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4大ギルドです

 家についた俺たちは、リビングに集まっていた。


「じゃあ勉強といこうか。細かいところはキャラビーに補足してもらうことにするから」


「がんばります」


「お願いね。じゃあ、基本的なところでギルドについて説明しようかな」


「冒険者ギルドの中にさらにギルドがあるんだったか?」


「うん。冒険者が一般的に動くのは7人以下のパーティって言うのは当たり前のこととして、そのパーティが複数集まって、組織立って動いているのが各ギルドって考えてくれればいいかな。ギルドを作る条件は、パーティランクB以上のフルメンバーのパーティが2つ以上合同で立ち上げの申請をすること。それから、その申請をした冒険者ギルドがある町に拠点となる個人あるいはパーティで所有する建物があること。あとは申請が許可されることの3つって聞いてるけど、お金もかなりかかるし、少しでも不備があれば却下ってことになるみたいで申請はなかなか通らないそうだよ」


「ギルド設立には双方にとってメリットもあればデメリットもありますから、冒険者ギルドとしてはポンポンと設立されても困るのだと思います」


「メリットの話だけど、冒険者ギルドには、ギルドクエストって名前の掲示板に貼り出されていない依頼があるの。大規模なモンスターの討伐、イベント全体の警備、大きな商隊の護衛とか多くの人数が必要になるような依頼が多いの。当然大人数を動かすのに見合った報酬が用意されているし、貴族や大商会の幹部クラスとのかかわりを持つこともあるし、それがメリットと言えるかな」


「デメリットは?」


「同時に2か所のギルドには参加できないし、大きなギルドになればなるほど強制依頼が発生しやすくなる」


「強制依頼ってモンスターの大群が攻めてきたときとかに冒険者が駆り出されるみたいなことだよな?」


「それも含まれるけど、冒険者ギルドの利益になるのだけれど冒険者たちが受けなかったり、失敗したりしてなかなか達成されない依頼を強制的にギルドが受けないといけなくなるの。もちろん相応に報酬は高くなるみたいだけど、難易度はかなりのものだよ。強制依頼を達成できずに解体したギルドもかなりの数になるみたい。時にはエース格のメンバーが何人も亡くなって、依頼失敗の違約金も払って、ギルドも解体。ギルドの解体にも結構な金額がかかるからそれも相まって奴隷落ちなんてこともあるって言ってた」


「ギルドからしたら大事な戦力を失うことにつながるからやめてほしいんだろうな」


 他にもいろいろとあるだろうけど俺たちにはあまり関係なさそうだ。そもそも俺たちのパーティだとフルメンバーですらないからな。今のところこれ以上メンバーを増やす予定はないし、増やすとしたらそれは新しく奴隷を購入するときになるだろう。だからたぶんない。少なくともそんな予定をわざわざ作る気はない。文字通り眠れない夜を過ごすことになるだろう。


「じゃあ次は覚えておいた方がいい、というか覚えてて当然って言われる大ギルドについて話すよ」


「さっきの『赤の団』とかだよな?」


「うん。4大ギルドって呼ばれる巨大ギルドの1つだよ。そこそこ大きなギルドは大抵どこかの貴族なんかとつながりがあったりするんだけど、4大ギルド、『赤の団』、『青き空』、『黒の翼』、『白き御旗』の4つはつながりがあるどころか、貴族がその顔色を窺ってかからないといけなくなるような影響力を持っているの。他のギルドを傘下として従えているんだよ」


「『赤の団』は何人か見てるけど今のところアールムくらいしかそこそこやれそうな人は見てないよな」


「そりゃこんな場所に幹部クラスが来てるわけないでしょ? どのギルドも本拠は王都とか、他の国の大都市にあって、ここにあるのはせいぜい支部なの。ランクA以上の冒険者たちなんかは本部にいることが多いだろうし」


「マナ様、それは間違いです。一部の者を除いて、高ランクの冒険者たちが王都にいるのは何か用事がある時くらいで、それぞれが決めた拠点で活動しています。高難易度のダンジョンとか、いい素材のとれる場所が近くにあるようなところなど様々ですが、支部がある町にいることは多いのでここにもそれなりの人数がいると思われます」


