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アハト・マ・カシュマとの話です3


 その日の夕飯の後、ユウカが部屋に戻ってから、俺たちはリビングに集まっていた。


「さて、依頼を受けることになったわけだが」


「ごめんね。私のためだよね?」


「ああ。900年前に異世界人がもう一人いたとかいう話はないよな?」


「うん。あの時代に呼び出された異世界人は私だけだよ。他の国ならまだしも、デルフィナの騎士が行動を共にしていたってなると、私以外にはありえないと思う」


「でも、そんな石碑が残っているにしてはヒツギ様のお話は残されていませんよね? お仲間のものもそうですが」


「そうだね。シルフィードとカラハサの話がないのはともかくとして、オルスとエルギウスはかなりいろいろとやらかしていたから残っていてもおかしくないと思うんだけどね」


「片角の龍人と、猫獣人で、キャラビーの先祖だったっけ?」


「エルギウスという方はファントムだったのですか?」


「うん。結局私が覚えている限り血の呪いを解くことはできなかったみたいだけどね。過去に挑んだダンジョンの罠の効果で一時的に解けていたくらいだったよ」


「そうですか……そんな前から解けなかった呪いをご主人様は解いてくださったんですよね。さすがご主人様です!」


「俺の『力』でゴリ押ししただけだけどな。それより、たしかセン・グーテンだったよな? そいつの残した石碑だったとして、いったいどんなことが書いてあるか想像できるか?」


「うーん、少なくとも私が覚えている限りでセンがそんなものを作っていたなんて記憶はないんだけど、真面目な男だったから、たぶん私たちとの旅の中で学んだことの中で王様たちに知っておいてほしいことを書いていたんじゃないかな? 王族か、王族に案内された者しか読むことができないってところも、それなら当てはまるし」


「貴族とかに見られると面倒な内容ってことか?」


「それはどうかわからないけど、報酬として私たちに見せることを提案するくらいだから召喚された人には意味があることが書かれているとは思うよ」


「それって、結局見てみないとわからないってことだよね?」


「そうなるね」


「案外、ヒツギの記憶が途切れているところから先の話だったりしてな。たしか気づいたら寝てたんだっけ?」


「そうだよ。うーん、もしそこから先のことが書いてあったとしたら、アハトさんは私が石碑を書いた騎士が行動を共にしていた異世界人本人だって気づいてたってことになるんじゃない?」


「それは……ないよなぁ……」


「メイの上級鑑定でも表示されないんだっけ?」


 マナの問いにうなずいて答えた。

 俺の『上級鑑定』は、よほど高度な隠蔽でない限り鑑定して嘘の情報が表示されることはない。マナの『能力隠蔽』でさえも見抜くことができるくらいだ。最近知ったことだが、普段から俺の職業をいろいろと隠蔽して、かなり強めな冒険者くらいに見せていたそうだ。武闘大会の時はばれなかったのに、ダムドレアス戦の後、天上院やラムダさんに俺の職業がばれたのはレベルアップと新しい職業になったりしたことで一時的にその隠蔽が解けていたからだったらしい。今はばっちり隠蔽をかけてもらってあるから大丈夫だ。

 マナの『能力隠蔽』は俺だけなく、他の3人もかけてある。普段、3人を解析で調べようと思うと

『マナ(人種)

 職業:魔法使い、魔術師、冒険者』

『ヒツギ(人種)

 職業:女戦士、上級女戦士、冒険者』

『キャラビー(猫獣人種)

 備考:奴隷(所有者:メイ)

 職業:罠師、冒険者』

というように、当り障りのない感じに表示される。『鑑定』や『上級鑑定』で調べると、マナにも俺の聖???の勇者や、天上院の?み?ちの勇者、それから過去に館にいて幽霊の峰岸さんの死の救済の勇者と同じように、??の?の勇者という職業が現れる。どうもヒツギもその昔は同じような職業があったらしい。文字は1文字もわからないままだったそうだけど、どうも『召喚の儀』によってこの世界にやってきた人は皆何らかの勇者という職業を得るみたいだ。しかし、今のヒツギはたとえ『上級鑑定』でしらべたとしても、刈谷柩とは表示されない。ただヒツギと表示されるのだ。900年眠っている間に何が起こったのかはわからないけど、白虎のダンジョンである『パイフー』にいたことといい、何か起こったのは間違いないよな。


