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ミラの町に帰還です2

2周年記念(遅)連続投稿7日目、最終日です!


 休憩中、スキルの効果を1つ1つ調べていたら、『テレポート』の距離に関する部分が消えていた原因かもしれないと思えるようなスキルを見つけた。それは『探知』だ。

 『探知』スキルの効果は『自動マッピング』と『気配察知(人)』と『気配察知(魔物)』を合わせたようなものだ。頭の中に自動で作り上げた地図に察知系スキルで取得した情報を付け加えていく。その情報の中には自分からの距離なんてものもある。しかし、距離以外の情報は一定の範囲外に出たら消えてしまう。逆に言えば距離の情報は残るのだ。この距離に関する情報こそが『テレポート』を強化したんじゃないかと思う。

 正直なところ、レベルがまだ1だからか、その範囲は非常に狭く、まだ察知系のスキルを使っていたほうがましだ。ただ、同時に使えるみたいだし、常に使う様にはしているからいずれレベルは上がるだろう。


 そんな中、2体の龍の死体のしっぽを椅子代わりに休憩していると、7人の冒険者が警戒しつつこちらにやってきた。少し前から『気配察知(人)』には引っかかっていたから、俺は作業中邪魔だったから、外して首にかけていたゴーグルをつけなおし、ローブのフードを外して待っていた。


「突然町の近くに巨大なモンスターが現れたと連絡を受けた。お前は何者だ?」


 おそらくリーダー格であろう男が腰に差している剣に手をかけながら俺に尋ねる。周りにいる6人も緊張した様子でこちらをみている。全員が武器に手をかけており、いつでも動けるというアピールをしている。


「あー、安心してくれていい。これは2体ともすでに死んでるから町を襲ったりすることはない」


「……死んでいるのは確かなようだ。ではここで何をしている? ここは町からほど近い場所だ。それに、つい先ほどまで門の近くには大勢の冒険者が構えていた。これほどのモンスターが町の近くに来ていれば誰かが気づくはずだ」


「転移してきたんだ。火龍様からの依頼でな」


「火龍様の? 本当か?」


「ああ。火の館の地下に直接持ってくるように言われてたんだが、この巨体を運ぶのがかなりつらくてな。今は休憩中だ」


「まあこの巨体を転移させるのは苦労するだろうな。しかし、それが火龍様の依頼である証拠は何かあるのか?」


「いや、その場で頼まれただけだからな。依頼書とかはないんだが、火龍様に確認をとってもらえればわかると思う。悪いけど俺が依頼だと証明する手立てはない」


 これなら何か一筆書いてもらうべきだったかな? 誰かが様子を見に来ることはわかってはいたけれど、ここまで怪しまれるのはちょっと思ってなかったな。しかし、よく考えてみれば我ながら甘すぎるな。

 普段であれば、どこかのパーティが狩ってきたのかな? としか思われないかもしれないが、今の町はいつになく警戒ムードが高い。俺たちが殲滅(足止め)していたから実際に見ていないだけで、つい先ほどまで邪龍の大群が襲ってきていたのだから警戒しないほうがおかしいのかもしれない。


「俺たちには火龍様に確認なんてできない。どうしたものか……」


「できればこのままいかせてほしいんだけどな。休憩もできたし、火龍様はこれを売って今回の防衛に参加してた冒険者たちへの礼金をつくるって話をしていたし、素材が悪くなる前に持っていきたいんだ」


「ほんとうか!?」


「ああ」


「少し待て」


 俺の言葉で7人は一旦距離をとって話し合いを始めた。若干ヒートアップしているのか、声が大きくなり、俺の方にも聞こえてくる。話を聞いていればどうも通してくれそうな流れだ。さっさと通してより高く素材が売れれば自分たちの礼金の金額が上がるんじゃないか、とか言い出してるやつもいる。いいぞ、もっと言ってくれ。


