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エルフの里の異変です2

 冒険者ギルドに向かえと言われた俺は許可を得て先にエルメラさんのところに向かった。

 里長のところでは武器を取りに行くと言ったものの、実際にはその意図はなかった。と言うのも。そもそもまだステュラの後継とも言うべき武器はできていない。先日追加で献上した研究のための素材も使い果たしてようやく作成工程が確定したらしい。設計図の解読自体は既に終わっていたそうだが、判明したその方法がどうやっても再現できずに苦戦していたと言っていた。俺としては一日でも早く制作に取り掛かってほしい思いはあるが、中途半端な状態で手を出して失敗しましたなんてことになれば目も当てられない。もう追加できる素材はないのだから。


「エルメラさん、いますか?」


 工房に向かう道中、騎士たちに率いられて避難を始めている住民を見かけた。エルメラさんももしかしたら既に避難した後かもしれないと思い入る前にノックして声をかける。さすがに出てはこなかったが、すぐに「いるよー」と声が返ってきた。


「入りますね」


 まだいたことに少し安堵しつつ、扉をあけて工房の中に入った。


「チェストォオオオオ!」


 入った途端、叫び声と共に上から斧が降ってきた。すぐに『全方位結果』を使ってその凶刃を防ぐ。


「おや、メイくん本人だったか。これは失敬」


 声でわかっていたことではあるが、斧を振り下ろしてきた犯人はエルメラさんだった。結界を思い切り打ちつけたことで衝撃が手に行ってしまったのか斧をその場に落として手をぴくぴくと震えさせながら、何事もなかったかのように話す。しかしその目尻には涙をこらえているのが見えていた。


「訳ありで他の住民は避難を始めているみたいですがエルメラさんはこのままこちらに?」


「まあここはかなり頑丈に作ってあるし、下手に留守にして火事場泥棒なんかされるとまずい代物もたくさんあるから。素材にしてもそうだし、ちゃんと封印してあるけど呪いのアイテムもいくつかある。トラップもあるしそんな簡単に盗みに入れるような作りはしてないけど念のために私はここに残る予定だよ。一応騎士団なんかにも説明してあるから大丈夫。余裕があれば様子を見に来てくれるさ」


「物は相談なんですが、俺としても武器の製作の目途がようやくたったわけですから、少しでも危害が及ぶ可能性は減らしたいんですよ」


「ふむふむ、と言うと、さっきの結界をここにも張ってくれるってことかな? それはありがたいけど魔力とかは大丈夫なの? 言っておくけど私そんなに魔力多くないよ? 私の魔力で起動するようなタイプは無理だかんね?」


「いや、あの結界は俺を中心にしか展開できないので。あんまり長居はできないので単刀直入に言うと、ゼルセを守りとして置いていきます。鱗や血なんかの素材を獲ろうとかは禁止しますが守りに役立ててやってください」


 言うだけ言って、俺はゼルセをその場に呼び出してエルメラさんの護衛を任せる。俺は暴れられないのかとでも言いたげな不満そうな表情を浮かべたが諦めてもらおう。今いる従魔たちの中でまともに護衛を任せられるようなのはゼルセだけなのだ。カルアやアンナがいれば実績もあるし即決だったんだがヒメと黄龍とゼルセとなるとさすがにゼルセになってしまう。別に黄龍だとエルメラさんに言いくるめられてしまいそうとかそんなことは思っていない。思っていないったら思っていない。


 俺も戦場で暴れたいと言いたげな未練たらしいゼルセの視線と、本人? 本鬼? の許可さえ得れば素材もらっていい? とでも言いたげなエルメラさんの媚びるような視線を背中に感じながら、俺はエルメラさんの工房を後にし、冒険者ギルドへと急いだ。




 『スピードエンチャント』をかけて、遮蔽物のない空をあたりの建物の屋根を足場に『空蹴り』で移動し、冒険者ギルドまでやってきた。入口でキョロキョロと様子を伺う職員さんの近くに空から失礼する。


「変なところからすみません。里長からギルドに向かうように指示を受けたのですが」


「うひゃあ!? てきしゅ、敵襲ぅぅぅうううう、う??」


「落ち着いてください。敵じゃないです。里長からギルドに行くようにと指示を受けた冒険者です」


「あ、ああ、あああ? ああ、すみません。ギルドカードを」


「はい」


 空から現れたせいで敵かと思われつつも冷静さを取り戻してくれた職員さんにギルドカードを渡す。


「……はい。確認しました。既に先行部隊として向かっていただく方は集まっていますので奥にいらしてください」


「わかりました」


 俺は職員さんの後に続いてギルドの中を進んでいく。

 まともに依頼を受けているわけでもなく、ここでの知名度は皆無であるからか、前線に向かわずに里での待機となった冒険者たちからあいつ誰だ? と言うような視線を浴びながらギルドの奥の部屋に行くと、10人ほどの見覚えのある集団がいた。


「ああ、君だったか。我々と『コウテツ』、それにあと1人エンシェントエルフ様から直接指定を受けた冒険者がいると聞いていたが納得だ」


「お待たせして申し訳ない」


 奥の部屋で待機していたのは想像していた通り『金の軍団』の第三パーティの面々だった。その特徴的な見た目から誰が『金の軍団』かは明らかだが、残りの数人はクリステラ卿の言葉にあった『コウテツ』というパーティのメンバーなのだろう。


「随分とそちらのリーダーさんは買っているみたいだけど紹介していただけます? 時間がないのは承知していますが同じ戦場で戦うことになりますし名前くらいは知っておいていいでしょう?」


「ああ、彼は『マツノキ』のメイだ。と言っても私も先日知っただけだが」


「初めまして」


「初めまして。こちらは『コウテツ』のガンテツです。うちも全員参加と言うわけじゃないけどそちらも1人だけの参加なんですね。他のメンバーは戦場で合流?」


「いえ、訳あって一人でこの地にいまして。他のメンバーはこの戦いには参加しないかと」


「少なくとも私と一騎打ちで勝てる実力者だ。戦場では頼りにしている」


「へえ! それだけ聞いたらうちじゃ敵いそうにないね。今後ともぜひともよいお付き合いを」


「普段活動しているのはこの国じゃないのでどこまでかかわりがもてるかはわかりませんがよろしく」


 ガンテツさんと握手をかわしていると部屋にギルドマスターが入ってきた。

どうもコクトーです。


『刈谷鳴』

職業

『最大

 ビギナー(10) 格闘家(50) 狙撃手(50)

 盗賊  (50) 剣士 (50) 戦士 (50)

 魔法使い(50) 鬼人 (20) 武闘家(60)

 冒険者 (99) 狙撃主(70) 獣人 (20)

 狂人  (50) 魔術師(60) 薬剤師(60)

 神官  (50) 剣闘士(60) 重戦士(70)

 龍人  (20) 死龍人(20)

有効職業

 聖魔??の勇者Lv20/?? ローグ Lv64/70

 精霊使いLv32/40   舞闘家 Lv59/70

 大鬼人 Lv20/40   上級獣人Lv15/30

 魔導士 Lv81/90    魔人  Lv12/20 

 探究者 Lv31/99   狙撃王 Lv1/90

 上級薬師Lv1/80

非有効職業

 呪術師 Lv1/80    死霊術師Lv1/100

 アーマーナイトLv1/99 剣闘騎士Lv1/99

 上級龍人Lv1/30    死龍王Lv1/30 』

珍しく(謝)普通に週一更新です。

安倍元首相がお亡くなりになりましたね。ご冥福をお祈りいたします。

安倍さんのジューシーですねしか言わない食レポ(?)が何気に好きでした。


ではまた次回

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