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変貌の空です3

遅くなってすいませんでした。

ひと段落ついたので更新です

「む、話し合いをしとったところだったか。もう少し外におったほうがよいか?」


「いや、もう終わったところだ。そっちは無事だったか? ダンジョンの中にいたんだろ?」


「大丈夫じゃ。歩いておったらいきなり転移させられた時には罠を踏んだかと驚いたがの」


「外に出た時の状況は?」


「一斉にというわけではなく、上から順に飛ばされておるようじゃったな。わしが外に来たときにはすでに結構な数がおった。そやつらは名の知れた連中ばかりじゃったからの」


「そうか……。そういえば、今ユウカは何層くらいにいるんだ?」


「わしか? わしは以前ここで生活していたことがあったからの。お主らよりは先にいると思う」


「まぁ私たちは『生の草原』しか入ってないから、他のところは全部先を行ってるよね」


「わしはまんべんなく行っておるぞ。今日行ってきた『明の森』は攻略済み。他は40層までは使えるようにしてある」


 『生の草原』ですら俺たちよりも10層も先に行っているようだ。ユウカがこの館に来て2日だから、今回この町に来てからは長くても1週間といったところだろう。以前来た時に全部35層か40層まで使えるようにしたってところかな。


「そうじゃ。すまんが、明日は朝の鍛錬ができそうにない。これから呼び出しを受けておるのじゃ」


「呼び出しってギルドか?」


「うむ。これでもSランクじゃからの。先ほどまでの件で会議を開くと言っておった」


「それって私たちに話しちゃってもいいの?」


「かまわんじゃろ。……お主らも関係するかもしれんしの」


 「かまわんじゃろ」の後がいまいち聞こえなかったが、嫌な予感がする。一応備えておこう。


「終わるのがいつになるかわからんし、今日は宿に泊まってくるかの」


「わかった。俺はこのまま従魔(ヒメ)たちと遊ぼうかな。ガンダさんのところに戻るのも違うと思うし。つーわけでテント返して」


「庭でいいんじゃないの?」


「向こうの方が自由に遊べるしな」


 別に以前に俺の逃げ場としていたハウステントを回収したいとか思ってないぞ?


 うまくマナを言いくるめ、じゃなくて説得してハウステントを回収することに成功した。その後、部屋に置いて向こうの庭で、久々に全員を出して遊んだ。ゼルセとコルクは途中から殴り合いみたいになってたけどまあ楽しそうだったしいいだろう。当然、途中でヒメとじゃれあっていた俺に襲い掛かってきたから倒して(お仕置きして)おいた。今日はもう出てこれないけど自業自得だ。せっかくヒメをモフってたのに……。


 その日の夜はそのままハウステントの家でヒメと一緒に寝ることにした。珍しく俺のベッドにもぐりこんできたのだ。一瞬マナかヒツギが入ってきたと思ってびっくりしたよ……。




 そして、俺は夢の中でそいつにあった。



----------------------------------------


「ユウカ様、お待ちしておりました。まだ全員はそろっておりませんが、そろい次第始めさせていただきますので、部屋の中でお待ちください。お飲み物など、何か必要なものがございましたら、中にいる使用人にお伝えください」


「うむ」


「では中へ」


 わし、ユウカ・コトブキは、ギルドからの呼び出しを受けて、グリムの町の町長、グリム・ワール氏の館にやってきたのじゃ。

 今日の昼に発生した、強制転移によるダンジョンの締め出し。そして、その後町の上空に現れたあのモンスターについての会議を行うとのこと。たしかに、ダンジョンの最奥に違うダンジョンの入り口があったということは過去にも数例報告が上がっておる。しかし、あのようなことは過去に前例がないからの。


 中に入ると、大きな縦長のテーブルの周りに3人掛けのソファーが8こ並んでおった。テーブルの長辺に3つずつ、短辺に1つずつ、囲うようにしておいてある。わしの席は短辺の入り口から近いほうの席じゃった。案内してくれた使用人に果実水を1杯頼んで席についた。


 空いている残りの席は2つ。左右の真ん中がそれぞれ空いておる。

 わしの対面になるソファーにはグリム氏が座っており、その傍らに執事と護衛が1人ずつ立っていた。どちらも実力はBに届かない程度の実力じゃったはず。普段の警備ならば十分じゃが、ここにおる面子を考えると力不足じゃろう。

 ギルドマスター、この町の支部のトップ、この町でのギルドのトップパーティリーダー。それも4大ギルドが全部そろっておる。護衛なぞ飾りにしかならん。


 それから10分もしないうちに全員がそろった。

 

 『赤の団』ギルドマスターのランクS、元『ベスティア獣神国』第3王子、リエーフ・ベスティア・レルド。そしてランクA+、ティグレとランクB+、アールム。

 『青き空』ギルドマスターのランクS、飛行王、スカイ・レインウォーカー。そしてランクS-、ジェット・ビーとランクAー、ブルー・ビー。

 『黒の翼』ギルドマスターのランクS、闇姫、ドレアム・デス・ドリー。そしてランクA、ミレアム・ドリーとランクB+、マキシム・ドリー。

 『白き御旗』ギルドマスターのランクS、ルーミア教大司祭、ルーミ・アーカイブ。そしてランクB+、ホーリーとランクB-、ヒカル・ムア。

 それから、『貴の山』攻略パーティ、『怒涛のティラノス』のメンバー7名と王都専属冒険者『レーザー』の3名。それがこの会議に出席しているメンバーじゃ。わしだけ1人じゃな。ソロで動いておるから仕方ないとはいえ、ガンダかメイ辺りを引っ張ってくるべきだったかの?




