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オークションです1

連続投稿2日目です

 オークション当日、朝早くから俺たちはオークション会場に向かった。

 オークション自体は午前10時から開始される。現在は朝9時くらいなのだが、すでに7割以上座席は埋まっていた。ちなみに、渡された札に書いてあった番号は俺が98、マナが99、ヒツギが100だ。


 それから1時間後、オークションが始まった。





『皆様、これよりオークションを開催いたします。本日出品された品は全部で68品です。最初に説明をしておきますが、このオークションでは、お金のお支払いと商品の受け渡しは落札後すぐとなっております。お持ちの金額以上の金額で落札されますと、キーンの町へ入ることを永久に禁止されるとともに、商業ギルド所属の者との商取引も禁止されます。このオークションにはそれを可能にするだけの力が働いているということをご了承くださいませ。また、お支払い時は金貨で構いませんが、競売中は銀貨でカウント願います』


 完全に脅しが入っているな。後から持ってくるからとかは一切聞かないのだろう。俺たちは俺が今は全て持ってるから問題ないけどな。現在俺が持っているのは金貨162枚、銀貨84枚、銅貨637枚だ。結局換金はできず、使えるのは金貨162枚と銀貨84枚だけとなる。この時期は換金したいという依頼が殺到するため、換金は断っているとクレリアさんから聞いた。


『それでは、最初の商品です。こちらの商品は……』


 他の職員が通路から布のかかったカートを押してきた。そしてその布を取り去り、説明があって、最低金額も提示されて競売が始まった。

 最初に出された商品は例の家にあったらしい魔道具でもある盾だった。最低金額は銀貨80枚。すぐに100枚を超え、次第に金額を告げる人が少なくなり、最終的に172枚、金貨1枚と銀貨72枚で落札された。落札したのは貴族席にいる人だった。次の商品が運び込まれても戻ってこなかったからもう帰ったのだろう。そのかわりに違う人が入ってきていたが。


 その後も次々と落札されていった。時々奴隷が商品として運び込まれてきたときもあったが、金貨2,3枚で落札されていた。相場がわからないけどこれは安いのか? 

 その後も淡々とオークションは進んでいった。途中で売られていた奴隷の中にアントホームで見かけたなんとかっていう貴族が連れていた5人の奴隷のうちの、捨て台詞を吐いていた女を除いた4人もいた。あの後で売られたのだろうな。彼女たちは4人合わせて金貨10枚で売られていった。今度はまともなのが主人だといいな。


 そしてオークションが進み、17品目の時、本日の目玉商品の1つとして例の魔剣が出てきた。価格はガンガン吊り上がり、最終的に金貨101枚と銀貨42枚で落札された。落札したのは同じ馬車に乗っていたギンだった。あいつかなり金ためてたんだな。あの感じだとパーティメンバーから借りていた可能性もあるが。ちなみに、最後までギンと競い合っていたのも冒険者だった。そんなにいいものかあれ?


 34品目で目玉商品2つ目が出てきた。魚人の女性の中でもマーメイドと呼ばれる種族で、すごい美人であった。どうやら事前に公表されていなかったようで会場はかなりざわめいていた。最終的に貴族2人が張り合い続けて金貨600枚で落札された。一気に不安になったんだが……。


 そして40品目、ついにキャラビーが運ばれてきた。


『続いての商品は、こちら! 猫獣人の女で16歳。元冒険者で、手先が器用なこともあって罠の発見に長けているそうです。しかしながら、身体能力が低く、戦闘は期待しないほうがよいでしょう。しかし、愛玩奴隷としては何の問題もありません。むしろ抵抗力が弱く、安心できるやもしれません』


 キャラビーの紹介が始まった。

 キャラビーは檻の中に布一枚だけを巻いて座り込んで動かない。出てきた瞬間に離れたところから彼女のことを呼ぶ声が聞こえていたが、それに対して反応を示すようなこともなく、ただただ虚空を見つめていて、その瞳は完全に死んでいた。『上級鑑定』をしてみても、呪い以外の状態異常は見つからないので生きてはいるが、まるで生気を感じなかった。


「ねえメイ、彼女だよね?」


「ああ。『鑑定』できるか?」


「キャラビーとしか見えてないよ」


「やっぱ『隠蔽』がきいてるか。呪いを解くときにわかるかな?」


『では皆様、こちらの商品、最低金額銀貨100枚から始めさせていただきます』


「300!」

「900!」


 開始早々に1人の貴族と天上院が上限いっぱいで金額を上げだした。これ少しやばくないか?


「1000」


 俺も競売に参加する。16284枚に達する前に決まってくれればいいが……。


「3000!」

「4000!」

「5000」

「5200!」

「5300!」


 金額が上がるペースが一気に落ちた。まあ金貨10枚単位で増えていたこと自体がおかしい気がするが。


「5350!」

「5500」

「5550!」

「5600!」

「5640!」

「5643!」

「5700」

「5730!」

「5800」

「5801!」

「5810!」

「5850」

「5860!」

「くっ……」


 天上院が参加できなくなった。さっき1枚だけ増やしてたしそこが限界だったのだろう。もっとあると思っていたのだが今の王はそこまでお金の援助をしていなかったらしい。現時点で金貨58枚だからそれを少ないと言えるかどうか微妙なのだが。

 ともあれ、ここからは俺と貴族の一騎打ちだ。他の人がいきなり参加してこなければだが。


「5900!」

「5950」

「6000!」

「6050」

「6060!」

「6100」


 だんだんと向こうも顔が苦しげな顔になってきている。ここで攻めるべきか? まだ金は余裕がある。というか予定よりもかなりある。相手に諦めさせないといけないんだよな。なら


「6110!」

「7000」

「ななせっ……!!?」


 相手が詰まる声が聞こえた。これは勝ったか?


「な、7001!」


 少しずつ上げて対抗するつもりか。


「7500」


 一気に終わらせる。


『出ました7500! これ以上はいませんか?』


 少しの沈黙の後、司会が締めにかかる。このまま終わってくれ!


『…………ありませんね。それでは、98番様7500で落札です! 係員がいますので入り口までお願いします』


「っし!」


 俺は小さくガッツポーズしながら席を立って入り口に向かった。

 入り口を出ると係員がやってきて関係者入口に案内された。




どうもコクトーです



『刈谷鳴』

職業

『ビギナーLvMAX(10)

 格闘家 LvMAX(50)

 狙撃手 LvMAX(50)

 盗賊  LvMAX(50)

 剣士  LvMAX(50)

 戦士  LvMAX(50)

 魔法使いLvMAX(50)

 冒険者 Lv69/99

 武闘家 Lv47/60

 薬剤師 Lv35/60

 鬼人  Lv18/20

 聖???の勇者Lv10/??

 狙撃主 Lv32/70

 獣人  Lv8/20

 狂人  Lv1/50

 魔術師 Lv1/60

 ローグ Lv1/70

 重戦士 Lv1/70

 剣闘士 Lv1/60

 神官  Lv1/50 』

金額決めるのって難しいです


ではまた次回

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