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エルフの里の異変です17

 モンスターたちを殲滅していたその奥にいた三面六臂のモンスター、阿修羅に向かって走りながら『一閃』で斬撃を飛ばす。周囲に浮かぶ肉の盾が急旋回して斬撃から阿修羅を守った。外側こそそこらにあるモンスターたちの死体を圧縮して取り込んでいるみたいだが、その内側には硬い何かがあるようで表面を切り裂くだけで破壊するところまではいかなかった。取り込んだゴーレムやガーゴイルの死体を圧縮して硬度を高めたりしているのかな?

 止められる前提だったので足を止めることなくそのまま走り続けていると阿修羅から弓が飛んでくる。展開していた『魔力盾』に防がれるとそのまま地面に落ちるのではなくそこで消え去った。遠くから見る限りでは『魔力矢』のようなスキルを使いつつ、弓を用いてその威力を高めているのかと思っていたががこうして近づいてみると背負った矢筒から矢を取り出していた。おそらく弓矢を無限に作り出すことができるタイプの魔道具なのだろう。

 弓矢を防いだ盾は1発では消えることはなかったが立て続けに放たれた追加の弓矢と相打ちの形で砕かれた。1枚消えたところですぐに次の盾があるから攻撃が届くということはないが、それなりの威力の矢を連射できるというのはなかなかに脅威だろう。


「『ダークネスランス』」


 背中の矢筒から次の矢を取り出すのを待つ理由もなく、『ダークネスランス』を操って大量の槍で阿修羅を襲う。周囲の肉の盾が高速で動き回り、時には複数の盾を貫かせて減衰させるようにしたり回転させて貫かれる途中でその行き先を地面へと曲げられたりして数を減らしていくがいくつかはその盾を躱して本体に迫る。


「セァ!」


 阿修羅の正面を向く顔が鋭く声を上げると、手にした剣と盾に光が灯った。何らかのエンチャントのようだ。迫りくる『ダークネスランス』に対して阿修羅はその剣と盾を使って軽々と防ぎだした。『ダークネスランス』を切り裂いて破壊している一方で盾の方は触れた槍が霧散している様子だった。魔法を無効化するようなエンチャントなんて考えたくはないがそうではない場合はもっと考えたくない。


「『アイスレーザー』『剣閃・十』『ダークハンマー』」


 考えたくない可能性を潰すためにも別のスキルで攻撃を仕掛けた。当然肉の盾が防ぎに来るので『アイスレーザー』を受けたそれを上から地面に叩きつけて『剣閃』の通り道を作る。阿修羅は十字のクロスした部分を正確に切り裂いて斬撃をかき消した。お返しとばかりに飛来する弓矢を『シールドバッシュ』で飛ばした盾で相殺し、すぐに次の盾を出す。

 阿修羅は先ほどのような弓の連射を仕掛けるのではなく、自身の周りに浮かべる肉の盾を1つ攻撃に回してきた。あれだけの塊が結構な速さで飛んでくると言うのはなかなかに怖いところはあるが『ダークネスハンマー』で地面に叩きつけて、そのまま叩き壊すべく追加の『ダークネスハンマー』で追い打ちをかけた。表面の死体は貫くことができたが、直接手でもって殴りつけたわけじゃないからか火力不足で中心の硬い部分は砕くまでは至らなかった。それでもヒビは入ったのでそのまま力をかけようとハンマーを操ろうとしたところで周りの肉を捨てて中心部分だけがするりと抜けだした。やはりガーゴイルやゴーレムの死体を固めて圧縮していたようで完全な球体というわけではなく、ヒビが入ったことでポロポロと破片を落としながらではあったが硬い部分の7割程度は残ってしまっただろう。