 使用人が扉を閉めて、グリム氏が話を切り出した。


「皆さま、本日はお集まりいただきありがとうございます。早速ですが、今日集まった理由はわかっていますよね?」


「朱雀と名乗ったモンスターと、第2段階に進んだというダンジョンの話ですよね」


「はい。朱雀というモンスターの言葉を信じるならば、それらを全て攻略すればまた現れるそうですし、後とします。今回は第2段階のダンジョンの話が中心とさせていただきます」


「話し合いというが、何を話し合うのじゃ? まさか第2段階のダンジョンを共同で攻略しようというわけでもあるまいに」


「その通りです」


 グリム氏が何事もなかったかのようにそう言った。その瞬間、空気が変わったのじゃ。


「おいグリム、ぼけたか?」


「ダンジョンに挑むパーティの人数は最大7人。それすらも忘れたのかい?」


「そんなわけないでしょう? 私の提案は依頼ですよ」


「依頼?」


「私から『レーザー』を除いた皆様に依頼です。朱雀を再び呼び出すために第2段階のダンジョンを攻略してください。あのような存在がこの町の上空にいつ現れるかわからないというのは住民からすると恐ろしいことこの上ないのですよ。今回はダンジョンを攻略した途端にあんなことになるなんて想像もつかなかったですし仕方ないですが、次に現れる時はすでにわかっています。だったらその時を把握できたら、それに備えることができるでしょう?」


「それがどう共同攻略につながるのかしら? いまいちつながらないのだけど」


「今どこまで行っていて、そこがどんな状態なのか、どんなモンスターがいて、どんな攻撃が有効かなど、そういった情報を提供していただき、それを共有するということですよ」


 グリム氏は変わらぬ笑顔で軽く言っておるが、ダンジョンの新しいエリアの情報を得るのはそれなりに覚悟がいる。未知のモンスターがいる可能性もあるし、死の危険も当然ある。それを提供しろと言うのはさすがにどうなのかのう……。


「少なくとも、この町にいるパーティの中で現状攻略しうる可能性があるのはここにいないパーティだと2,3パーティもないでしょう。それなら、あなた方がどこまで行っているかだけ知れれば朱雀が現れる時期はある程度特定できます。そうなればその時期に住民に対して勧告ができるので不安も幾分かやわらげることができるのです。ここの住民は皆様のように強い人間だけじゃありません。私のような弱い存在は強者の前では怯えるのみです」


 グリム氏の話はもっとものようでいてもっともではないと感じるのう。

 たしかに、この町の人々の中にあの朱雀に恐れを抱いたものがいったいどれほどいるかは想像もできぬ。むしろ、恐れを抱かなかったもののほうが圧倒的に少ないじゃろう。そんな中で、あやつは、第2段階のダンジョンを攻略したときまた現れると宣言しおった。また現れるかもしれないという恐怖はなかなか消えないじゃろう。

 グリム氏の言う通り、ダンジョンの攻略状況さえわかれば、現れる時期はわかるともいえる。ここにおらんパーティで攻略しそうなのが2,3パーティしかおらんというのは疑問が残るが、ここの面子が攻略する可能性が高いことは間違いない。実際、ランクSがここまでそろうことなどそうそうあることではない。それだけこの町が重要な場所である証拠ともいえよう。


 じゃが、それにしても情報を全て出してもらうように言う理由にはならん。もっと言えば、18層の転移陣を使えるようになったときにそれを伝えればよいのじゃから。それに、『レーザー』を呼んだことにも何か意味があるように思える。意図がつかめんのう……。


「ともかく、弱き者のためにも情報をお願いします」


 グリム氏が頭を下げる。4大ギルドの面子に了承する気はないじゃろうが、裏でこっそりと多少の情報を流したりはするじゃろうな。冒険者ギルドを間に通すかもしれん。わしは当分は第2段階に挑む気はないから問題ないがの。少なくともあやつらが『生の草原』を攻略するまでは行く気はない。それまでに刀が直ってくれるといいのじゃが……。




 結局その後は会議というよりは雑談になってしまい、誰もグリム氏の願いへの返答をすることはなかった。このことが今後どう響くのかのう……。


 そして夜は更けていったのじゃ。



どうもコクトーです


『刈谷鳴』

職業

『ビギナーLvMAX(10)

 格闘家 LvMAX(50)

 狙撃手 LvMAX(50)

 盗賊  LvMAX(50)

 剣士  LvMAX(50)

 戦士  LvMAX(50)

 魔法使いLvMAX(50)

 鬼人  LvMAX(20)

 武闘家 LvMAX(60)

 冒険者 Lv90/99

 薬剤師 Lv42/60

 聖???の勇者Lv12/??

 狙撃主 Lv45/70

 獣人  Lv16/20

 狂人  Lv25/50

 魔術師 Lv40/60

 ローグ Lv21/70

 重戦士 Lv21/70

 剣闘士 Lv1/60

 神官  Lv1/50

 魔人  Lv1/20

 精霊使いLv1/40

 舞闘家 Lv1/70 

大鬼人 Lv1/40 』

前回の投稿から空いてしまってすいませんでした。

いやー、テストつらい……。

投げ出さずにテスト勉強は、頑張りました。


次回は3日後にできると思います。


ではまた次回


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