表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
177/592

洞窟エリアです3

 次の日、俺はまた単独行動をとっていた。珍しく朝起きて、8時くらいにはダンジョンに入っており、4時間くらいかけて狩ったのはフライガエル1匹と、トライホーンウルフ7匹だ。


 トライホーンウルフは群れで小部屋にいるところを発見したので、ついでに狩っておいた。気づかれていなかったので奇襲で『ダークランス』を20連で撃ちこんだら全員倒し切っていた。

 一昨日はフライガエルとテレポドラゴン以外は完全に無視していたから戦おうとも思わなかったが、今日は特に無視する必要もない。少しでも稼いでおいた方がいいしな。トライホーンウルフの角はツインホーンウルフよりもさらに硬くなり、槌の素材にいいらしい。肉は従魔たちの食料にできるし、牙も爪も投擲道具(武器)に使える。

 フライガエルを喰らったことで『空蹴り』もレベル3になった。移動には常に使い続けているしそろそろ上がってくれないかな?



 目の前でテレポドラゴンが転移で逃げていったのを見た後、俺は地図を見直していた。

 今日はもう30層を一通りまわり終えている。そのため、29層に向かおうと思い、今いる場所を確認しなおしているのだ。


「今いるのはここだから……来た道を戻る方がいいか? いや、こっちを行ってもいいな……」


 思ったより今いる位置が中途半端な位置だったこともあり、思ったより悩むことになった。

 29層に向かう階段に向かうには、来た道を戻って、近道をして20分ほど行くとあるが、先に進んで、大部屋を通り抜ければ10分くらいでつくのだ。しかし、大部屋にはトラップがあり、出現するトラップはランダムで、場合によってはモンスタートラップや転移トラップなど、凶悪なものもあるそうだ。転移は若干怖いな。


 結局来た道を戻っていくことにした。転移はどこに出るかわからないそうだし、場合によっては階層を転移させられることもあるらしい。しかもモンスタートラップがある位置に転移するという鬼仕様なのでやめておいた。

 しかし、その途中で俺は珍しいことに遭遇した。


「グギャ!?」


 迷宮内を『空蹴り』で突き進んでいると、その途中でたまたまテレポドラゴンが目の前に転移で現れたのだ。大きさは全長3mほどで、真テレポデスドラゴンとは比べ物にならないくらい小さい。

 ギルドにあった資料にも、たまにテレポドラゴンが冒険者のすぐ近くに転移してくることがあるらしいと書いてあった。完全に運らしいが、その時は攻撃してくることが多いとも書いてあった。まあそれでもある程度戦って傷つけると転移で逃げ出すので変わりないらしいが。



 しかし、まだ体が小さいからか、慌てまくっているテレポドラゴンは、なぜか俺から離れようと飛んで(・・・)逃げ始めた。


「転移しないのか? まぁ好都合だ。『ダークランス』10連!」


 必死に逃げるテレポドラゴンに『ダークランス』の黒い槍が次々と突き刺さった。鱗で守られている部分も、何十発も耐えられるほどは堅くないようで、どんどん貫いていく。なぜだろう……苛めてる気分になってきた。

 そしてそのままテレポドラゴンは地面に落ちた。


『スキル:テレポートLv9を修得しました』


 剥がれた鱗を7枚ほどアイテムボックスにしまって、テレポドラゴンを喰らうとスキルレベルが上がった。これで9人を転移できるようになったわけだな。


「……まてよ?」


 俺はすぐに『テレポート』を『上級鑑定』で調べ直した。そしてその文章をしっかりと読み、昨日も見たある一文を見て、一つの仮説をたてた。


 その仮説とは、テレポドラゴンの転移は、『テレポート』のように転移できる場所を指定して、そこに転移しているのではないかという仮説だ。

 ダンジョンの中、あるいは、この階層ならどこでも転移できるというのであれば、冒険者のすぐ近くに転移してしまうということは起こらないと思う。1層とかならともかく、30層では人であふれかえるということはまずない。それなのに人がいるところに転移する理由はないだろう。


 今日はこれで終わってしまう可能性もあるが、俺は仮説を調べるため、次のテレポドラゴンを探した。



 1時間くらいかけて、ようやくテレポドラゴンに気づかれずに見つけることができた。俺は『ニードル』を使ってダメージを与え、わかりやすい目印にした。運がいいな。

 俺は転移で逃げたテレポドラゴンを探すため、今いる場所を『テレポート』の転移地点に指定して走り出した。



 2時間かけてダンジョン内を走り回り、4回目のテレポドラゴンとの遭遇でようやく目印をつけた個体を見つけた。

 テレポドラゴンは、俺を確認するや否や、すぐに転移した。俺もそれを追うように、『テレポート』で指定した場所にとんだ。




「ガァアア!」


 狙い通り、転移した先に目印のついたテレポドラゴンはいた。いきなり現れた俺に驚いていたが、すぐに俺を敵とみなして襲ってきた。


「『鬼化』『不動明王』」


 すぐにスキルで自身を強化し、噛みつこうとしてきたその大きな顎を両手で受け止めた。かなりの力でかみつぶそうとしているが、『不動明王』を使った状態の俺の力を上回ってはおらず、びくともしなかった。

 俺は目の前に広がる口に向かって『ダークアロー』を撃ちこんだ。


「ギャォオオオオオ!」


 テレポドラゴンは痛みによって、噛むのをやめて叫びだすが、これで両手がフリーになった。

 『小規模ワープ』で首の付け根に移動して、『破壊の一撃』を撃ちこんだ。首の肉を確実にえぐった感触があり、長く伸びた首が変な角度のまま折れて、目から光が失われるのとともに、テレポドラゴンはドスンと音を立てて崩れ落ちた。


 俺は、周りに人がいないのを確認して『鬼化』を解き、テレポドラゴンから牙と鱗を取って喰らった。すると、『テレポート』のスキルもレベルが上がり、レベルマックスになった。予想では上位スキルみたいなのが手に入ると思ったんだが……。もっと喰らえばいいのかな?


 俺はとりあえず今日の成果に満足して家に帰った。



どうもコクトーです



『刈谷鳴』

職業

『ビギナーLvMAX(10)

 格闘家 LvMAX(50)

 狙撃手 LvMAX(50)

 盗賊  LvMAX(50)

 剣士  LvMAX(50)

 戦士  LvMAX(50)

 魔法使いLvMAX(50)

 鬼人  LvMAX(20)

 武闘家 LvMAX(60)

 冒険者 Lv90/99

 薬剤師 Lv42/60

 聖???の勇者Lv12/??

 狙撃主 Lv45/70

 獣人  Lv16/20

 狂人  Lv25/50

 魔術師 Lv40/60

 ローグ Lv21/70

 重戦士 Lv21/70

 剣闘士 Lv1/60

 神官  Lv1/50

 魔人  Lv1/20

 精霊使いLv1/40

 舞闘家 Lv1/70 

大鬼人 Lv1/40 』

少し短め(作者比)ですが、キリがよかったと判断したためここで区切りました。


2015年の投稿はこれで最後になります。

というかもう31日ですしね。必然的に最後です。

来年の更新はまだいつになるかは決まってませんが、早めに投稿する予定ではいます。

2016年一話目はあの人の話になる予定……。


今年は、ブックマークが10000件を突破したり、pvが1000万を突破したりといろいろとありました。

本当に感謝しております。

感想でネタを振ってくる方とかもいて、それを返すのが何気に楽しみだったりします(笑)


2016年ものんびりと更新します。

来年もよろしくお願いします。


長々失礼しました。

ではまた次回

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