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初めての(?)野宿です

 俺たちは今のんびりと森の中を歩いていた。

 コロイドの町を出てまだ数時間しか経ってないがすでに日が暮れかけている。木々の葉の間から見える空はオレンジ色に変わっている。


「今日は野宿になりそうだな……」


 なんとなくそうつぶやいた俺に二人が続いた。


「そうだね。なら場所を決めて準備しないと」


「私は昔何度もしたことあるけど二人は野宿の経験は?」


「私はあるよ。だてにランクCやってないもん」


「俺はねえな。寝るにしてもその辺に結界張ってゴロンだったし」


「不用心ね。でも今日はテントで寝れるよ!」


「お前な、この人数が寝れるテント持ってるのか? それにあったとしても俺は離れて寝るからな」


「提案は却下されましたー。二人分くらいのスペースしかないテントだけどつめればいけるから」


「最悪二人が横になれれば私かマナがメイの上に寝ればいいし」


「それ俺が寝づらいんじゃな」


「そうだよね! じゃあ早速準備しないと」


 俺は最後までしゃべらせてもらえずに準備に取りかかることとなった。意地でも離れて寝てやろうか。結界をうまく使えばいけるはず……。

 そしてしばらくして夜営の準備が終わった。と言ってもテントをたててファイアで火を起こすだけ。木なんかは雨も降ってなかったし、森の中だからすぐ集まり、ついでに晩御飯も確保できた。ラフラビットだ。マナが見つけたらしく肉を持ってきた。なんでももりもりと草を食べてたんだとか。見たかったな……。

 薪をくべた火を囲みながら、切り出した丸太を椅子にして、晩御飯としてラフラビットの肉を食べ、少し今後のことを話していると、あたりも完全に暗くなっていたのでもう休もうということになった。


「さ、まずはメイが寝てね。それから私たちがどっち(横か上)か決めて寝るから」


「まてまてまてまて。だから俺は外ではなれて寝ると言ったろうが」


「えーそんなのつまんな……寂しいじゃんか。一緒に旅してる仲間なんだよ」


「そうだよメイ。その調子でこれからも自分だけ離れて寝ようとするつもり?」


「うっ、それ言われたらそうとしか言えないけど……」


 たしかにこのまま一人だけ離れて寝るのは仲間という観点で見たら壁を作っているようにも見える。今はまだ野宿だから金はかからないが、町の宿に泊まるとなると話は違ってくる。前回のコロイドの町では押し通されて一緒の部屋に泊まった……というか気づいたら同じ部屋で寝ていたが、俺の意識がはっきりしているならもう一部屋とって俺だけそっちの部屋で寝る。別に一人で寝るのが寂しいとかそういうのはないから問題はない。

 ただ、その分金がかかるのは否めない。金も今は俺とヒツギの分もマナが払っている現状だ。なんか申し訳ない。


「あ、俺は最初見張りやるから二人は寝ててくれ。見張りは絶対いるし、交代してやれば狭くもないから二人きりで寝れる。な?」


 俺としてはなかなかいい案だと思った。

 それを聞いた二人はさっと集まってひそひそと話し合いを始める。二人きりでといったのが効いてるようで賛成する流れに向かっているのが聞こえてきた。よしよし。


「決まりでいいか? なら早く寝た寝た。交代するときは起こすからそんときは頼むぞ」


「わかった。……メイと二人きり……」


「じゃあお願いね。……邪魔の入らない密室……」


 物騒なことが聞こえたが気のせいだ。そう思わないとやっていけない気がする。


「おやすみー」


 俺は二人をテントに押し入れて入り口を閉じる。そして丸太に腰掛けながら手元にあった木の枝をぽいっと火の中に入れる。パチパチと音を立てて燃え盛る火があったかくて眠気を誘ってくるが我慢して起きている。そして数分後、二人が完全に寝静まったであろう頃、俺はステータスを確認し始めた。

 オーク殲滅戦もとい、コロイドの町防衛戦ではおよそ300体近い数のオークを討伐した。マナのところも同じくらいで、それはヘレンさんのところも変わらなかったと聞いている。そしてヒツギのところには魔族が2人とガルギルグルのパーティ『クロウ』。情報を流してたやつららしいが、その魔族に殺されたんだとか。魔族も、2人のうち1人はただ来ただけで、もう1人を連れて帰っていった。倒しきれなかったどころかダメージも碌に入っていなかったと悔しそうに言っていたヒツギを見て、戦力アップは重要課題だと思った。今俺とヒツギのどっちが強いのかわからないけどね。

 それはともかくステータスだ。


『冒険者 Lv48/99

 格闘家 Lv48/50

 狙撃手 Lv37/50

 盗賊  Lv34/50

 剣士  Lv34/50

 武闘家 Lv30/60

 戦士  Lv31/50

 魔法使いLv38/50

 薬剤師 Lv33/60

 鬼人  Lv7/20

 ????の勇者Lv8/??

