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道中です

 キーンの町を出て約一月が経った。

 その間にいろいろなことがあったが、俺たちは無事()()()()の町に到着した。

 なぜこんなにも早く2つ目の町であるフルーレの町に到着しているのか、それは俺たちがキーンの町を出て3日目のことだった。







 俺たち4人が、休憩をとりながらゆっくりとカーミアの町に向かっていると、前方から悲鳴が聞こえてきた。

 『鷹の目』を使って確認すると、馬車がモンスターに襲われているところだった。

 モンスターは全部で3体。見たところオークが2体と杖を持った、上位種と思われるオークが1体だ。俺たちはすぐに助けに行った。


 連続小規模ワープで先行してその場まで行き、サクッと杖もちのオークを倒すと、続けて残りのオークも殴って倒した。脆いな。そして、ちょうど倒し切ったころにマナたちが合流した。やっぱワープっていいな。小規模ワープじゃなくて普通のワープがほしくなってきた。そういう敵いないかな?


「あ、ありがとうございます。もうだめかと思いました……」


 馬車の中にいたのは青年が1人だ。

 話を聞くと、彼はフルーレの町に店を持つ商人で、今回初めて1人でキーンの町にオークションの時期にやってきたらしい。これまでは彼の師匠がメインで動いており、彼自身は、行って、オークションを見学して、多少物を仕入れて帰るだけで、護衛のこととかは全て師匠がやっていたとのこと。しかし、今回は師匠が来られず、彼だけで行くことになったそうだ。

 ただ、護衛依頼を出したのがオークション当日で、彼が出発するときまでに護衛は見つからず、師匠にいついつまでに帰ってこいという期限も決められていたので、ギリギリまでは待っていたがあきらめて護衛なしで出ることにしたそうだ。何回も来ているが、モンスターに襲われたことは2,3回くらいしかなかったからいけると思ったらしい。後から聞いたのだが、この時期は護衛依頼が多く出されるのでオークションの数日前には依頼を出すのが普通だそうだ。特に今回のオークションは武器や防具の類が非常に多く出品されており、それを目当てに来た貴族や武器、防具商人が多くいたため、例年よりも護衛依頼の数が多かったらしい。

 彼の師匠も普段は早めに護衛依頼を出していたが、彼がどうするか見たかったということであえて伝えなかったそうだ。そこは伝えてやれよ……。

 そして、出発してすぐは何もなかったそうだが、今日になって先ほどのモンスターに襲われたそうだ。



 それから、俺たちが彼の護衛をする代わりに馬車に乗せてもらうことになった。一応何度も通っているとのことで、抜け道を教えてもらったりした結果、俺たちが考えていた予定よりもだいぶ早くに到着することができた。思わぬところで初護衛を成し遂げたのだが、もうやりたくない。

 夜警を従魔に頼もうと召喚したらすごい驚かれたり気絶されたりするし、ハウステント使えないし、食べ物も彼は干し肉とかの保存食で済ましているのに俺らだけ普通の料理食べるわけにはいかないからカピチュとか燻製とかで済まさないといけないし面倒だった。実際には何度かおすそ分けしながら食べてたけど。また食材とか買い足さないといけないな……。



 フルーレの町では、食料と消耗品を買うくらいしか予定はなかったが、せっかく立ち寄ったのだからと1泊していくことにした。小さい町なので、宿屋は1軒しかなかったが、結構すいていたから難なくとることができた。別に俺はハウステントでもいいんだけどな。








 そして次の日、朝から俺たちは出発の準備をしていた。


「ここからバルの町までは近いんだっけ?」


「はい。ここからなら歩いても1週間もかからないです。道も平原なので上り下りもありませんし、周囲に森もないので視界も良好です」


「空から襲ってくるモンスターもいるから完全に無警戒とはいかないけどね」


「ここにくるまではそんな危ない奴はいなかったし大丈夫そうだけどな」


 キーンの町からフルーレに向かう途中に数度モンスターにでくわすことがあったのだが、オーク、下位のウルフ種、下位のホーク種などと、脅威と呼べるものはほぼいなかった。群れとかでいるわけでもなく、はぐれたのが1匹でいる程度だったこともあってあっさりと撃退できたしな。


「それでも油断は禁物だよ。キャラビーの気配察知には期待してるからね」


「お任せください! 奇襲はさせません!」


「頑張るのはいいことだがあんまり気を張りすぎてもだめだからな。疲れたらすぐ言うんだぞ」


「そうだよキャラビー。私たち女子と違ってメイはほとんど疲れないから休憩なしでも平気なんだからね」


「平気じゃねえって。休憩はこまめにはさむし」


 たしかに俺はこないだ呪いを喰った影響で『再生』も『自動回復』も相当レベルが上がってるから、疲れを感じる前に体が回復してしまい、ただ歩いている程度ではほとんど疲れない。でもそれはあくまでも肉体的な疲労だけで精神的な疲労はガンガン蓄積する。今度移動用の馬車を買うことを検討しておこう。


「忘れものってないよな?」


「食料も布とかの消耗品もしっかり買ったし、薬も全員持ったし、あとはなにもないと思うよ」


「それにしてもご主人様はさすがご主人様ですね! まさか薬草から薬を作ることまでできるなんて」


「まあ薬剤師って職業があるからな。そのスキルだ。まだ簡単なものしかできないよ」


 これまでまったく使っていなかった薬剤師の『薬剤調合』スキルを試してみたのだ。

 キーンの町からここに来るまでの間でいくつか薬草や毒けし草を見つけて、採取していたからせっかくということで昨夜、薬を作ってみた。

 できたものは回復玉と毒消し玉の2種類。ともに飲んで効果を発揮するタイプの薬で、大きさは直径1cmもないくらい。噛んでも効果が出ることも確認した。結局40個もできたから、全員が10個ずつ携帯することにした。キャラビーには魔法袋を渡してある。あとはみんなアイテムボックスあるし。

 ちなみにキャラビーからは「奴隷に魔法袋(こんな高価なもの)を渡すなんておかしいです!」といわれたが無理やり渡しておいた。アイテムボックスに入れておくだけじゃもったいないもん。

 ついでに武器も俺の持っていた物の中から渡しておいた。防具はどうにもならないが、キャラビーが使うのは短剣だったからキーンの町で買って、呪いを解いておいた短剣を3本渡しておいた。ここに来るまで渡し忘れてたのは内緒だ。


 それから、宿を出た俺たちは一路バルの町を目指した。

 フルーレの町からバルの町までは1本道だ。さすがに『鷹の目』でもバルの町を確認したりはできないけど、分かれ道もないので迷う心配はない。



 そしてフルーレの町を出てから3日。俺たちは()()()魔族と対面した。



どうもコクトーです


『刈谷鳴』

職業

『ビギナーLvMAX(10)

 格闘家 LvMAX(50)

 狙撃手 LvMAX(50)

 盗賊  LvMAX(50)

 剣士  LvMAX(50)

 戦士  LvMAX(50)

 魔法使いLvMAX(50)

 冒険者 Lv69/99

 武闘家 Lv47/60

 薬剤師 Lv35/60

 鬼人  Lv18/20

 聖???の勇者Lv10/??

 狙撃主 Lv32/70

 獣人  Lv8/20

 狂人  Lv1/50

 魔術師 Lv1/60

 ローグ Lv1/70

 重戦士 Lv1/70

 剣闘士 Lv1/60

 神官  Lv1/50

 魔人  Lv1/20

 精霊使いLv1/40 』


なんとレビューを書いていただきました!!

自身初になります!

ありがとうございます!


ではまた次回

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