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エルフの里の異変です6


 集まってきたワイバーンとドラゴンたちをまとめて仕留めるべく『死龍のブレス』を使い、その背後にいたモンスターたちもまとめて消し飛ばすことができた。一時的にモンスターたちがいない空白地帯が出来上がり、背後に控えていたらしい見たことのないゴーレムたちの姿が見えた。他の種類のゴーレムたちが普通に中盤辺りにいたことを考えるとあれが真の主力なのかもしれない。

 前線の一角を担っていたモンスターたちがまとめて消し飛んだ光景を見て、それまでまっすぐに俺に向かってきていたモンスターたちの一部がその足を止めた。足を止めなかった他のモンスターに小突かれたり追突されて再び動き出すがその足取りは先ほどまでよりも遅いように見える。


 すぐに近くの大型モンスターたちがその空白地帯を埋めに動いたためにそこまでしっかりとは見えなかったが、その範囲だけで7体はいる。単純に範囲重視の攻撃だったからそれまでのモンスターを消し飛ばしたことで射程が短くなったブレスがあそこまで届かなかっただけかもしれないが見た目的には無傷で耐えられたというのであればどう対処したものか。

 消し飛ばした中央にモンスターが寄ってきたことで戦線の幅が少しだけ狭まった。俺としては守りやすくなって助かったとも言えるがその奥にいるやつらが動き出す前に少しでも減らすべきだと判断し、『ダークランス』を『ダークネスランス』に切り替えた。さすがにこれだけ離れてしまえば間違っても味方が射線上に入ることはない。何かの勘違いで援軍として敵と戦いに来たみたいなことがあるとわからないが、この地に追加の援軍が来ることはないはずだし、背後の兵士たちがやってきたらその時は力づくで後ろに行ってもらおう。


 牽制とメイン火力を両立している『ダークランス』を『ダークネスランス』に切り替えたことで魔力の消費は一気に増したが、1本1本の威力は大幅に上昇し、『ダークランス』の攻撃を躱すのではなく様々な方法で防御して耐えきる方法で攻略していたやつらがその命を散らし始めた。制御しきることはできないから地面に突き刺さるなどの無駄槍が結構な数出ているが、それでも十分すぎるほどに敵を殲滅し始めた。

 足取りの遅くなったモンスターたちも魔法が切り替わったことによる危機感からかその動きが元に戻った。どこか血走ったような目でこちらに向かってくる。しかしその機敏さとは裏腹にその動きはそれまでの洗練さがなくなっており、碌に制御されていない『ダークネスランス』に次々と貫かれてその数が減っていく。

 次々と向かってくるやつらを仕留め続けた結果、ついに足の速いモンスターは底をついたようで、これまであまり動いてこなかったやつらもこちらに向けて動き出していた。数はそれぞれ1体か2体と少ないがキングサーペントやオークキングなどのキングクラスのモンスターも混じっているあたりもう後がないという感じなのだろう。まだまだ動く気配のない最奥にいるモンスターたちはまだまだ配下のモンスターがいるということだろうか。


 キングクラスのモンスターすらも動き出した敵の軍勢に対して攻勢を強めていく中で、足の速いモンスターが来なくなったことでできた隙に、ドラゴンが突撃してきた時に当たりをつけていたこの軍勢の首謀者がいるだろう方角を向いてブレスを溜め始めた。『ダークネスランス』の制御がそれまで以上に雑になるが仕方ない。

 俺のブレスの溜めにいち早く気が付いたのは同じくブレスを使う最後に残ったドラゴンだった。


「クォオオオ!」


 これまでとは明らかに違うドラゴンの甲高い声をきかっけに、俺に向かって槍や石が投げつけられる。魔力の高まりから魔法を唱えているのもいそうだが俺のブレスには間に合わない。


