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戦争の終結です4


「斥候チームと合流してこの裏切り者どもの捕縛に協力してほしい」


 冒険者のメイに対して里長から依頼が提示された。エルフと冒険者合計5人からなる魔人族に組した裏切り者の捕縛。既に冒険者の斥候チームが追跡中で、後詰めとして戦力が欲しいという話ではあるが、言うほど簡単なものではない。


「捕縛とは言いますけど、そのための魔道具とかそういう捕縛のための魔法を専門にしている魔法使いとかは手配してもらえるんですか? どちらかと言うと俺は火力特化ですし、その場で1人拘束し続けるとかならともかく普通に殺しかねないですよ?」


「斥候チームの一人に専用の魔道具を渡してある。ギリギリまで魔力や気力を吸いつくす檻タイプの物だ。ただ発動までに多少時間がかかるそれに吸いつくすまでにもな。その間の護衛が必須なのだ」


「吸いつくすまでは普通に反撃も脱走もし放題ということか」


「檻という形式上脱走はそう容易ではないが、ある程度強力な攻撃ができれば破壊することはできる。裏切り者たちの中でそれができそうなのは上から2人目のやつくらいだろうが、魔王軍から何らかの援助を受けている可能性は否定できん。油断だけはしないでほしい」


 リストの上から2人目、工兵部隊の副隊長を務めるエルフだ。もう一人のエルフも別の部隊ではあるが副隊長を務めており、なんでそんなやつが裏切ってんだと言いたくなったが、二人の経歴が経歴だった。対『アーディア』の最前線というわけではないが比較的外周に近い里で警備隊長を務め、不正、横領などで左遷されていたという話だ。工兵部隊の隊長を務めるのはその道に特化したハイエルフでとてもではないが同じようなことをできる環境ではなく、おそらく魔王軍に寝返ればうまい汁を吸わせてやるとでも言われたのではないかという話だ。

 もともと物理的な技術よりも魔法よりの能力で警備隊長を務めるレベルであれば吸いつくされる前に檻を破壊するような威力の魔法も使えると言うわけか。冒険者たちは槍、弓、短剣を得意としており魔法は使えない。残るエルフも魔法よりは物理の方が得意で、それも文官として働いていた人物というだけあって一般的な兵士と同レベルかそれ以下の能力だそうだ。むしろその頭を使った弁舌にこそ注意した方がいいかもしれないな。


「仮にその檻にチェーン系の魔法で縛り上げた状態の奴を入れたら魔法はどうなる? そこからも魔力が吸われるとなるとほんとにやれることがないんだが」


「あの檻が反応するのは生き物だけだから大丈夫だ。それで、受けてくれるのか?」


 詳しく話を聞うちにノリ気になっていると判断したのか、里長が若干安堵の表情を浮かべながらこちらに問いかけてくる。


「内容は把握しました。それで、この件の報酬はなんでしょう? 一冒険者への依頼ということであればそこは外せません」


 今から冒険者ギルドを通して依頼という形にするかは里長に任せようと思うが、冒険者として動くのであればただ働きは避けたい。そもそも俺は含まれていないと言ってしまえばそこまでだが、俺が戦争のために駆り出されるのは先ほど戻ってきた時点で終わっているはずだ。もちろん再び戦争が始まるようなことがあれば別だが、これはその戦争の後始末とでも言うべき話だ。

 もしもエンシェントエルフ様の客人という立場での俺への依頼であればエンシェントエルフ様に許可を得てもらう必要はあるが報酬の話はしなかった。その分はエンシェントエルフ様にお願いするし。

 しかし、冒険者への依頼と言ったからには払う物は払ってもらう。


「後から考えさせてもらうのではだめか?」


「ダメですね。納得できるものでなければ断る可能性もある。里長ともあろう方がそんなことはしないと思いますが、後出しであればまったくもって割に合わない報酬で働かせるということもできるわけですから」


 実際ユウカから聞いた話ではあるがモンスターの討伐をさせておいて微々たる報酬しか払わないと言ったあくどいことは普通に行われているそうだ。冒険者ギルドを通しての依頼の場合は事前に報酬を提示するし、あまりにもひどいものはそもそも受け付けてすらもらえない。まあ絶対というわけではないそうだが。

 しかし、冒険者ギルドを通さない依頼であれば話は別で、冒険者と依頼主の間で完結させる必要があり、こういうことがあったと冒険者ギルドに泣きついたところでどうしようもならない。うちは関与していないことだからと言われておしまいだ。だからこそ必ず事前に報酬も決めて、できれば契約書もかわしておく。それが鉄則だ。


「金でいいか? 受けてくれれば最低で金貨10枚、1人捕らえるごとに追加で10枚ずつ」


「……それでいいです。現地に転移することはできますか?」


「用意してある。頼んだ」


 秘密裏に行わないといけない依頼だし、正直なところ金額が十分だとは思わないが、もともとあまりごねるつもりはなかった。0でなければそれでいいとも言える。その分恩を感じてくれればラッキーだ。


「こちらへお願いします」


 俺は案内のエルフに従って転移魔法使いの待機する部屋に移動した。


どうもコクトーです。


『刈谷鳴』

職業

『最大

 ビギナー(10) 格闘家(50) 狙撃手(50)

 盗賊  (50) 剣士 (50) 戦士 (50)

 魔法使い(50) 鬼人 (20) 武闘家(60)

 冒険者 (99) 狙撃主(70) 獣人 (20)

 狂人  (50) 魔術師(60) 薬剤師(60)

 神官  (50) 剣闘士(60) 重戦士(70)

 龍人  (20) 死龍人(20) ローグ(70)

 魔導士 (90)

有効職業

 聖魔??の勇者Lv23/?? 精霊使いLv32/40

 舞闘家 Lv69/70   大鬼人 Lv24/40

 上級獣人Lv17/30   魔人  Lv14/20 

 探究者 Lv34/99   狙撃王 Lv7/90

 上級薬師Lv4/80    上級龍人Lv1/30

 死霊術師Lv1/100

非有効職業

 アーマーナイトLv1/99 剣闘騎士Lv1/99

 呪術師 Lv1/80    死龍王Lv1/30

 盗賊王Lv1/100    大魔導士Lv1/100』

先週はすみませんでした。普通に日曜ダウンしていました…。


ではまた次回

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