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邪龍襲来です1

前回の話の時にあとがき書き忘れてました。

職業だけ載せときましたー

 邪龍たちの住まう山は、もともとはワイバーンの住処だったと言われている。ある日、町の冒険者や龍に敗れ、行き場を失った邪龍がこの山に現れたのが最初で、それからずっと山は邪龍の住処となっているそうだ。そこに住まう邪龍の数は年々増えていることが確認されており、その詳しい数は不明である。ワイバーンに関しても、年間で数百数千という数が狩られているにもかかわらず、決して滅んだりはしない。一部では、山が既にダンジョンと化していて、邪龍とワイバーンを召喚し続けているのではないかという意見もあるそうだ。


 どうして急にそんな話をしたのかと言えば、それは目の前に広がる光景が原因だった。

 雨雲の暗い黒を覆い尽くすかのごとく、まっすぐミラの町に向かう龍と竜の姿。そんなものが山の方から延々と続いているのだ。色の違いによって現在の先頭がどこまで来ているかわかるのだが、最後尾はまったくわからない。


「これはさすがに予想以上ですね」


「何千体いるのよ……。応援を呼んだ方がよくない?」


「いえ、この町にいる冒険者をピックアップしてもらいましたが、火龍様のおっしゃっていた通り、そのほとんどが単体特化。範囲攻撃ができる者はほとんどいませんでした。足手まといになるだけかと」


「同じ軍勢と言ってもアントの時とははっきりと違うんだよな。一口に邪龍って言っても、見る限り何種類かいるし」


 『上級鑑定』で、一般的なドラゴンとはどこか異なる様子のやつらを調べていくが、ランドドラゴン、スカイドラゴン、レッドドラゴン、ブラックドラゴン、ビッグドラゴン、旋風竜など、数えきれないほどの種類のドラゴンがいる。


「従魔を呼んでもいいですか? 遠距離攻撃が得意なやつが何体かいるので」


「呼ぶと言っても、これから呼んで間に合うのですか」


「呼び寄せるんで大丈夫です。出てこいコルク、カルア」


「くわー」


「なかなかにピリピリとした状況だな主よ」


「かう!」


「そうだな。好きなだけ戦っていいぞ。むしろ一匹も通すな」


「了解した。それが主命であるなら叶えてみせよう」


 コルクは非常に好戦的な笑みを浮かべる。ほんとならゼルセとかも呼んでやりたいところだが、正直今は役に立ちそうにない。バーストショットとかなら使えるだろうが、あくまでもゼルセの得意分野は近接戦闘だ。きっと途中でストレスがたまって殴り込みにいくに違いない。


「メイさん、そのモンスターは……」


「人の言葉を理解してるんですよ。戦うのに必要だと感じたらしくて。こいつの根幹は強いやつと戦いたいって気持ちですから」


 ラムダさんが口を挟む前にでっち上げた理由を伝えておく。まさか、悪魔の力を取り込んだ結果だとは言えないからな。


「いえ、そっちではなく、その小さな2体の方なんですが」


「片方はガルーダロードの子供です。風魔法を得意としているんです。もう1体は」


 そこまで言った時点で違和感に気がついた。俺の説明を離れて聞いていた二人も含め、皆の視線が集まっている先にいるヒメだ。ご飯を目の前にした犬のごとく尻尾を振り、俺の方をじっとみつめている。


「ヒメ、戻れ(ハウス)


「かうぅ!?」


 ヒメは俺の言葉に対して、なんで!? と言うように驚きの声をあげる。いや、それはこっちのセリフだって。


「今からは遠距離魔法戦なんだ。ヒメは魔法使えないだろ?」


「かうかうかーう!」


 俺の足にすがり付いて首を振っていやがるヒメだが、そもそもなんでこの状況で戦えると思ったんだよ……。

 カルアのように向こう()に召喚して置いてきたなら別だが、ヒメはずっと俺の魔力の中にいたのだから、状況は理解できているはずだからな。


「ほら、これをやるから今日は戻りなさい。明日になったら遊んでやるから」


 ヒメには一切れのワイバーンの肉をあげる。カルアも飛びついてきたのでそっちにもあげておいた。

 すると、おいしかったのか、2体はもっともっと! と俺の足をペシペシと叩き始めた。


「ヒメが戻ってくれたらこれからたくさん回収できるんだけどなー」


「かう? かうかう!?」


「ヒメが戻るまで戦闘開始できないからお肉も増やせないんだよなー」


 めちゃくちゃ棒読みで言ったのだが、お肉大好きなこの2体には大いに効いたらしく、大慌てでヒメを帰還させた。


「失礼しました。敵も多いですが、どうしますか?」


「メイさんとマナさん、マキシムさんとミレアムさんは交代で範囲攻撃魔法を使ってください。できるだけ多くのモンスターを倒せたらそれが理想的です。私とヒツギさんは、できる範囲で攻撃しながら4人の護衛です。その2体はどんなふうに戦えますか?」


