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守護龍の試練です13

『職業:聖魔??の勇者Lv18になりました。

 ローグ Lv56になりました。

 精霊使いLv24になりました。

 舞闘家 Lv43になりました。

 大鬼人 Lv16になりました。

 魔導士 Lv45になりました。

 死龍人 Lv7になりました。

 魔人  Lv6になりました。

 探究者 Lv7になりました。 』

『スキル:死龍鱗 人化Lv1 を習得しました。 』

『スキル:毒吸収Lv2 近接格闘威力上昇Lv8 ブレイクショットLv9 魔力上昇Lv7 を習得しました。』

『審議中……スキル:人化が消滅しました。 』


 おそらく魔人の職業のレベルが上がったことで手に入ったスキルだろう『人化』。俺は既に人間だから効果がないということで消滅することには何の違和感もない。そう、何も間違っていない。ところで『喰らう瞳』よ、なぜ審議が入った?


『WAVE81まで5分間の休息を挟みます。その間、WAVE80突破の報酬をお選びください』


明らかに敵の強さが違うというところで若干期待はしていたが、その期待に応えて今もはめている豊??地のガントレットを得たWAVE50の時と同じように魔法陣と3つの宝箱、そしてその中身を示すヒント。


『地の恵み。守り砕く足を与える』

『空の恵み。空を舞う翼を与える』

『海の恵み。癒し捧げる水を与える』


 WAVE50の時と違い、地の恵みが足になったようだ。腕を与えるというヒントがガントレットだったことを考えると今度は単に靴かグリーブなんかの足の装備なんだろう。それはそれで魅力的ではあるが、今回は空の恵みを選択した。

 宝箱を開けてみると、今度は布が1枚入っていた。


『風?空?のマント:空の加護を受け、空中移動速度上昇と落下速度軽減の機能を備えたマント。装備者が空にいる間効果を発揮する』


 その布は期待していた効果とは違うが、空中にいる間に効果を発揮してくれるマントだった。できれば『空蹴り』のような効果を持つものか単純にフライのような魔法の効果を発揮してくれるものがよかったが、空中での移動速度上昇は素晴らしい。どれくらい早くなるのかはこの後使ってみて理解しないといけないが、現状敵に近づく方法として『空蹴り』と『マジックハンマー』に乗っての加速と空中を移動しているからこの効果はありがたい。さっきの戦いで受けてしまったあの石礫ももう少し移動が早ければ当たらなかった可能性がある。まあそれ以外であっても攻撃をかわすのにもいいし、移動速度が増すのはいいことしかない。

 今まで使っていたローブは一応ちゃんとした効果の付いている一品だったのだが、この連戦の中でその効果がなくなってしまうほどにダメージを受けており、もはやただの布と化していた。思えばアライエの町で天上院に攻撃されたことに対する口封じ的にもらっただけのもので、それから数多の攻撃にさらされてきたのだ。むしろよくここまでもってくれたものだ。

 それなりに長く使っていたことで思い入れもあるし、今後の補修等の足しにしようとローブをしまい、アイテムボックスから前に買っていた串肉などの即食べられる物を出して次のWAVEまで体力の回復に努めた。



『WAVE81/99』


 5分間の休憩が終わり、次のWAVEが始まった。

 WAVE81の開始は魔法陣が10個。そこから現れたのは2種のモンスターだった。全身を鎧で固めた真ゴブリンジェネラルと、よさそうな革鎧に包まれた真コボルトリーダー。つまるところ、WAVE61と62のモンスターたちだ。


「がぁ!」


「キャウ!」


 2種のモンスターたちが連携して俺に向かってくる。俺はそれを問答無用で殲滅した。








『WAVE90/99』


 81~89までのWAVEは結局ダークドラゴンのいた70層を除いた61~79層までのモンスターが5体ずつ出てくるだけだった。それなりに強いからこそ問答無用の殲滅を選んだけれど、その中でも風?空?のマントの効果の検証だけは無事できた。移動速度が速くなったからそう感じただけかもしれないが、空中での旋回能力も増しているようだ。74層で戦った時は危うく捕まりかけた真キングサーペントの攻撃を、真キンググリズリーと連携されながらでも余裕をもって躱せたのだから間違いなく恩恵はあるのだろう。


