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エンシェントエルフの試練です6


 現れたエレメントマスターの姿は半透明なマネキンと言うのが一番合っているだろうか。顔に当たる部分はあれどパーツはなく、表情から相手の状態を量ることはできないな。

 攻撃に備えて『スピードエンチャント』と『パワーエンチャント』をかけなおしていると、エレメントマスターがスライムのような液体状の体をゆらゆらと揺らしながら、ゆったりとした動きでこちらに腕を向けた。


「いや属性違うじゃねえか」


 エレメントマスターの突き出した腕の先から10本のダークランスが飛び出した。てっきり火水風土の誕生するにあたって吸収した4体の上級精霊の技を威力や精度を高めて使ってくると思っていただけに意表を突かれたがただのダークランスであれば恐れることはない。


「『ダークチェーン』」


 影から鎖を伸ばして飛んできた槍をまとめて締め上げた。そしてそのまままとめてあさっての方向に飛ばす。そしてお返しとして同じく『ダークランス』を放った。

 俺の放った『ダークランス』は一切躱す気配のないエレメントマスターの体を貫いたが液状の体に槍では効果もなく貫いた勢いのままその後ろの壁を削るだけで終わってしまった。効果のある攻撃がないか調べるために液状だからという理由から『アイスレーザー』を数本集束させて放つ。すると今度は反応を見せ、レーザーに対して火炎放射器のように炎を放って防いできた。

 『アイスレーザー』の攻撃が止まってもエレメントマスターの炎は止まることなく、そのままこちらに向かってきた。


『スキル:フレイムスロアーLv1を習得しました。 』


 『魔力盾』で防ぎながら一部をあえて逃して『死龍装甲』を纏った腕で受ける。俺の『火吸収』のレベルで足りていたようでダメージもなく、すぐに喰らう瞳によって吸収されて、久しぶりの新スキルに変わった。普段から使っている『ファイア』や『バーストショット』は単発の攻撃だから連射することによって多数の敵に対しても攻撃を可能にしているが、これがあれば広範囲を薙ぎ払ったりするのに便利そうだ。一番近いのは『ブレス』何だろうが、『ブレス』はその特性上息が続く限りしか撃つことができないから代替手段を用意できたと思えばいいか。まあそこまで長時間撃つ必要があるような時には『死龍のブレス』や大量の『ダークランス』をばらまいたりするかなとも思わなくもないがレベルアップを含めても久しぶりのスキルということもあって自然とテンションが高くなってしまう。


 スキルを覚えられたならこれ以上この炎を受けている必要はないから『シールドバッシュ』で炎を押し返してそのままエレメントマスターの斜線上からの離脱する。

 エレメントマスターはフレイムスロアーを止めないまま『シールドバッシュ』で向かってくる『魔力盾』を地面から突き出したトゲで跳ね上げた。魔力でできた盾たちはそのまま地面に落ちる前に消え去り、炎が俺が先ほどまでいた場所を通り過ぎる。頭の位置が変わったわけではないがこちらが炎をよけているのを理解しているらしいエレメントマスターが腕をこちらに向けた。するとその腕の動きに合わせて炎の噴出する方向がこちらにずれてくる。

 俺は炎を躱すように動きながらエレメントマスターに向かって走り出した。液体状の相手となると先ほどの『ダークランス』のような刺突系のスキルは効かないから使えないが、攻撃方法は他にもたくさんある。どれが通じてどれが通じないのか見極めていけばいい。


 エレメントマスターが突き出したもう片方の腕の先が水の鞭となり、その鞭が炎と反対側から横なぎで迫りくる。水の鞭を途中から『アイスレーザー』で凍らせると凍ったところから先がコントロールを失ってあらぬ方向へ吹っ飛んでいった。

 エレメントマスターが凍った部分よりも手前で切り離したのか短くなった水の鞭が上に上がってその先から同じように水の鞭が生えてきて俺に向かって振り下ろされた。今度は凍らせても意味がないと判断して鞭から身を守るために『バーストショット』で爆散させる。その間にも炎がすぐ近くまで迫ってきたのを見て水の鞭が消えた上空へ『空蹴り』で逃げる。そしてそのまま上に向きが変わってくる炎に追いつかれないように一気に距離を詰める。


