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明の森ボス後です1



 時間的にちょうどよかったこともあり、館でご飯を食べてから俺たちはギルドに向かった。

 門の中に入り、ギルドまで向かう道中はかなり混んでいたが、ギルドの中はそれほど混んではいなかった。さすがに並ばずに対応してもらえるほどはすいていないが、列に並んで1分も経たずに俺たちの順番になった。


「ダンジョン攻略の報告に来ました」


「おめでとうございます! では職員が案内しますので奥へどうぞ」


 受付では最低限の受け答えだけで奥に案内された。受付のすぐ近くに待機していた職員がやってきて、いつもの部屋に向かった。


 いつもの部屋に着くと、既にソディアさんは中で待っていた。どうやらつい先ほどまで他のパーティの対応をしていたらしい。『明の森』では既に攻略済みのパーティしかいなかったみたいだし、他のダンジョンだろう。


「やあ、いらっしゃい。今日は忙しいね」


「どうも。もう何組か来てるんですか?」


「そうだね。君たちで7組目かな。多くのギルドがようやく結果を出し始めたところなんだろうけど」


「朱雀の件で挑みだした人がクリアし始めたってことですか?」


「そうだね。大手のところはもっと早くクリアしているところも多いんだけど、中小ギルドだとただダンジョンに挑んでいるだけだとやっていけないところもあるから仕方ないと言えば仕方ないのかな」


「宿代とかいろいろかかりますからね」


「それを家持ちの君たちが言うかい? まあ実際、今は一部の宿が値段を上げたみたいで宿をとれない人が多くいるみたいなんだよね。ギルドの訓練所を一時的に条件付きで開放しているけど、全員に開放できるわけじゃないから、最近は路上で寝るような人がいて、ギルドにクレームも来てるから大変だよ」


「町の近くの森の中でテントを張って寝泊まりしている人もいるみたいですよ」


「森はモンスターが出るから危ないんだけど大丈夫なのかな?」


「一応うちの従魔には森の中でモンスターを見かけたら倒しておくように言ってますが、全体をカバーできるわけじゃないのでどうなんですかね?」


「自己責任でいいよ。直接見てはいないけど、モンスターのリスクは承知の上だろうからね。もしリスクを考えていなかったのなら、それは彼らの怠慢だ」


「随分あっさりとしてますね」


「まあ町の外のことだからね。君たちも館を買う時に言われていると思うけど、外のことまで細かく面倒見る気はないんだよ。さすがに門からダンジョンまでの通り道を封鎖してしまってるとか、盗賊行為を行っているとかになれば動くけど、道から外れた森の中だから、依頼があるならともかく、今は町としてもギルドとしても介入できないんだよね」


 ようするに何があっても知らないってことだよな? まああの館を買う時に似たようなことは聞いているけど、こうはっきりと言われるとなんかね。


「まあ世間話はこれくらいにして、さっそく確認しようか。ギルドカードと証を出してくれるかい?」


「はい」


 俺たちはソディアさんにそれぞれのカードを渡す。ソディアさんは前と同じように魔道具で調べ始めた。


「……今回もちゃんと本物だね。攻略おめでとう!」


「ありがとうございます」


「これで第一段階の4つをすべて攻略したことになるけど、これからはどうする予定なのかな? ギルドとしては第二段階に挑んでほしいけど、強制はしないよ。最近は多くのパーティが第一段階のボスでレベルアップを図っているみたいだし、それもいいと思う。いつここも襲われるかわからないからね」