 それから話し合いは1分くらいで終わり、7人は若干浮ついた様子で町に戻って行った。ただし、俺に対して変なことは考えるなよ、ときっちりと忠告していくのを忘れてないあたり、それなりにいいパーティなんだろうな。

 俺は2体の龍の死体に触れて、火の試練の間に転移した。




 火の試練の間につくと、そこには誰もいなかったが、扉が開いていた。ここなら誰かが入ってくることはないから大丈夫だとは思うが、念のためということで『全方位結界』で結界を張り、扉から出ていった。


 火の館の中を1人で歩くのは初めてだったが、さっき火龍様から案内されたばかりだったし、特に迷うことなく玄関まで戻ってこれた。しかし、ここからが問題だな。

 戻ってきたら自分のところに来いという風に火龍様は言っていたが、火龍様の居場所がわからない。たぶんシンさんならば知っているのだろうけど、そのシンさんの居場所もわからないしな。


「んー……片っ端から探していこうかな」


 無意識に独り言を話していると、がちゃ、と玄関の扉が開いた。


「あれ? メイさん、なんで中に?」


 そう言いながら扉の向こうから顔を覗かせたのはこれから探す予定だったシンさんだった。むしろなんで外に?


「火の試練の間に転移してきたんです。シンさんは?」


「私はあなたを待ってたんです。あなたを案内したら今日はもう休めるので」


「あー、じゃあお願いできますか?」


「はい。こちらです」


 俺はシンさんに案内されて火龍様の待つ客間に向かった。




 火龍様がいる客間にはすぐにやってこれた。シンさんは、軽く頭を下げて戻って行ったので、扉をノックして中に入った。


「メイ! 無事でよかった!」


「心配したんだから!」


 入ってすぐにマナとヒツギが飛びついてきた。宿に戻ってなかったの?


「心配かけてごめんな。ちゃんと戻ってきたから許してくれ」


「何度も何度も心配させて、ほんとに反省してるの!?」


「してるしてる」


「嘘だ!」


「まあそう責めるでない。逃げる算段がついていたからこそ残ったのだろう? 結果として生きて帰ってきたんだ。それでよしとしておけ」


 火龍様が助け舟をだしてくれた。さすがの2人も、火龍様がいる前でこれ以上は何も言えなかったらしい。俺ではいずれ何かしらの約束をさせられかねなかったから助かった!


 その後、俺たちは火龍様に誘われて、3日ほど火の館に滞在することになり、宿に預けていたミレアムさんたちの様子を見に行くことにした。



どうもコクトーです


『刈谷鳴』

職業

『ビギナーLvMAX(10)

 格闘家 LvMAX(50)

 狙撃手 LvMAX(50)

 盗賊  LvMAX(50)

 剣士  LvMAX(50)

 戦士  LvMAX(50)

 魔法使いLvMAX(50)

 鬼人  LvMAX(20)

 武闘家 LvMAX(60)

 冒険者 LvMAX(99)

 薬剤師 Lv49/60

 聖???の勇者Lv15/??

 狙撃主 LvMAX(70)

 獣人  LvMAX(20)

 狂人  Lv49/50

 魔術師 LvMAX(60)

 ローグ Lv30/70

 重戦士 Lv37/70

 剣闘士 Lv28/60

 神官  Lv18/50

 魔人  Lv1/20

 精霊使いLv1/40

 舞闘家 Lv1/70

 大鬼人 Lv1/40 

 死龍人 Lv1/20

 龍人  Lv1/20

 探究者 Lv1/99

 狙撃王 Lv1/90

 上級獣人Lv1/30

 魔導士 Lv1/90 』


2周年記念(遅)連続投稿最終日です!

この1週間連続投稿をしてきましたが、やっぱり何度やってもきついですね…


次回からはまた基本的に3日に1話のペースに戻ります。

7章もいよいよ終わりが見えてきました。

これからもよろしくお願いします!


ではまた次回

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