「『死龍のブレス』」


 今度は収束させた『死龍のブレス』がまたしても直線状のモンスターを消し飛ばす。近くまで迫ってきていたキングサーペントや周りにいたモンスターたちがクエイクを使って壁を作り出したり自身の肉体を壁にして防ごうとする。さすがに上位種だらけで、先ほどとは異なり意識して防ぎに来ているからか収束させた『死龍のブレス』であっても一番奥のゴーレムたちまで届かせることはできず、表面に炎を纏いながら体を丸めて何かを守るドラゴンの肉体を半ばまで削ったところで止まってしまった。

 ブレスが通った跡には貫通して穴の開いた土の壁や文字通りの肉の壁が残る。すぐに左右からモンスターがやってきて隙間を埋めに来るが数がだいぶ減ってきているからかその動きも遅い。


「『雷纏』集束『サンダーレーザー』」


 左右から向かってくるモンスターたちを狙い撃つ。『ダークネスランス』での牽制は数を減らし、その分威力を高めた『サンダーレーザー』で一撃で確実にモンスターたちを仕留めていく。こうでもしなければ上位種ばかりとなっているモンスターを近寄らせずに仕留めるのには時間がかかる。遠距離攻撃で牽制はしてくるがこうして生まれた隙間を埋めることを優先して動いてくるような狙いたい放題な場面は少ない。この絶好のチャンスに少しでも俺の手が届きにくいこの戦場の端の方からモンスターを中央に引き込むのだ。


 スピードが速く威力も高い『サンダーレーザー』を集束させて撃つことで敵の殲滅を続ける中で、先ほどの『死龍のブレス』でその体を削った最後のドラゴン。そのドラゴンの死体に守られた何かを仕留めるために『鬼の一撃・付与』を纏わせて『ブレイクショット』を飛ばす。まずはそのドラゴンの守りを崩し、その奥の何かをはっきりとさせたい。


「もう一発!」


 最初の1発は地面の下から飛び上がって間に入り込んできたアリゲーター系のモンスターに体で防がれた。そのまま力でドラゴンにまでぶち当てたが弾き飛ばすところまでは行かず、追加の1発を放つ。今度も間に入ろうとするモンスターが現れるが1発目の時のように巨体ではなく勢いを減衰させることはできなかった。

 どん、と鈍い音を響かせながら間に入ったモンスターともどもドラゴンを弾き飛ばす。背後にいたゴーレムたちを飛び越えて地面に落ちる。ドラゴンの死体に隠れていた何かがその姿を見せた。


「……人?」


 すぐに他のモンスターがやってきて隠れてしまったがそこにいたのは間違いなく人だった。

 ただし、何かのゴーレムの胸部に四肢を拘束され、明らかに正気を失い、異常な表情を浮かべていた。



どうもコクトーです。


『刈谷鳴』

職業

『最大

 ビギナー(10) 格闘家(50) 狙撃手(50)

 盗賊  (50) 剣士 (50) 戦士 (50)

 魔法使い(50) 鬼人 (20) 武闘家(60)

 冒険者 (99) 狙撃主(70) 獣人 (20)

 狂人  (50) 魔術師(60) 薬剤師(60)

 神官  (50) 剣闘士(60) 重戦士(70)

 龍人  (20) 死龍人(20)

有効職業

 聖魔??の勇者Lv20/?? ローグ Lv64/70

 精霊使いLv32/40   舞闘家 Lv59/70

 大鬼人 Lv20/40   上級獣人Lv15/30

 魔導士 Lv81/90    魔人  Lv12/20 

 探究者 Lv31/99   狙撃王 Lv1/90

 上級薬師Lv1/80

非有効職業

 呪術師 Lv1/80    死霊術師Lv1/100

 アーマーナイトLv1/99 剣闘騎士Lv1/99

 上級龍人Lv1/30    死龍王Lv1/30 』

なんとか間に合いましたー。

阪神がコロナ禍から復活してきて試合が楽しいです。大山選手最高!


ではまた次回

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