「『サンダーブレス』」


 水の鞭を消して別の魔法を使おうとするエレメントマスターに向けて『サンダーブレス』を浴びせる。1秒程雷が直撃したかと思うと、先ほどのとげとは違い土の壁が地面からせりあがって俺のブレスを遮った。『クエイク』かと思ったがただ地面をせり上げただけではないようで、少し出力を上げてみてもその壁が砕ける気配がない。

 至近距離まで近づいた俺はブレスを止めて両腕に『鬼の一撃・付与』を行って壁を押し出すような形で殴りつけた。力づくで地面から切り離した壁はそのまま後ろにいるであろうエレメントマスターを背後の壁に押し付けた。もともと壁際にいたこともあり逃げきれなかったのだろうが、押し出した壁が当たる衝撃と共に少なくない量の液体がその陰から飛び出した。

 そのばらばらに飛び出した液体をすかさず『火炎壁』と覚えたばかりの『フレイムスロアー』で蒸発させた。目に見える範囲の液体をすべて蒸発させ、『火炎壁』を今度は衝撃で崩れた岩壁の位置に発生させる。しかし、それはすぐに爆発するように広がった大量の水で岩ごとかき消されてしまった。


 飛び散った岩の破片が当たらないように『全方位結界』を貼りながら距離をとると、サイズが半分ほどまで小さくなったエレメントマスターが再び人型を形作りながら隙間から出てきた。そして両腕をこちらに突き出し、再び炎を向けてきた。

 液体を完全に消し去ることがこいつに勝つため唯一の道と判断した俺は炎をよけることをやめて近づく前に大きく息を吸い込んだ。物理にしか効果をなさない俺の結界を素通りしたエレメントマスターのフレイムスロアーが俺を呑み込むが俺はお構いなしに『死龍のブレス』の威力を高めるためその場で『龍化』する。

 『火吸収』があっても感じていた暑さが心地いいぬるさへと変貌する中、あっという間に俺を呑み込んでいた炎の大きさを超える体躯へと変わり、エレメントマスターをその視界にとらえた。『死龍のブレス』で消し去ろうとした瞬間、全身を激痛が襲った。


『スキル:光刃Lv1を習得しました。 

 スキル:光刃が消滅しました。 』


 ダークランスを使った時点で警戒すべきだった、エレメントマスターの光属性の魔法だ。

 『龍化』して強化された肉体を関係ないとあざ笑うかのように内側からずたずたに切り裂くような痛みが全身を襲う。一秒でも早く終わらせるべく全力で『死龍のブレス』をおみまいした。


どうもコクトーです。


『刈谷鳴』

職業

『最大

 ビギナー(10) 格闘家(50) 狙撃手(50)

 盗賊  (50) 剣士 (50) 戦士 (50)

 魔法使い(50) 鬼人 (20) 武闘家(60)

 冒険者 (99) 狙撃主(70) 獣人 (20)

 狂人  (50) 魔術師(60) 薬剤師(60)

 神官  (50) 剣闘士(60) 重戦士(70)

 龍人  (20) 死龍人(20)

有効職業

 聖魔??の勇者Lv20/?? ローグ Lv64/70

 精霊使いLv32/40   舞闘家 Lv59/70

 大鬼人 Lv20/40   上級獣人Lv15/30

 魔導士 Lv81/90    魔人  Lv12/20 

 探究者 Lv31/99   狙撃王 Lv1/90

 上級薬師Lv1/80

非有効職業

 呪術師 Lv1/80    死霊術師Lv1/100

 アーマーナイトLv1/99 剣闘騎士Lv1/99

 上級龍人Lv1/30    死龍王Lv1/30 』

ああゴールデンウィークが終わってしまう…

久しぶりの制限のない(制限がないとは言っていない)ゴールデンウィークでしたね。

まあ自分は結局どこにもいかなかったんですが(メソラシ)


ではまた次回

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