 狙撃主 Lv1/70

 獣人  Lv1/20

 狂人  Lv1/50 』


 狙い通りとはいかず、格闘家はレベルマックスにならなかった。あと2レベル足りない。防具屋のおっさんのところで得た『狂人』の職業レベルも若干怖いが上げてみたいと思っていたのにこれではあがらないではないか。ショックだ……。

 だが、スキルの方はなかなかだった。


『スキル ライトLv1 体術Lv2 分裂弾Lv2 ためるLv2 エアロLv3 鬼切 MP自動回復Lv1を習得しました

 条件 スキル『防御』『硬化』 職業『戦士Lv30』を達成しました。

 2つのスキルを統合します。

 スキル 堅硬防御Lv1を習得しました』


 オーク戦後に瞳に表示されたものだ。新たに覚えたスキルはそれほどないが、レベルの上がったスキルが多い。『分裂弾』は数が増えたし、『ためる』は時間が短くなった。どちらも今後使うであろうスキルだからありがたい。

 『ためる』は少しの間無防備になってしまうという弱点があり、強敵と戦うときに使う予定だがそれを待ってくれる奴はあんまりいないだろう。中には変身中に攻撃するのはいけないとか、パワーアップ中は見てるものだとか考えてるやつもいるかもしれないけど普通そんな大きな隙のがしたくないだろ。

 さらにスキルの統合。初めてのことだが、正直これが一番うれしかった。

 なぜかって? もちろんわけのわからなかったスキル『防御』が意味を持ったからだよ!

 堅硬防御いいじゃん! 鑑定を使って効果を確認してついにやけてしまった俺は悪くないはずだ。


『堅硬防御』……自身の防御力を常時5%アップする


 防御力アップだぜ! 俺の不安要素筆頭である防御力! ステータスの数値とかあるのか知らないから、というかあったところで見る手段がないから具体的にはわからないけど、%でのアップは大きい。今後も防御力上昇をもつモンスターを喰らう機会はあるに違いない。5アップでは文字通り5しか上がらないが、5%ならばもとが上がれば上がるほど上がっていく。まだレベル1というのもあるから今後どうにかしてこのスキルのレベルを上げられればパーセントが上がる可能性も捨てきれない。そうすればさらに上がる。もはや防御力減少など怖くない!! …………いや言いすぎました。怖いですハイ。

 ともかく、呪いを喰って下がってしまった防御力もある程度は上げられると思う。いやむしろマイナスなんかなくなってるかもしれない。うーん最高!

 とりあえず当分の目標はできた。


 ・防御力上昇をもつモンスターを狩りつくす。(不安はなくしたい)

 ・呪い装備を見つけたら積極的に呪いを喰らう。(デメリットもあるけどメリットでかいし)

 ・戦力アップ。(ヒツギの棺桶強化も含む)

 ・装備を整える。(いつまでも棍棒はちょっと……)

 ・ダンジョン攻略。(たくさんモンスターいるし強化にはいい気がする)

 ・向こうに帰る方法を探す(期待はしてないけど)

 ・ヒメをモフる(ヒメはかわいい)


 最後なんかおかしかったけどこんな感じだな。まあそんなに急ぐ必要もないのでのんびり行こう。

 こうしてステータスと火を眺めながら夜は更けていった。






 結局見張りは交代しなかった。まあ起きなかったんだししょうがないよねー。

どうもコクトーです


200万PVアクセス超えてました!

ありがとうございます!


『刈谷鳴』

職業

『冒険者 Lv48/99

 格闘家 Lv48/50

 狙撃手 Lv37/50

 盗賊  Lv34/50

 剣士  Lv34/50

 武闘家 Lv30/60

 戦士  Lv31/50

 魔法使いLv38/50

 薬剤師 Lv33/60

 鬼人  Lv7/20

 ????の勇者Lv8/??

 狙撃主 Lv1/70

 獣人  Lv1/20

 狂人  Lv1/50 』

更新しました。


前書でも書きましたがスキルまとめしてみました。

気づいたかな?

初めてやったので後々弄るかも…

『見づらい』とか、『見にくい』とかは感想まで。

改善できるかはわかりませんが…


ここらでもう一人の子の話でも入れたいと思います

ただ、ネタが浮かばず書けなければ次の章に移ります


ではまた次回

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