表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
494/593

エルフの里の異変です12


 配布場所に向かい、そこで剣を二振りと長めの棒。治療用として配っている布や薬などを一式と携帯栄養食を一人分もらい、そのまま配布場所のテントを後にした。

 剣は既製品でとにかく大量に用意するための物だという話は指揮官のエルフだけではなく配布場所で物品管理をしていたエルフも話していた。しかし、それでも店売りの品というだけあって俺のアイテムボックスに保管されていたようなモンスターからの戦利品と比べると十分すぎるほど立派な物だと言えた。さすがに『ダークネスソード』には耐えられそうにないが、軽い戦闘であれば『ダークソード』を付加した上でしばらくは戦えそうだ。一緒にもらった棒はたまたまテントの中で見つけた、用意していた槍の穂先が取れてしまったものらしいが、単純に長柄の武器として扱うのであれば問題はない。魔法が使えない状態とかで敵と距離をとるとか、味方に襲い掛かろうとするモンスターへの牽制にはなるだろう。


 配布場所のテントを出た俺はそのまま指揮官が走っていった連絡室の方に向かった。指揮官が入っていってから数人のエルフと冒険者がセットで戦場だった荒野に向かっていくのが見えたが、まだこちらに向かってくる者は見ていない。次の行き先は決まっていないとみるべきかな。



 連絡室の入り口に立つエルフにこちらの準備は済んだ旨を伝えて、近くの倒木に腰かけて先ほどもらった携帯栄養食をかじる。森に生きるエルフの軍隊に正式配備されるものだからだろうか蜂蜜風味に味付けされているが、戦場での栄養摂取を第一に考えられて作られた高カロリーバーともとれる物だけに正直おいしいとはいえなかった。おそらく初めてといっていいほどの出番となった『蜂蜜目利き』によって風味つけに使われた蜂蜜の良しあしまで理解できるものの、今それが必要かと言われればいらないと即答できる。これではこのスキルの元となった懐かしのハニーベアたちも浮かばれないな。


 食べると言うよりはかっ込むように携帯栄養食を食べきり、血の赤色が付いたままだったゴーグルを洗う。幸い完全に沁み込んで固まりきる前だったのか、それともこのゴーグルの不思議パワーなのかはわからないが、浮かべた『アクアボール』に突っ込んで軽くこするだけで元通りになった。

 初めて見た時には何も見えていなかったこのゴーグルも今となっては効果が見えるようになっていた。その名も聖魔??のゴーグルだ。

 今も主武装として絶賛活躍中の豊??地のガントレット、そして俺の油断からただの布切れになってしまった風?空?のマント。これらは言うなれば他の誰かのために作られた装備だった。しかしこのゴーグルは俺の聖魔??の勇者のために作られた物だろう。その効果が俺に合っているかどうかはまた別な話ではあるが。

 聖魔??のゴーグルの効果は単純で、防具として頭部に装備している時に限り壊れない。それだけだ。

頭部に装備といっても、必ずしもちゃんとゴーグルとして目につける必要はなく、普段のように頭につけていたり首にかけているのも装備していると判定されているようだった。まあそれで首を攻撃から完全に防ぐようなことができるかと言われれば難しいが、魔法では攻撃を受けないがそれに付随した物理攻撃で目を潰されてしまう危険性もある。それを防ぐことができるというのは大きい。まあ常に目を覆うようにつけたままにしておくのは邪魔で邪魔で仕方ないから基本的には首や頭にかけているのだがそれは気にしないことにしよう。


 思っていたよりも早く洗い終わったこともあり、先ほどの久しぶりのレベルアップによって手に入れたり強化されたスキルを確認していると連絡室から男が出てきて先ほど言伝を頼んだエルフとの会話の後こちらにやってきた。


「『マツノキ』のメイさんですね。本部と話が終わりましたのですみませんがこちらに」


「わかりました。準備は終わってますのですぐに」


 俺はすぐに連絡室の中に入ると数人が水晶のような魔道具を使って方々と連絡を取りながら情報を取りまとめ、その情報を共有していく。開いている水晶がちらほらとあるところを見るとここの戦闘が終了したことを受け、他の戦場へ人手を送っているのかもしれない。そもそもがここで俺をここに送り込むことが決まったことでエンシェントエルフ様の指示で人手は少なくしていたはず。物資もそれに合わせて減らすと言うのが全ては間に合わなかった可能性もありそうだ。


「メイ殿、すまないが中央の戦場へ向かってほしい。西部への戦力の集中もあってそちらは押し返しているそうだが中央は一部押され気味の箇所がある。比較的若い指揮官が任されたところのようでな。すまないが力になってあげてほしい」


「了解です。移動次第戦場に向かえばいいですか?」


「いや、一度そこの指揮官のところへ向かってくれ。おそらく現状の共有と、戦場の行き先の詳しい指示が出るだろう。そこへ転移させるための魔法使いには準備をしてもらっている」


「たしかに、間違って何とかなっているあたりに向かっても無駄になるか。ここの戦場の警戒はお任せしてもいいですよね?」


「もちろんだ。最低限だけ残して動ける者は別の戦場に援軍として行ってもらうことにはなるだろうがな。転移の使えるモンスターは倒してくれたのだろう? いや、転移を使わされていただろう魔法使いだったか……。いずれにせよ敵も追加でここに戦力を送ってくる可能性は否定できないがおかげさまで負傷者も死傷者も少なく済んでいる。なんとか防衛するさ」


 とんと自分の胸を叩きながら任せろと言う指揮官のエルフの言葉に自然と周りもうなずいているのが視界に映った。そして準備ができたという転移魔法使いと共に俺は次なる戦場へ転移した。

どうもコクトーです。


『刈谷鳴』

職業

『最大

 ビギナー(10) 格闘家(50) 狙撃手(50)

 盗賊  (50) 剣士 (50) 戦士 (50)

 魔法使い(50) 鬼人 (20) 武闘家(60)

 冒険者 (99) 狙撃主(70) 獣人 (20)

 狂人  (50) 魔術師(60) 薬剤師(60)

 神官  (50) 剣闘士(60) 重戦士(70)

 龍人  (20) 死龍人(20) ローグ(70)

 魔導士 (90)

有効職業

 聖魔??の勇者Lv23/?? 精霊使いLv32/40

 舞闘家 Lv69/70   大鬼人 Lv24/40

 上級獣人Lv17/30   魔人  Lv14/20 

 探究者 Lv34/99   狙撃王 Lv7/90

 上級薬師Lv4/80    上級龍人Lv1/30

 死霊術師Lv1/100

非有効職業

 アーマーナイトLv1/99 剣闘騎士Lv1/99

 呪術師 Lv1/80    死龍王Lv1/30

 盗賊王Lv1/100    大魔導士Lv1/100』

先週はすみませんでした。昼寝がガチ寝になってしまいまして…


今年の日本シリーズはオリックスが勝ち取りましたね。オリックスファンの皆様おめでとうございます!来年こそは我らがタイガースが…


ではまた次回

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