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ギルドからの呼び出しです


 ジョーさんが夜にやってきてから数日が経ったが、ギルドからの呼び出しはなく、ジョーさんが再び訪ねてくることもなかった。1日おきではあるが、朝から晩まで『死の草原』に挑んでいるからちょうど出ているタイミングで来た可能性もあるけど、ギルドには毎日行っているのに呼び出しがないのがなんだかもどかしい。まあ調査に時間がかかってるのだろうけど。


 そんな風に考えながら今日もギルドに向かうと、ようやく調整がついたから明日の昼頃、ギルドに来てほしいと言われた。


「『マツノキ』の皆様なら余程のことが無い限り大丈夫でしょうが、できれば今日はダンジョンも控えていただけると……」


「下手に戦闘で話も聞けないような状態になられても困るってことですかね」


「はっきりと言ってしまえばそういうことですね。今止まっている攻略を無理矢理進めようとしたりでもしなければ皆様であればないと思いますが」


「そう油断しておると危ないんじゃがな」


 ユウカが俺に言い聞かせるように話す。この手の話になるといつもこうなるが、大事なことだからな。


「わかってるよ」


「そういえば、今ってどこまで進んでるんですかね?」


「ギルドが把握している限り、以前から変わりありませんね。いくつかのパーティが合同で攻略に挑んだみたいですが、それでも進めなかったそうです。かなり戦力的にギリギリの連合だったようですが」


「『怒涛のティラノス』が中心じゃったと聞いておったが、うまく集められんかったのか?」


「現状の最前線で戦っているようなパーティは軒並み不参加だったって噂を聞いたけど、その通りだったのかな」


「どうにもあやつらは自分たちを過大評価しすぎておるようじゃからな。人を集めるのに慣れておらんのも重なって、自分たちよりも下に見ておる者しか集めることができん」


「上から目線になっちゃうってところかな?」


「一部の冒険者から不満の声も上がっていますからね。ギルドからも注意はしているんですが、なかなか改善されないですね」


 受付嬢さんも困ったように話す。『怒涛のティラノス』は俺たちは関わりがないからまったくわからないが、たしか『貴の山』を最初に攻略したパーティだ。噂だと、その一件以来、貴族からもパーティに呼ばれたり、有名な冒険者に声をかけられたり、若い冒険者からは尊敬のまなざしを向けられたりと状況が大きく変わったんだとか。これまではそんな風に問題になるようなことはしてこなかったみたいだし、気が大きくなってるのかもしれないな。


「自分たちの傘下でもない、フリーのパーティに対して取り込むわけでもないのにわざわざ指導しようという者好きはなかなかいないだろうからね。ジョーさんに丸投げするってのはどう?」


「あやつは自分のギルドのメンバーの指導と、自分の鍛錬で厳しいじゃろうな。この間の闇ギルド討伐で『ガルチア』に加わりたいというパーティがきとるらしい。指導メインのメンバーもおるはずじゃが、一気に増えるとそのメンバーだけじゃ足りんじゃろうし、どいつも1度は自分で直接見るのがあやつじゃからな」