 長かったこの試練も残すは10戦。その始まりとも言えるWAVE90は、これまでとは様子が違っていた。

 これまでのWAVEでは大量にモンスターが出てきつつも、俺の足元にまでは魔法陣は広がっていなかった。しかし、WAVE90では俺の足元も含めてこの広場全体で1つの巨大な魔法陣。その巨大な魔法陣の一部だけが光り、そこから1体のモンスターが出てくる。そしてそれは光が発せられるたびに起こり、どんどんモンスターが出てくる。


 ゴブリン、ゴブリンメイジ、ゴブリンジェネラル、真ゴブリンジェネラル、コボルト、コボルトメイジ、コボルトリーダー、真コボルトリーダー……。1種につき1体ずつしか見えていないが、その数がどんどん増えていく。

 最初の方に出てきたモンスターたちは既に俺を襲うために動き出していたが、まだまだモンスターの出現は止まらず、俺の足元も光りだしたのを見てすぐに上に跳んだ。


「『魔法剣召喚』『一閃』」


「ガァ」


 足元から生えてきた緑の頭を切り付けて噛みつき攻撃から身を守る。まだ体が全て出きっていないうちから攻撃を仕掛けてくるのはどうかとも思うが、こちらも完全に出てくるのを待つつもりもないし、すぐに追撃のため、耐えきれずに折れた剣を投げつけた。


「エアボール」

「ヒール」


 足元のグリーンドラゴンめがけて投げつけた魔法剣は横から飛んできたエアボールに弾かれ、地面に落ちた。さらに、切り付けてできた傷もすぐ近くに来ていたリザードマジシャンのヒールで回復された。


「『魔力盾』」


 風切り音が聞こえて『空蹴り』で後ろに下がると、すぐに矢が目の前を通過していった。そして背後から感じた気配に盾を構えると、すぐにキンと音がなった。


「『ハンドレッドナイフ』」

ピー


 少しでも攻撃の手数を減らすべく、広範囲にナイフをばらまいて、最初の方に出てきた雑魚モンスターたちを仕留めながら壁際に急ぐも、デビルガーゴイルにロックオンで狙いを定められた。さらに悪いことに視界の端では仲良く並んだサンダードラゴンとダークドラゴンがブレスを構えているのが見えた。既に魔力も十分にたまりきり、あとは発射を待つだけという感じだ。

 モンスターたちの間を縫って飛び出してきたサーペントたちが俺を捉えようと体をくねらせる。他のモンスターを盾にしたのか4種すべてのサーペントが生き残っており、サイズもスピードもばらばらの蛇身()が同時に襲い来る。比較的下位の2種は躱しざまに手刀で放った『一閃』で頭を落としたが、キングサーペントと真キングサーペントは耐えきって2体で俺の体を覆いつくした。


「『鬼の一撃』」


 2体の蛇によってボール状に閉じ込められた俺はその体を殴り貫いて包囲を抜ける。俺が包まれている状態で既に発射されていたのか、外に抜けた瞬間に2種の混合ブレスが俺を襲った。『喰らう瞳』のおかげでダメージはないが、スキルレベルはあがらなかった。

 体に大穴が開いて息絶えた方とは別に、残ったキングサーペントを踏み台にして壁に向かって跳ぶ。しかし、足が離れた瞬間、上から来た真オーガキングに地面に叩き落された。横腹にまともにくらい、受け身をとれずに地面で体がバウンドする。打ち所が悪く頭がクラクラする中、俺めがけて落ちてくる数体のモンスターを見て痛みをこらえながら壁に向かって下がっていく。


「『ダークネスランス』」


 進路上のモンスターを串刺しにしつつ、空中で身動きの取れないモンスターたちに『ダークネスランス』をおみまいしていく。モンスターたちの同士討ちはないらしく、蛇身に包まれていた数秒と、俺の視界をブレスが完全に覆っていた間で俺の上をとっていたのだろう。道理で2体のドラゴン種がブレスを撃つのに躊躇がないはずだ。