「『火炎壁』『フレイムスロアー』」


 再びあの肉の盾に利用されないように残された大量の死体の塊を焼き尽くす。本当は喰ってしまえば能力的にも一番いいんだろうがそこまでやっている余裕はないだろうし、その姿をあまり他人に見られるのも困る。『クエイク』の壁の向こうにいてくれればよかったのだがな。今更ここらを囲みなおしたところで数は少なくなっているが未だ残っているモンスターたちに壊されるか黄龍とともにモンスターを殲滅しきった彼らがまた壊すかもしれない。そうなれば今度は先ほどの比ではない苦労が発生するだろう。というか普通に俺の攻撃による巻き添えも含めて被害が大きそうだ。

 燃やし尽くした死体とは別で、まだまだあたりには死体が大量に転がっている。阿修羅がもつ杖が一際強く光りだし、多量の魔力が放出されると、中央の硬い部分だけになった塊に魔力が伸び、そこからあたりに転がっている死体に向かって鎖のような魔力が飛び出した。


「作らせないようにって」


 左右に束ねた『ダークネスチェーン』を飛ばして向こうの鎖が刺さった死体を根こそぎ数珠繋ぎにしていく。そのまま奥の地面に突き刺して向こうの鎖との引き合いが始まる。と言ってもこちらにはまともにその引き合いに応じるつもりはなかった。

 弓で牽制しながら斬撃で鎖を断とうとしてくるが、周りの盾を『シールドバッシュ』で飛ばしてそれを防ぐ。そうしながら俺は『獣化』で肉体を変身させ、大きく口を開けてガブリと空を噛む。


「『ファングショット』」


 死体の引き合いをしている球体の上下に半透明な牙が現れてそのまま球体に噛みついた。バリバリと魔力を放って抵抗しようとする球体だったがそのまま俺の『ファングショット』が抵抗に打ち勝ち、硬く圧縮されていた球体を噛み砕いた。

 集まっていた魔力が霧散して動きの止まった阿修羅をよそに、俺は『ダークネスチェーン』後ろに回して引っかかった物もあわせて辺りの死体を遠ざけた。そして先に凍らせて地面に落としていた塊のところへ急いで『鬼の一撃』でその中心を殴り砕く。これで周りに見えるこの盾はあと2つだ。


 数が減ったことでその隙も狙いやすくなったことで改めて懸念事項を解消すべく、塊を『ダークハンド』で抑え込みながら『サンダーレーザー』と『ダークランス』を放った。

 肉の盾を立て続けに失った上に残りも『ダークハンド』の数の暴力に抑え込まれた阿修羅は、素早い身のこなしでレーザーを躱しつつ再び光を放つ盾と剣で向かってくる『ダークランス』を消し飛ばした。ダメ元で追撃として放つ『ダークボール』と『サンダーボール』も同様に方や躱されて方やかき消される。嫌な方向で予想は当たってしまったらしいな。


「光属性、いや聖属性か? 接近戦はまずそうだな」


 盾と剣に込められた魔力、それに危機感を覚えながらどう対処すればよいか思考を巡らせた。


どうもコクトーです。


『刈谷鳴』

職業

『最大

 ビギナー(10) 格闘家(50) 狙撃手(50)

 盗賊  (50) 剣士 (50) 戦士 (50)

 魔法使い(50) 鬼人 (20) 武闘家(60)

 冒険者 (99) 狙撃主(70) 獣人 (20)

 狂人  (50) 魔術師(60) 薬剤師(60)

 神官  (50) 剣闘士(60) 重戦士(70)

 龍人  (20) 死龍人(20) ローグ(70)

 魔導士 (90)

有効職業

 聖魔??の勇者Lv23/?? 精霊使いLv32/40

 舞闘家 Lv69/70   大鬼人 Lv24/40

 上級獣人Lv17/30   魔人  Lv14/20 

 探究者 Lv34/99   狙撃王 Lv7/90

 上級薬師Lv4/80    上級龍人Lv1/30

 死霊術師Lv1/100

非有効職業

 アーマーナイトLv1/99 剣闘騎士Lv1/99

 呪術師 Lv1/80    死龍王Lv1/30

 盗賊王Lv1/100    大魔導士Lv1/100』

先週は投稿できずすみませんでした。ドラクエも出るしその前にポケモンいろいろやり残してるしで気がついたら夜でした…


ではまた次回

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