「あれ? ユウカもここ数日でジョーさんと会ったの?」


「いや、『ガルチア』のメンバーの1人に会ったからそやつに聞いたのじゃ」


「なるほどね」


「とりあえず今日はダンジョンに行くのはやめとくか。明日はまたここでいいですか?」


「あ、はい。多分すぐに奥に案内するとは思いますが」


「わかりました」


 急にやることがなくなった俺たちは、今日はギルドで第二段階の情報を調べなおすことにした。特にこれが知りたいというものはないが、知らない情報がある可能性もあるしな。



 急にやることがなくなり、結局全員館に戻ってきた。

 みんなリビングでくつろぐ中、暇だったこともあり、俺がヒメと黄龍、カルアを呼び出して遊び始めると、マナが不意に問いかけてきた。


「そういえばさ、黄龍ちゃんには名前をつけないの?」


「かう?」


「そうなのだ! ちちさま!」


「以前あげるって約束してたよね?」


「そんなこともあったなー」


「あったなー、じゃないのだ! われも名前がほしい!」


 黄龍が胸にダイブしてきて上目遣いで俺に言った。うん、かわいい。


「名前を付けてやりたいのはやまやまなんだが……」


「どうしたの? 前に何か考えてあるって言ってたと思うんだけど」


「んー、黄龍を鑑定できるか?」


「できるけど、何かあるの?」


「ちちさま?」


「見たほうが早いから」


「そう言うなら……鑑定!」


 マナが黄龍を鑑定する(見る)のに合わせて俺も黄龍を『鑑定』した。


『こうりゅう(黄龍):ヒメ(白虎)の眷属。使役者:刈谷鳴』


「なんか名前がダブってる?」


「いや、そうじゃないんだ。どうも、『こうりゅう』って名前で確定されてるようなんだよ」


「え?」


「気づいたのは最近だけどな。ずっと黄龍って呼んでたのもあるんだろうけど、一番は最初に出てきた時だな」


「最初?」


「名乗ってたろ? 『わがなはこうりゅう』って」


「あー、そういえばそうかも」


「そんなことで名前が決まったのかの?」


「わざわざひらがなでこうりゅうと表示されるくらいだからな。言葉足らずな黄龍らしい」


「そんなー!!」


「諦めろ」


「いやなのだー!!」


 その後、泣きわめく黄龍をお肉で慰めながら楽しい時間を過ごしていた。





 次の日、少し早めに昼食を食べてギルドに向かうと、昨日言われていた通り、すぐに奥の部屋に通された。中に入ると、壁際ギルド側、領主側で左右に分かれて座る文官たちが待っていた。俺たちの席はその中央に置かれたテーブルになるようで、カラスさんと領主側の代表と思われる男の二人に対面するように座ることになった。


「お待ちしておりました。まずは軽く自己紹介でも。今回、ギルド側の代表として対応させていただきます、カラスです」


「言い方を合わせるとすれば、私は領主側の代表ということになりますかね。イメルダと申します」


「『マツノキ』のリーダーのメイです」


「お呼び出しするのが遅れてしまい申し訳ありませんでした。なかなか意見がまとまらなくてですね」


「結局こういう形で、代表のみが話をするということで納得させました。彼らには魔法で声を出せないようにしてありますので、邪魔をされることはないはずです。事前に聞く内容もある程度まとめてありますから、そう時間はおかけしないつもりですが、それなりには量がありますからね」


「それは承知してます」


「ありがとうございます。ではさっそく始めましょうか」


 こうして、俺達はギルド側、領主側からいろいろと、あの時の状況を聞かれることになった。



どうもコクトーです。


『刈谷鳴』

職業

『最大

 ビギナー(10) 格闘家(50) 狙撃手(50)

 盗賊  (50) 剣士 (50) 戦士 (50)

 魔法使い(50) 鬼人 (20) 武闘家(60)

 冒険者 (99) 狙撃主(70) 獣人 (20)

 狂人  (50) 魔術師(60) 薬剤師(60)

 神官  (50)

有効職業

 聖???の勇者Lv17/?? ローグ Lv46/70

 重戦士 Lv62/70   剣闘士 Lv49/60

 龍人  Lv10/20  精霊使いLv17/40 

 舞闘家 Lv29/70  大鬼人 Lv11/40 

 上級獣人Lv7/30  魔導士 Lv23/90

 死龍人 Lv1/20

非有効職業

 魔人  Lv1/20 探究者 Lv1/99

 狙撃王 Lv1/90 上級薬師Lv1/80 』

先週は投稿できずすいませんでした。

ちょっと友達と山梨に行ってまして。ほうとうおいしかったです!


ちょっと保存が消えちゃって遅くなりましたが、20分くらいならセーフですよね。ハイ。


ではまた次回

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