エルフの里の異変です8
残った16体のゴーレムたちの中でも厄介なのはやはり2体のオリハルコンゴーレムだろう。他の2種のゴーレムは魔鋼ゴーレムは魔法への抵抗力という点が強みではあるが火力を上げて物理で殴るのであれば厄介度はそれほどでもない。まあ改造されていないことが前提ではあるが。
『鬼の一撃・付与』をかけて手近な魔鋼ゴーレムにグラナイトゴーレムの破片を叩き込む。魔鋼の方が硬かったのか破片にヒビでも入っていたのかあっさりと砕けてしまった。思うように跳ばなかったこともあってすぐに拳で追い打ちをかけ、他のゴーレムを巻き込むように力任せに殴り飛ばす。どたどたと近づいてきていた後ろの魔鋼ゴーレムにぶつけたがすぐ後ろにいた他のゴーレムに支えられて堪えられてしまう。そうしているうちにすぐ次のゴーレムが迫ってきた。
「『マジックハンマー・ダーク』『鬼の一撃・付与』」
『空蹴り』で飛び上がり、グラナイトゴーレムの頭に『マジックハンマー・ダーク』を叩きつけてその頭を砕く。ゴーレムであるためにそれで止まるようなことはないから追撃に『黒槍の雨』を残し、その体を足場にして別のゴーレムのもとへ向かう。俺の攻撃に合わせて組んだ両腕を叩きつけようとする魔鋼ゴーレムを『空蹴り』で加速して攻撃の前に懐へ入り込む。多少ずれようが問題ないと言うように腕を叩きつけてくるゴーレムの足元をくぐって、抜ける際にその足をハンマーで殴り折る。当然支えを失ったゴーレムの巨体が倒れてくるので躱してその胴体を思い切りハンマーでたたき砕く。力任せの一撃で魔鋼とハンマーが同時に砕けたが、これだけダメージがあれば魔鋼ゴーレムなら倒すこともできる。
俺は邪魔にならないように今倒した魔鋼ゴーレムをアイテムボックスにしまって、既に射程範囲にまで入ってきていた別の魔鋼ゴーレムの拳を『不動明王』で受け止めた。そのままその腕を掴んで反対側から挟み込みに来ていた2体のグラナイトゴーレムを弾き飛ばす。ハンマーが砕けたからまた作らなければならないが、とりあえずは代用品としてこの魔鋼ゴーレムを武器にしよう。
『強鬼化』による強化と『パワーエンチャント』の重ね掛けによる筋力があってこそできる芸当だが、そもそも一般的な形のゴーレムは武器にするのは向いていない。いや、そもそも敵をそのまま武器にするのはどうなんだという話ではあるんだが、しっかりと片手で握ることができるような形状でもなく、両手の握力で掴んでいるだけの状態で、手が滑ってしまったらこの巨体がすっぽ抜けるわけだ。真上に飛ばそうものならそれは俺にとっての脅威でしかない。そして何よりもまだこいつが生きているということが大きかった。
ピー
武器にしてから2体のグラナイトゴーレムを砕き、3体の魔鋼ゴーレムを倒してアイテムボックスの肥しにしたあたりで当たりに無機質な機械音が響いた。手にした魔鋼ゴーレムは同じ魔鋼ゴーレムを倒すのに叩きつけすぎたからかぼこぼこになり足も頭も取れて腕がもげるのも時間の問題かと思っていた時に聞こえてきたその音は気づくのが遅れたがこの魔鋼ゴーレムの胴あたりから聞こえていた。
ドォォオオオン!
気づいて手を離したとほぼ同時に魔鋼ゴーレムが爆発した。爆発そのものは『強鬼化』の肉体が勝ったが、爆風で弾き飛ばされた魔鋼ゴーレムの破片がその肉体に突き刺さり、体そのものを吹き飛ばす。離れようと若干後ろに体重が乗っていたせいもあってかあっさりと飛ばされた俺は頭から後方にいたグラナイトゴーレムに突っ込んだ。貫通するとまではいかなかったが頭から血が滴り視界を狭める。
『再生』で傷が塞がるまでの応急処置として首にかけたままだったゴーグルで視界を保護した。既に目に入ってしまった血によって若干視界が赤く染まったままではあるが『アクア』とかで洗っているような隙を与えてくれるほど甘くもない。
幸いと言うべきか、俺が突っ込んだグラナイトゴーレムは途中で加えたダメージもあって俺が穿った体半分によって倒れていた。だからこそ自分の体に突っ込んできたような無防備な敵を掴んで逃げないようにすることも追い打ちに攻撃を加えられることもなかったが他のゴーレムたちはそういうわけにもいかない。始めは20体いたゴーレムも既に半分以上死に、グラナイトゴーレムに至っては1体のみしか残っていない。そんな状態になって、これまで傍観を続けていたオリハルコンゴーレム、そしてヒトを呑み込んだ特異ゴーレムが動きだした。
どうもコクトーです。
『刈谷鳴』
職業
『最大
ビギナー(10) 格闘家(50) 狙撃手(50)
盗賊 (50) 剣士 (50) 戦士 (50)
魔法使い(50) 鬼人 (20) 武闘家(60)
冒険者 (99) 狙撃主(70) 獣人 (20)
狂人 (50) 魔術師(60) 薬剤師(60)
神官 (50) 剣闘士(60) 重戦士(70)
龍人 (20) 死龍人(20)
有効職業
聖魔??の勇者Lv20/?? ローグ Lv64/70
精霊使いLv32/40 舞闘家 Lv59/70
大鬼人 Lv20/40 上級獣人Lv15/30
魔導士 Lv81/90 魔人 Lv12/20
探究者 Lv31/99 狙撃王 Lv1/90
上級薬師Lv1/80
非有効職業
呪術師 Lv1/80 死霊術師Lv1/100
アーマーナイトLv1/99 剣闘騎士Lv1/99
上級龍人Lv1/30 死龍王Lv1/30 』
先週はすみませんでした。平日に頑張る分かわからないですが体調崩してまずい。
それにしても台風がやばいですね。うちはまだ遠いはずなんですが1日中風がやばかったです。アミドガキレイニナルナー。
しかし気圧や天気が不安定だと体調がよりやばいんじゃー
ではまた次回