「襲われるってモンスターにですか?」


「最近もベスティアの方で村が1つ滅んだって話だからね。魔王の動きが活発になっているとは聞いていたけど、改めて実感させられるね……」


 ソディアさんの表情はやるせないといった感じだ。


「それで、今後はどうするんだい? 何か決まってるなら聞かせてほしいな」


「まだどこに挑むかは未定ですけど、第二段階には挑むつもりです」


「そうかい。頑張ってね。期待しているから」


「まあがんばります」


「ただ、命は大事にね。パーティが壊滅したって報告を聞くたびに悲しくなるから」


「ええ。仲間は死なせませんよ」


「それが一番だよ。忘れてたけど、『明の森』はすでに商品を渡し終えているからごめんね」


「大丈夫です。今日も挑んだ時に結構なパーティがいましたからね。他のダンジョンよりも大勢攻略してるんですよね?」


「そうだよ。具体的な人数は言えないけど、少なくとも『貴の山』の5倍以上の人数が攻略してる」


「そんなにですか?」


「びっくりだよね。ほんとどれだけ『貴の山』が攻略されなかったんだか……。あ、これでおしまいだけど何か質問はあるかい?」


「いえ、大丈夫です」


 俺たちはギルドをあとにした。そして、町では特に用もなかったのでそのまま『生の草原』に向かった。







 入り口で列ができており、転移陣を使うのに少し時間がかかってしまったが、俺たちは50層に転移してきた。マナたち3人とみぃちゃんは49層に続く階段に向かい、俺は一人でボス戦の列に並んだ。パーティは4つといったところだ。『明の森』と違って『生の草原』のボスは探す必要はないから早く順番が来るだろう。



「なんじゃ、一人でおるのは珍しいのう」


 先頭に並んでいるパーティがボスエリアに入って行って戦闘を始めて少し経つと、後ろから声をかけられた。


「ユウカ? なんでここに?」


「なんでも何も今日はわしはここでボスに挑んでおるんじゃ。むしろなんでというのはわしのセリフじゃぞ? お主ら今日は『明の森』に挑むと言っておらんかったか?」


「あー、攻略はしたんだけどな。地形が地形だけにゼルセたちを暴れさせられなくて、こっちに来たんだ」


「お主一人でか?」


「いや、マナたちも来てるよ。俺はボスだけど、3人は49層に行ってる」


「なるほどの、と、言いたいところじゃが、ここで暴れさせて良いのかの? 『貴の山』や『善の洞穴』と違ってここは仕切りがないからの。見ての通り様子が丸見えじゃぞ」


 ユウカの指さした先では挑んでいたパーティがレオウルフキングを倒したところだった。この『生の草原』ではボスエリアとして区切られているが、透明な結界しかない。前の時は49層には人はいたが、ここ(50層)には人がいなかったから『クエイク』で入口を塞いだのだが、今回はすでに人がいる。さすがに結界をすべて囲むように『クエイク』を使うのは骨が折れるだろうし、何よりもそんなことやるつもりはなかった。


「たしかにあんまりよくはないけど、どうせ第二段階じゃあいつらを出すこともあるだろうからな。どうせここにいる人たちは第二段階に挑んでいる人も多い。その時にモンスターに襲われてるって思われるのは面倒だからむしろお披露目するつもりでやるよ」


「なるほどの。全員呼ぶのかの?」


「いや、みぃちゃんはキャラビーについてるし、アンナは館の護衛。黄龍とヒメは寝てるから残りのやつだ」


「お主も大変じゃのう」


「慣れたよ。あ、そういえば、今日って夜予定あるか?」


「なんじゃ、夜這いか?」


「ちげーよ。ついに4つ攻略したからな。話し合いの時間だ」


「……ようやくか。じゃあ帰るときは一緒に帰ろうかの」


「それがいいかもな」


 話していると、次のパーティがボスエリアに入って行った。やぱり入れ替わりが激しいな。


「何回くらいやる予定だ? 俺もそれに合わせるから」


「そうじゃのう……3回でどうじゃ?」


「おっけ。じゃあ3回頑張るか」


 俺はユウカと話しながら自分の順番を待った。



どうもコクトーです。


『刈谷鳴』

職業

『最大

 ビギナー(10) 格闘家(50) 狙撃手(50)

 盗賊  (50) 剣士 (50) 戦士 (50)

 魔法使い(50) 鬼人 (20) 武闘家(60)

 冒険者 (99) 狙撃主(70) 獣人 (20)

 狂人  (50) 魔術師(60) 薬剤師(60)

 有効職業

 聖???の勇者Lv15/?? ローグ Lv42/70

 重戦士 Lv45/70   剣闘士 Lv41/60

 神官  Lv30/50   龍人  Lv5/20

 精霊使いLv10/40   舞闘家 Lv12/70

 大鬼人 Lv5/40   上級獣人Lv3/30

 魔導士 Lv1/90

 非有効職業

 死龍人 Lv1/20   魔人  Lv1/20

 探究者 Lv1/99   狙撃王 Lv1/90

 上級薬師Lv1/80 』

ちょっと12時までに間に合いませんでした。すいません。


今回職業表記を変えてみました。第一弾ですね。

前までのものよりは若干スクロールの手間が少なくなったんじゃないかと思いますがどうですかね?

反応も見ながら次回も違うのを試します。


ではまた次回

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