻ってこず、何かあったのではと騒ぎになりかけたが、次の日になって全員がそろって町に戻ってきた。そして、勇者がアイテムボックスからそれこそ物価が乱れかねないほどの量のポーンアントの素材を持ってきた。そしてその中には下層ででてくる各種アント上位種の素材も多くあり、さらに一番最後に取り出したものが、極稀に宝箱から出てくるから市場には出ていた、15層のボスとして確認はされていても、討伐された報告がダンジョンができてから一度もなされていなかったキングアントのものだったらしい。どうやら一夜中ダンジョンに潜っていたようだ。

 その後、素材を全て売り、この町から去っていったらしい。

 ちなみにここまでの説明で既に1時間経っていた。これ、狩りに行く時間あるかな?


「ついこの間もオークの群れにコロイドの町が襲われて撃退したっていうし、きっとそれも勇者様がやってくれたのよ!」


 ついにピークに達したのか高らかに叫ぶ。時間的に無理だからありえないし、やったの俺らだしとか、いろいろと言いたいことはあったがやめておこう。周りにも似たような雰囲気の人がちらほらと見えるし触らぬ神になんとやらだ。というかここで騒ぎを起こしてもやっかいなことになるだけだし。


「あのーそろそろダンジョンの話を聞かせてもらっていいですか? 勇者の話はもう(どうでも)いいので」


 話を切り出したのはマナだった。おお、真の勇者がここに!


「仕方ありませんね。まだまだ1割も語れていないのですが……」


 いやまだ1割かよ! この人いったいどれだけ話すつもりだったんだろうか。聞いてる限りだとそんなに勇者と関わってた時間長くなさそうなのに。というか最初と最後だけじゃないのか?


「えっとダンジョンのことはどのあたりまでご存じで?」


「あんまり知らないかな。最初から頼みます」


「わかりました。まあダンジョンの成り立ちとして伝えられてる話もありますがそんな話に興味はないでしょうから飛ばしますね。まず、ダンジョンはこの世界のあちこちにあります。現在確認されているダンジョンのほとんどはその周辺の国によって管理されており、ここ、イリアスの町のように迷宮都市として存在します。

 ダンジョンにはダンジョンコアという核が存在し、それが取り外されると、ダンジョン自体はなくなりませんが、そのダンジョンからは更なる魔物が生まれなくなります」


「それだと迷宮都市なんかすぐになくなるんじゃ」


「はい。ですが、実際にはダンジョンコアを管理できる魔術が2代目の勇者様のご一行にいらした賢者様によって確立されているので、ダンジョンコアの取り外されたダンジョンでもモンスターは出現します。それこそボスモンスターも含めて。なので何度でもダンジョン攻略が可能です。まあそんなに何度も挑む人はいませんけどね」


「ここのダンジョンもすでに攻略が? キングアントも倒されたそうですし」


「それがまだなのです。ダンジョンが発見されてから比較的短い時間しか経っていないということもありますし、勇者様方もキングアントを倒した後、キングアントの後方の壁に扉が現れたのを確認したらしいのですが魔力が尽きてしまったらしく帰還したらしいのです。しかし、キングアントの素材が出回ることでよりよい装備が出来上がると思います。それで冒険者も底上げができますのでダンジョンコアがとられるのも時間の問題と思われます」


 そうそううまくいかないだろうと思うのは俺だけだろうか?

 いい装備が買えるようになるのなんか普通の冒険者ならかなり頑張らないといけない気がする。それに今は、アントの素材が大量に持ち込まれたらしいから儲けは減る。それで高いものを買うにはこれまで以上の努力がいるし……あ、ほかのとこ行きゃいいのか。


「ダンジョンによっては各階層ごとにワープ装置のあるものもありますが残念ながらアントホームにはありません。あるのは5,10,15層の階段のところだけでです。あとこれはすべてのダンジョンに共通ですが、5層、あるいは10層ごとに階層を守るボスモンスターがいます。ボスモンスターには最大でも7人までしか同時には挑めませんのでもし他にお仲間がおられましたらお気をつけください。ちなみに、これがダンジョンの攻略がなされていない理由の一つでもあります」


「ダンジョンの中でモンスターが出ない場所とかあるんですか? 一夜を明かすこともあるだろうし」


「はい。各階層に1つずつどこかにございます。私たちは安息所と呼んでいるんですが、なぜそのようなスペースがあるのかは誰にもわかりません。キングアントのいる階層以外の階層の地図でしたら販売しておりますがご購入なさいますか? 安息所の場所もすべて記載してありますよ」


「いくらですか? 今あんまり手持ちがないので」


「全15層で銀貨15枚です」


「一層につき銀貨1枚ですか?」


「いえ、低い階層はそこまで高くはありません。1層などは銅貨30枚ですし。上の方の階層になればなるほど高くなっております」


「じゃあ1層から5層までもらえますか?」


「では銀貨2枚と銅貨50枚です」


「銀貨3枚で払います」


「銅貨50枚のお返しです。ほかに何かありますか?」


「いえ、結構です。あ、ダンジョンはどの方角ですか?」


「南門をでてすぐになります。ではお気をつけて」


 そう言われて俺たちはギルドを出た。

 それからダンジョンに向かうために南の門に向かった。




どうもコクトーです

ギリギリ3日以内!


『刈谷鳴』

職業

『冒険者 Lv48/99

 格闘家 Lv48/50

 狙撃手 Lv37/50

 盗賊  Lv34/50

 剣士  Lv34/50

 武闘家 Lv30/60

 戦士  Lv31/50

 魔法使いLv38/50

 薬剤師 Lv33/60

 鬼人  Lv7/20

 ????の勇者Lv8/??

 狙撃主 Lv1/70

 獣人  Lv1/20

 狂人  Lv1/50 』

今回勇者の話が少し出てきました

ですが今回の章で登場なんかしませんのであしからず


また3人目の人気(笑)に嫉妬する生活はごめんですw


ではまた次回

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