「そうなの?」


「ここはデルフィナでも有数の迷宮都市ですので、いろいろと設備は整っています。それを目当てにここに訪れていてもおかしくはないと思います」


「じゃあいずれ会うかもしれないのか。なんか特徴ってあるのか?」


「特徴と言いますと、それぞれのギルドのですか?」


「ああ。見分ける方法があるといいなと思って」


「ありますよ。『赤の団』のメンバーは全員防具のどこかに獅子の模様が入っています。人によって鎧だったり手甲だったり服に小さく刺繍してあったり盾についていたりとさまざまですが、先ほどの方も、手袋の甲の部分に描いてありました」


 キャラビーはよく見ていたな。全然気が付かなかった。

 しかし、以前あの3人組を見た時に同じパーティだからと思っていたのはギルドの模様だったのか。しかし、獅子の模様だったかな? 思い出せない……。


「『青き空』は全員が青いスカーフを巻いています。『青き空』が独占している技術で作られているそうで、魔法の抵抗力を上げる効果があると聞いたことがあります。『黒の翼』はギルドの名前にもなっている、黒い翼の模様なのですが、こちらは肌に直接描かれているそうで、見えないところにある人も多いそうなので判断は難しいかと」


「『黒の翼』のメンバーは判断できないのか。ならわかんなくても絡まれないだろ。見えてる場所に描いてある人だけは注意しておくよ」


「それがよろしいかと。『白き御旗』なのですが、ここのギルドのメンバーは全員が真っ白なローブで身を包んでいるのですぐにわかります」


「それはまた目立ちそうだな」


「『白き御旗』は女性が大半で、教会で修行を積んでいた方も非常に多く、回復魔法を使えるメンバーが圧倒的に多いことでも有名です。ただ、ギルドメンバー全員がルーミア教を信仰しているので、特例として認められた種族以外の種族の者は所属できないのです」


「ルーミア教?」


「デルフィナで最大規模を誇る宗教です。町にある立派な教会は大半がルーミア教の物で、排斥、とまではいきませんが、人族至高説を信じております」


「宗教か……できる限りかかわりたくないな」


 獣人、鬼人、魔人といった職業を持つなんて知られたら絶対に何か起こる気がする。白いローブをかぶった人の前では『獣化』も『鬼化』も使わないようにしないとな。

 そんなことを考えていると、町のほうから12時を告げる鐘が聞こえてきた。6時、12時、18時、24時の4回鳴る鐘の音だ。


「もうお昼かー。食材ってまだある?」


「肉類は大丈夫なのですが、野菜とパンが少なくなっています。買い物に行った方がいいかもしれません」


「そっか……じゃあヒツギとキャラビーで買い出しをお願い。メイは常識についての勉強の続きね」


「え、さっきので終わりじゃあ」


「あれはギルドの話だけでしょ? ここからが本番だから」


「ヒツギはいいのか!?」


「ヒツギは知識が古いだけでなんとかなるからね」


「じゃあ買い物行ってくるねー。頑張ってねメイ」


「ご主人様頑張ってください!」


 二人は足早に玄関から出ていった。

 そして俺は結局そのあと外に出ることはなく、勉強会は夜まで続いたのだった。





どうもコクトーです


『刈谷鳴』

職業

『ビギナーLvMAX(10)

 格闘家 LvMAX(50)

 狙撃手 LvMAX(50)

 盗賊  LvMAX(50)

 剣士  LvMAX(50)

 戦士  LvMAX(50)

 魔法使いLvMAX(50)

 鬼人  LvMAX(20)

 武闘家 LvMAX(60)

 冒険者 Lv88/99

 薬剤師 Lv42/60

 聖???の勇者Lv12/??

 狙撃主 Lv45/70

 獣人  Lv16/20

 狂人  Lv21/50

 魔術師 Lv37/60

 ローグ Lv21/70

 重戦士 Lv21/70

 剣闘士 Lv1/60

 神官  Lv1/50

 魔人  Lv1/20

 精霊使いLv1/40 

 舞闘家 Lv1/70

 大鬼人 Lv1/40 』

今回はほぼ会話のみでした

次回は今回みたいな感じではないと思います


ではまた次回

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