「ガァ!」


 壁際まで逃れた俺に完全に回復したグリーンドラゴンが周りのモンスターを引き連れて突進してきた。頭のクラクラも収まり、ようやく背後を気にしなくてよくなったこの状況を手放さないように『不動明王』と『魔なる構え』で防御を上げて迎え撃つ。

 先頭のグリーンドラゴンの噛みつきを両手でつかみ、その体に隠れながら迫ってきていたモンスターたちの攻撃を左右に展開した『魔力盾』で防ぐ。グリーンドラゴンは止められてもお構いなしとばかりに力を入れてくるが、『不動明王』の力には及ばない。


「『死龍のブレス』」


 噛みつきを辞めてゼロ距離でブレスを吐かれる前にその喉奥目掛けて逆にブレスを放つ。今度は回復も間に合わずに仕留めきり、すぐにその死体が消えた。巨体が消えたことでできた空白地帯になだれ込むように殺到するモンスターたちを俺はそのまま『死龍のブレス』で薙ぎ払う。数体の魔法系上位種のモンスターたちと出ている真キング等の上位種モンスターたちの奮闘で多くは倒せなかったものの、グリーンドラゴンが引き連れていたウルフ系、コボルト系の足の速いモンスターたちはあらかた消し飛んだ。


「マジか!」


 壁を這うような訳の分からない軌道で迫っていたデビルガーゴイルの槍が腕を貫いたが、それ以上に良好になった視界の奥に姿を現した少し前にもみた巨体(スリーヘッドドラゴン)に思わず声が漏れた。

 引き抜く前に消えた槍の代わりに『魔法槍召喚』で取り出した槍を、ようやく見つけたデビルガーゴイルに放ったタイミングで部屋全体に広がっていた魔法陣が消えた。どうやらこのWAVEの全モンスターが出尽くしたらしい。


 まだまだ多くのモンスターが残っており、先ほど以上の苦戦をするであろうスリーヘッドドラゴン戦を見据え、俺の心はワクワクで満ち満ちていた。

どうもコクトーです。


『刈谷鳴』

職業

『最大

 ビギナー(10) 格闘家(50) 狙撃手(50)

 盗賊  (50) 剣士 (50) 戦士 (50)

 魔法使い(50) 鬼人 (20) 武闘家(60)

 冒険者 (99) 狙撃主(70) 獣人 (20)

 狂人  (50) 魔術師(60) 薬剤師(60)

 神官  (50) 剣闘士(60) 重戦士(70)

有効職業

 聖魔??の勇者Lv18/?? ローグ Lv56/70

 龍人  Lv12/20   精霊使いLv24/40 

 舞闘家 Lv43/70   大鬼人 Lv16/40 

 上級獣人Lv8/30    魔導士 Lv45/90

 死龍人 Lv7/20    魔人  Lv6/20 

 探究者 Lv7/99

非有効職業

 狙撃王 Lv1/90     上級薬師Lv1/80

 呪術師 Lv1/80     死霊術師Lv1/100

 アーマーナイト Lv1/99 剣闘騎士Lv1/99  』

またも先週は投稿できずすみませんでした。今週は宣言通り投稿です。

本文がコクトー比1.3倍くらい長いので許してつかーさい。


だんだんと収まると思いきやまだコロナが増えつつありますね。

幸いまだ周りに発症者はいませんがびくびくしてます。お客様先で働いているからマジ怖い。


ではまた次回。

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― 新着の感想 ―
[気になる点] ハンドレッドナイフのあとのピー音はなんぞ?? [一言] 設定かなり忘れちゃったけど、目で喰ったらスキル得られるんだっけ……? なら、マントは喰っちまって良さげなスキルにしちまおうぜ!
[一言] なかなかああらない勇者が久々にレベルアップした! レベルアップした恩恵が不明だがw あと、3,4つはこの機会にクラスをリミットまで上げたいねw ・【審議中】 ( ´・ω) (´・ω・) (…
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