「カルアは風の結界を張れるんで防御に徹させます。コルクは遊撃で撃ち漏らしたのを片っ端からしとめてもらいます」


「わかりました。ではそれでいきましょう。作戦開始です」


 ラムダさんの合図で、俺たちは一斉に動き出した。


「先手必勝! 『闇よ在れ』ダークボム!」


「仕留める、『闇、ザクザクと』ダークスラッシュ」


「俺も派手にいくかな。80連『ダークランス』『ダークナックル・レイン』『ダークアロー・レイン』『ハンドレッドナイフ』」


「みんな闇ばっかり? はじけるほのお」


 それぞれが派手に魔法を放っていく。何気にこの一週間一緒にいながら始めてみることになったマキシムさんとミレアムさんの戦闘だが、二人の得意魔法はどうやら闇魔法のようだ。

 ダークボムはなにかにぶつかったときに周りを巻き込んで爆発する闇の爆弾を飛ばす中級魔法。

 ダークスラッシュも同じく中級魔法で、ほぼ『一閃』の闇魔法バージョンだ。ミレアムさんは振るった腕の軌道で飛ばしているが、本来はダークソードなどで闇の斬撃を飛ばすための媒介を用意してから使う魔法なのだ。俺が棍棒で『一閃』を放っている感覚に近い。まぁそれをあっさりと短縮詠唱で放ってしまう辺り実力はあるのだろう。本来ならばやたらと長い呪文を唱えて使う魔法だからな。


 一方で、マナの魔法は現時点ではかなりしょぼく見えた。マナのつくったオリジナル魔法であるが、現時点では小さな蛍火が数十あたりに散らばって飛んでいくだけなのだ。


 先んじて到達したダークスラッシュが3体のワイバーンを切り裂いた。すぐにダークボムが爆発して数体が巻き込まれて落ちていく。その死体が地面を走っているほかのドラゴンを巻き込んでさらに被害が広がった。だいたい12,3体ってところかな。

 そこに、俺の魔法が空を行くドラゴンたちの上から降り注ぐ。狙いなんて一切つけておらず、適当に打ち込んでみたが、それでも全弾命中した。それだけの量がいるのだ。

 俺が使う魔法は『ハンドレッドナイフ』を除けば、全て初級の魔法だ。しかし、『闇魔法』と『暗黒魔法』のスキルがあるおかげでその威力は中級を普通に超える。『ダークナックル』が体を打ち付け、地面にたたき落とし、他の魔法は体を、翼を、頭を貫き、下を行くドラゴンたちにも降り注ぐ。そして死体に踏みつぶされてさらに死んでいく。


 俺の魔法の量を見てびっくりしている2人だが、その視線は次のマナの魔法に持っていかれた。


 他の魔法に比べると、ゆっくり行っていた蛍火が着弾した。その瞬間、蛍火は1つにつき直径5,6mほどのサイズに膨れ上がり、爆ぜた。そしてその爆ぜたところからさらに連鎖的に爆発が起き、目に見える範囲の多くのドラゴンたちが爆発に呑まれた。


「うーん、一部うまく爆ぜてなかったな……。もう少し改善したほうがよさそうかも」


「マナ、今のままで十分だよ」


 俺のつぶやきがマナに届いたかはわからないがいいということにしよう。俺は爆発によって生じた煙のせいであとどれくらい残っているのかが見えないので、カルアに煙を吹き飛ばすよう指示を出した。



どうもコクトーです


『刈谷鳴』

職業

『ビギナーLvMAX(10)

 格闘家 LvMAX(50)

 狙撃手 LvMAX(50)

 盗賊  LvMAX(50)

 剣士  LvMAX(50)

 戦士  LvMAX(50)

 魔法使いLvMAX(50)

 鬼人  LvMAX(20)

 武闘家 LvMAX(60)

 冒険者 Lv98/99

 薬剤師 Lv42/60

 聖???の勇者Lv13/??

 狙撃主 Lv54/70

 獣人  Lv19/20

 狂人  Lv33/50

 魔術師 Lv52/60

 ローグ Lv22/70

 重戦士 Lv23/70

 剣闘士 Lv10/60

 神官  Lv9/50

 魔人  Lv1/20

 精霊使いLv1/40

 舞闘家 Lv1/70

 大鬼人 Lv1/40 』

今回は忘れませんでした!

さっき見直してて気づいたんですよね…


ネット小説大賞の発表明日の1時だそうです。

呼ばれるかどうかは別として、楽しみです


ではまた次回

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