「それならばれてるって可能性はないだろうし、やっぱり旅のことじゃないかな?」


「そうなるね。センが何を残したのかは私にはわからないけど、そこに行けば何かがわかるような、そんな予感はするよ」


「案外そこに向こう(地球)に戻る方法でも書いてあったりしてな」


「それはない……とも言い切れないのがなんともね。とりあえずは明日依頼の話を詳しく聞いてみないとね」


「だな」


 その後、他愛無い話をしながら時間をつぶし、その日は寝ることにした。



 次の日、朝早くから俺たちはギルドで昨日と同じ部屋に通されていた。

 どうも昨日他のダンジョンを攻略してきたパーティがいて、その確認作業のためにカラスさんが対応していて遅れているそうだ。すでに部屋には俺たち4人のほかに、アハトさんとソディアさん、それから、なぜか『レーザー』の3人も来ていた。部屋に入った時にラムダさんがいてびっくりしたよ。なんでもその襲撃があった当時の状況などを説明するために呼ばれたんだとか。シャーナルフィアさんという、なんだか間延びした感じの口調の人はその襲撃者に武器を台無しにされたそうで、その話が出た時点ですでに怒っているというのが伝わってきた。



 それから数分後、慌てた様子でカラスさんがやってきた。待たせてはいけないと、かなり急いでいたらしい。


「では早速はじめるとしよう。今回、『アントホーム』と『貴の山』のダンジョンコアをソルミアの町まで運ぶ依頼を彼ら『マツノキ』に頼むにあたって、色々と情報を整理しておきたい。念のためにまだアイテムボックスから出すことはしないが、すでに封印はなされている。前回のようなことにはならんからシャーナルフィアは怒気を抑えろ」


「すいませんねー。私もー、抑えようとはしているんですよー。ですけどー、我慢できないんですよねー」


「シャーナルフィアは我慢が足りんな」


「黙れですよー広兼ー。ならお前は王都に戻ってから子供たちと触れ合うのを我慢したらどうですかー?」


「そんな非道な真似はさせん。王都で我の帰りを今か今かと待っておるのだ!」


「2人とも話が進まないから黙ってなさい。アハト様、まずは私からでよろしいですか?」


「うむ。ラムダ、つらいだろうが頼むぞ」


「わかりました」


 ラムダさんは襲撃に遭った時のことを話し始めた。




どうもコクトーです。

『刈谷鳴』

職業

『ビギナーLvMAX(10)

 格闘家 LvMAX(50)

 狙撃手 LvMAX(50)

 盗賊  LvMAX(50)

 剣士  LvMAX(50)

 戦士  LvMAX(50)

 魔法使いLvMAX(50)

 鬼人  LvMAX(20)

 武闘家 LvMAX(60)

 冒険者 LvMAX(99)

 狙撃主 LvMAX(70)

 獣人  LvMAX(20)

 狂人  LvMAX(50)

 魔術師 LvMAX(60)

 聖???の勇者Lv15/??

 薬剤師 Lv51/60

 ローグ Lv31/70

 重戦士 Lv39/70

 剣闘士 Lv30/60

 神官  Lv19/50

 龍人  Lv2/20

 精霊使いLv4/40

 舞闘家 Lv4/70

 大鬼人 Lv2/40

 死龍人 Lv1/20

 魔人  Lv1/20

 探究者 Lv1/99

 狙撃王 Lv1/90

 上級獣人Lv1/30

 魔導士 Lv1/90 』

ギリギリになりました。

急激に寒くなって体調管理が難しいですね…


ではまた次回


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