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試練後の地上です6

 エルメラさんとともにエンシェントエルフ様の下へ向かうと、彼女は仕事中のようで机の上には数枚の書類が散乱としていた。


「おや、もう話は済んだのですね。少しそこで待っていなさい。すぐにキリをつけますから」


 部屋に入ってきた俺たちに顔を向けることなく、書類に向き合いながら話したエンシェントエルフ様の邪魔にならないように俺たちは壁際で待機することにした。



 5分と待たずに机の上に広がっていた書類をすべて片付けたエンシェントエルフ様は俺たちの目に触れないように書類をしまった。


「はい、もう結構ですよ。さすがにこのあたりの書類は見せるわけにはいきませんからね。特に村で生活しているエルメラ、あなたにはね」


「ははは、そりゃ村の運営なのか国の運営なのかはわかりませんがそんなふかーいところの機密書類なんか見てしまった暁には私みたいな一般ピーポーは即首じゃないですかー」


「ふふふ」


「いや何か言ってくださいよー。笑うだけって一番怖いじゃないですか!?」


「まあたとえ見てしまったとしても即首と言うわけではありませんよ。罰なしとはいきませんが」


「ですよねー」


「それで、契約は締結したんですか? 随分と叫んでいたようですが」


「ええ。依頼させてもらいました。かなり無茶な依頼をした自覚はありますが声聞こえていたんですね」


「あれだけ大声で叫ばれればね」


「ははは。邪魔してしまってすみません。少々興奮してしまいました」


「少々?」


「なにか?」


「いえ、なんでもないです。エンシェントエルフ様、その依頼が1ヶ月くらいかかるということなんですが、エルフの里って宿屋とかってありますかね?」


「すべての里にあるわけじゃないですが、だいたい外と交流のある所にはありますよ。ギルドはそうそうありませんが、エルメラがいた村にはあったはずですね」


「はい。私は冒険者じゃないので依頼する側でしたけど、何回か利用してますね。まあ必要な施設があるところを拠点に選んだというのも大きいですが」


「それならそこで宿屋を探します。依頼で支払う分は別にしても資金は無限にあるわけじゃないですから。1ヶ月くらいでどうにかなるほど余裕がないわけでもないですけど、俺だけの物じゃないから多少は稼がないと」


「先ほどから出ていくような前提で話していますが、私があの方の手掛かりを手放すとでも?」


「その話は試練を超えたらいいって言ってませんでした?」


「あの試練は守護龍様の課した試練でしょう? 私の試練はまた別ですよ。まあそこまで鬼畜なことはしないつもりですが、簡単にはクリアさせるつもりはないですよ。お楽しみに」


「いやー守護龍様とエンシェントエルフ様から続けて試練をいただくとか通常なら考えられない名誉ですね。そもそも守護龍様を直接目にできるのなんかほとんどありえませんし。私はもう二度とごめんですね」


「おや、あなたにも依頼を出す予定ですよ。話しませんでした? あなたに依頼を出すと」


「いやいやいやいや、今仕上げている依頼が終わったら1ヶ月は彼の依頼に集中たいので全部断りますよ! あんなのとてもじゃないですけど片手間にできる話じゃないですから。研究に研究を繰り返して試行錯誤しないとできませんから!」


「おや、そんなに難しい依頼をしたんですか? 無茶ぶりは私の専売特許なのに」


「何なんですかその嫌な専売勅許!」


「冗談ですけどね。聞きますが、危険なものではないですよね? 研究をしてもらうのは構いませんが、周りに被害のある恐れがある物であれば潰しますよ?」


 エンシェントエルフ様はそれまで浮かべていたいたずらっ子のような笑みを消し、一瞬で真剣な表情に変わった。しかし、エルメラさんもその圧を受けても一切ぶれることなく見つめ返した。


「依頼の内容は私からは公言しませんよ。それは鍛冶師としての私のルールです」


「それは言わなければ殺すと言われても?」


「死ぬのは嫌ですが、そこで漏らしてしまうようであれば、それは依頼元に殺されても一切の文句は言わないという宣言にもなりますね。まあそこで殺されてしまっては依頼を途中で放り投げることにもなりますし死なないように思い切り抵抗しますけどね。何をつかってでも」


 鍛冶師モードとでも呼ぶべきエルメラさんとエンシェントエルフ様の無言のにらみ合いが始まる。別にエンシェントエルフ様にならば話しても構わないと言うつもりが、そんな風に口を挟むような隙もない。


「はあ。守護龍様を前にして己の欲望ではなく小さな龍との約束を果たすことのできる人間(エルフ)ですからさすがに引きませんか。まあいいでしょう。冒険者が鍛冶師にする依頼など武器か防具の二択。呪術師ではないあなたが周りに害の出るような呪いの道具は作れないでしょうし保留にしますよ。ただし、出来上がったものを見せなさい。それを私から依頼を出すか否かの判断材料にします」


「依頼主に渡す時でいいですかね?」


「ええ。と言うわけでメイさん、その時は同行しますので」


「はい。わかりました」


 うなずく以外の選択肢などあるはずもなく、俺はエンシェントエルフ様の言葉に同意した。


「そうそう。それから、試練の内容ですが、1ヶ月の間、2日に1度ここで課す課題をこなせたらクリアとします。里長には話を通しておきますから、忘れないように。ただし、転移に使用する魔力はあなたが代替してくださいね。魔力不足で里長が倒れられても困りますから」


「魔力量には自身がありますから大丈夫です」


 口には出さないが、いざとなれば多少足りない分は『再生』によって回復する魔力をそのまま使って補えるだろうし、それによって他の回復系スキルが上がってくれれば万々歳だ。


「それでは宿屋を探さないといけませんのでこれで一旦失礼させていただきます。改めて、死ぬはずのところを助けていただき本当にありがとうございました」


 二人に向かって頭を下げ、俺はエルメラさんと共に指示に従ってエルフの里へ戻るため、転移陣の方へ向かった。

どうもコクトーです。


『刈谷鳴』

職業

『最大

 ビギナー(10) 格闘家(50) 狙撃手(50)

 盗賊  (50) 剣士 (50) 戦士 (50)

 魔法使い(50) 鬼人 (20) 武闘家(60)

 冒険者 (99) 狙撃主(70) 獣人 (20)

 狂人  (50) 魔術師(60) 薬剤師(60)

 神官  (50) 剣闘士(60) 重戦士(70)

 龍人  (20) 死龍人(20)

有効職業

 聖魔??の勇者Lv20/?? ローグ Lv64/70

 精霊使いLv32/40   舞闘家 Lv59/70

 大鬼人 Lv20/40   上級獣人Lv15/30

 魔導士 Lv81/90    魔人  Lv12/20 

 探究者 Lv31/99   狙撃王 Lv1/90

 上級薬師Lv1/80

非有効職業

 呪術師 Lv1/80    死霊術師Lv1/100

 アーマーナイトLv1/99 剣闘騎士Lv1/99

 上級龍人Lv1/30    死龍王Lv1/30 』

間に小話、ヒメで遊ぼうを挟んでいますが、かなり開いてしまいすみませんでした。

主にダイパリメイクで遊んでいたのが原因ではあるんですが、体調不良も重なりまして…

言い訳? はい、その通りですすみません。

とりあえず通信交換無しでゲットできるシンオウ図鑑のポケモンすべて捕まえるまで四天王に挑むのを禁止する謎の縛りをやってましたが、無事殿堂入りしました。あまいみつによってこないヘラクロスさんはマジで許しません。お前のために2日かかってんねんぞ…


ではまた次回

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